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ガラスコーティングはもはや定番となりつつあるカーディテイリングの世界。新車中古問わず、クルマを購入する際はコーティングは同時施工必須のような風潮になってきました。これまでMotorzではガラスを凌駕する新しいコーティング手法として「セラミック」「グラフェン」を紹介し、ディテイリングの新スタンダードに迫ってきましたが、今回はなんとその両方を含み一つになったコーティングがあるということで取材してまいりました。
TEXT:Motorz 編集部 PHOTO : Takanori ARIMA
セラミック?グラフェン?そもそも何ですか?
ガラスコーティングと何が異なり、どう変わるのでしょうか?
正確なところを把握するため、セラミックコーティング専門店磨き屋Progressive店長の久保さんに伺いました。
久保「コーティング剤の主たる素材の違いです。セラミックはガラスの一種です。一番の違いは有機物の有無。セラミックコーティングはガラスに比べ、不純物を徹底的に取り除いています。結果、ガラスには出せない光沢や保護性能を発揮し、必然的に溶剤も高価になります。」
なるほど。純度100%にかぎにりなく近いと言ったところでしょうか。では、グラフェンとは何なんでしょうか?
久保「グラフェンとは炭素原子の一つです。その字面から、バーベキュー用の炭を連想されたりするかもしれません。実際、流通しているグラフェンコーティング剤も黒い液体なので、炭をクルマに塗るのかと思われても仕方ありません。」
※某メーカー市販コーティング剤
なんと。炭で?黒い物で?クルマをコーティングしても大丈夫なんでしょうか?
久保「問題はありません。例えば炭素を多く含むもので、一番身近なものが鉛筆の芯に使われている黒鉛です。この黒鉛はマンガン電池の素材にも使われています。
一方で宝石の王様、ダイヤモンドにも炭素が多く含まれることはよく知られています。
鉛筆の芯とダイヤモンドでわかるよう、炭素の結合の違いが大きなポイントです。
グラフェンは、炭素原子が六角形のハニカム構造で並んでいることがなによりも特徴。これにより分子レベルでは鉄の200倍の強度と6倍の軽さがあり、スーパーマテリアルとも評価されています。強靭さ、軽さ、しなやかさを兼ね備え、クルマだけでなく航空機や船舶にも使われるようになりました。」
※ハニカム構造イメージ図 蜂の巣のように六角形で分子が結合
2種類のコーティング剤が一つになることで?
最強のコーティング剤と謳われる両者が揃った事による効果とは?
久保「そもそもの話ですが、クルマをキレイにするためにガラスコーティングを施工すると考えられがちですが、これは間違いです。正確には、クルマをキレイな状態でキープするためのプロテクトが目的でコーティングをすることになります。そのアプローチが両者とも違うわけですね。それが一つになり大きな効果を得ることができます。」
アプローチの違いとは?
久保「セラミックコーティングは有機物を徹底的になくすことで、無垢の状態と硬度を実現していきます。なので、綺麗さのキープが適していると言えます。方やグラフェンは素材そのものが丈夫ですので、クルマやコーティングを劣化させるものからの保護ができます。」
グラフェンの耐久性とは如何ほどでしょうか?
久保「鉄の200倍で1200℃の耐熱性を有します。これにより高温下でもボディを保護できるわけです。ボディ表面の熱が分散され、ウォータースポットの防止に一役買います。それ以外にも、クルマやコーティングを劣化させるもの多様なシチュエーションで実力を発揮します。」
【保護性能を発揮するシチュエーション】
紫外線、熱、水、ホコリ、花粉、獣糞、塩(塩カル・海水など)
久保「あとは艶感ですね。セラミックコーティングは美しい光沢が特徴です。しかし、あくまでも無垢な状態ですので、人によっては物足りなさが感じられたかもしれません。そこにグラフェンならでは艶が追加され、保護性のアップだけでなく仕上がりもより一層美しくなりました。メニュー名もプログレッシブセラミックコート グロスと言い、艶に重きを置いています。」
どこまでの変化があるのか?試してみた
約10年落ちの20型アルファード黒色のボンネット部分に施工しました。
鏡面研磨+プログレッシブセラミックコート グロスを施工
いかがでしょうか。磨きを充分に施したからこそ細かいキズが目立たなくなっているます。そしてなんと言っても、もともと同じ色をしていたのか?と疑問を持ってしまうほど黒色の出方が違います。
よく注目いただきたいのが、ボンネットに写り込む照明の形です。
施工後は鮮明に現れていることが伺いしれます。
今度は水を吹きかけてみました。
水が浮き、アメーバのように集まり流れていこうとしています。
プログレッシブセラミックコート グロスは超疎水性のコーティングでウォータースポットがつきにくくなっているそうです。
気になるお値段は?
高クオリティなコーティングであることはよくわかりました。
しかしその分お値段が・・・。
久保「実は今までのカーディテイリング業に置いて、コーティングは何層も厚く塗ることが良しとされ、そのため施工過程が長期化し、人件費がかかることで高級メニュー化していました。しかし、プログレッシブセラミックコート グロスは塗布する工程は職人の腕を要するのですが、一層塗りです。その結果、非常に高い溶剤を使っているのですが、全体のコストを圧縮することに成功し、GS系全国チェーン店様のガラスコーティングと同水準の価格帯にすることができました。」
なるほど、施工工程を短くすることで価格を抑えている、しかし、1層となれば耐久性も気になるところ。
久保「プログレッシブセラミックコート グロスの 耐久期間は、当店では5年と謳います。しかし、溶剤製造元からは、
ちなみに、コーティング耐久期間1ヶ月あたりでコーティング費用を算出しますとSサイズで1,600円、XLサイズでも2,600円です。」
元々、セラミックコーティング最安級を掲げた専門店。そこは新コーティングであってもスタンスを崩さず取り組まれているようですね。
久保「さらに言うと当店では、ホイールや樹脂部分のコーティングはオプションメニューではなく、セットメニューに組み込まれています。流行りのSUVですと樹脂パーツも多用されていますし、ホイールも大径化しています。そこの部分でもコストパフォーマンスを感じるお客様は多くいらっしゃいます。」
「高いものを安く」これこそが一番賢い買い物かもしれません。
更にお得に施工するには
熱弁を奮っていただいた磨き屋Progressiveの吉田代表。本人は大のクルマ好き。今までたくさんの感動も苦い思いもされてきたそう。だからこそ、いい部分だけを享受できるサービスを展開したい。そしてお客様に、一度プログレッシブセラミック グロスをご体感いただき、共感いただけたら本望ですとのこと。
そこで、この記事を読んでいただいた方のために特典を用意いただきました。
「Motorzの記事を見た」と申込み時にお伝えいただければ、室内除菌の施工(通常22,000円相当)を無料でサービスしてくれるとのことです。
ウイルスや花粉等のアレルゲンにも効果的(抗菌製品技術協議会の検証結果あり)なので、このご時世・これからの季節にピッタリですね。
※2022年11月30日まで
この機会にセラミックコーティングで愛車をキレイにしてみるのはいかがでしょうか。
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