クルマ好きにも様々なカタチがあると思います。クルマのカスタムを楽しむ人がいれば、スポーツ走行を嗜む人も。そうやってクルマ自体をホビーとする楽しみ方もあれば、ミニカーやプラモデル、ラジコンのようにホビーとなったクルマを愛でるのもまた一興。今回はミニカーブランドの世界をご紹介していきます!
CONTENTS
ミニカーの世界へようこそ
クルマ趣味のひとつのカテゴリーとして、国内外問わず多くの愛好家が存在する『ミニカー』。
憧れのスーパーカーや往年の名車も、実車は手に入れられなくとも、ミニカーだったらゲット出来ちゃいます。
そんな多くの愛好家の存在を裏付けるように、世界各国には様々なミニカーメーカーやブランドが存在しています。
中でも、有名どころからベテランコレクターも思わずため息が出てしまうハイクオリティなブランドまでをご紹介したいと思います。
国内外の主要12ブランドをご紹介!
実はミニカーコレクターも多いMotorz編集部員が選んだ、国内外の注目ブランドを12社ピックアップしてみました!
あなたの知っているブランドから、知る人ぞ知るツウなブランドまで、これさえ押さえておけば、あなたもミニカーの魅力に惹きつけられること間違いなし!?
トミカ
日本を代表するミニカーと言えば、『トミカ』。
タカラトミーから発売されているミニカーシリーズで、1970年の登場から半世紀近い歴史を持つため、読者の皆さまの中にも「昔持ってた!」なんて方も多いのではないでしょうか?
毎月第三土曜日に新モデルが追加されるのも特徴で、常に140種類の車種をラインナップ。
なんと、7歳以下の男の子の85%以上がトミカを持っているそうで、彼らが本物のクルマを感じられるようにと、発売当初からダイキャスト製にこだわって生産されています。
かくいう筆者も幼少の頃はトミカを買ってもらって、実車への憧れを膨らませていったひとりでした。
ホットウィール
日本を代表するミニカーがトミカならば、アメリカを代表するのは『ホットウィール』でしょう。
バービー人形でもおなじみの玩具メーカー『マテル』が持つミニカーブランドで、トミカより少し早い1968年からその歴史をスタートさせました。
トミカと比べるとリアル重視というよりはビジュアル優先で、カッコよさやインパクトをデフォルメした独自のスタイルが人気となっています。
発売当初は『世界一速いミニカー』というキャッチコピーを使っていたことからも分かるように、転がり抵抗の少ないタイヤを持つことも特徴で、専用のコースで走らせると楽しさ倍増!
単なるコレクションアイテムだけではないミニカーだと言えるでしょう。
チョロQ
同じく”走り系ミニカー”なのが、タカラトミーから発売されている『チョロQ』。
かつてトミカがトミー社から発売されていたのに対し、チョロQはタカラ社から発売されていました。
最大の特徴はゼンマイを用いたプルバック式ミニカーである点と、極端にデフォルメされたデザインです。
愛らしいルックスでファンも多かったチョロQですが、実はタカラトミーの合併などに伴い2009年に生産が終了。
現在は”大人向けチョロQ”として、タカラトミーの子会社である『トミーテック』より『チョロQ zero』が発売されています。
トミカリミテッドビンテージNEO
同じくトミーテックより発売されているトミカの大人向けブランドが『トミカリミテッドビンテージNEO』です。
こちらはトミカとは違いあくまでリアル志向で、サイズはコレクションしやすい1/64スケールながら、細かいディティールまで実車に近づけられているのが特徴となります。
商品ラインナップもトミカが誕生した1970年以降の名車にフォーカスしており、ご覧のようなクオリティのまさに”大人のトミカ”なのです。
EBBRO(エブロ)
おもちゃメーカーの聖地、静岡県静岡市にある有限会社エムエムピーが展開するミニカーブランドが『EBBRO(エブロ)』です。
元田宮模型の設計技師だった木谷真人氏によって1998年に設立されたミニカーブランドで、基本的には1/43スケール。
SUPER GTに参戦したレーシングカーをモデル化している『SUPER GTシリーズ』は出来のよさから人気が非常に高く、絶版車種は市価の2~3倍の価格で取引されていることも。
SUPER GTファンならレース会場で販売される姿を見かけたことがある方もいるのではないでしょうか?
SPARK(スパーク)
数あるミニカーブランドの中でも、いま一番勢いがあるのがフランスにルーツを持つ『SPARK(スパーク)』なのではないでしょうか?
全ラインナップの約8割がレーシングカーということからも、全世界のモータースポーツ好きから支持されているブランドです。
特にそのマニアックさからファンになったという方も多く、マイナーなカテゴリのレースや車種も豊富なのです。
レジンモデルの1/43スケールを多くリリースしており、サイズや価格的にも所有している感とコレクションしやすさを両立しているのもポイント!
実際のレースにも数多くスポンサードしており、名実ともにイケイケなブランドであります。
ミニチャンプス
ドイツのパウルズモデルアート社が手がけるブランドが『ミニチャンプス』です。
1991年にデビューし、古今東西の様々な市販車・レーシングマシンを手広くモデル化しています。
設計をドイツ本国で行い、製造を中国で行うという現在の模型業界の一般的なスタイルを真っ先に確率し、時代を作ったブランドでもありました。
現在では総合的なミニカーブランドとして、クルマを飛び出しバイクのモデルや、戦車を中心とした軍用車両のモデルなども手がけています!
ターマックワークス
近年ミニカー好きから人気を集めているブランドが『ターマックワークス』です。
レーシングマシンだけではなく、有名ショップのカスタムカーやチューニングカーといった車両もモデル化していることがその人気の理由で、ホンダ車チューンでおなじみの『SPOON』やポルシェのシャコタンツライチスタイルで有名な『RWB』の車両もミニカー化されています。
またターマックワークスでモデル化されているレーシングマシンですが、海外のメジャーレースのみならず、スーパー耐久シリーズに参戦する車両なども数多くラインナップされている点も、Motorz読者の皆さまにオススメしたいポイントです!
AUTOart(オートアート)
オートアートの最大の魅力は、塗装の美しさや高精度なボディスタイル、小さなスイッチ類まで再現した精密な造形力でしょう。
1998年のブランド誕生以来、オートアートの顔とも言える1/18スケールでは既に1,000種類以上をモデル化してきました。
1/12スケールまで、全スケールをラインナップしていることも特徴で、品質第一に最新のスーパーカーや国産旧車、鮮やかに彩られたレーシングカーなど、現在もそのラインナップは広がり続けています。
BBR
1984年にイタリアで設立されたBBR社。
長年フェラーリ社のオフィシャルモデルを製作していることが特徴で、現在までロードカー、レースカー、F1等数百種以上のフェラーリをモデル化しています。
また、実車で用いられている塗料を使用していることでも有名で、基本的には1/43モデルを主に生産しているものの、近年では1/18のレジンモデル、ダイキャストモデルも製作しています。
全てがハンドメイドで作られており、その圧倒的なクオリティから世界中にファンがいることでも有名です。
Tameo kits(タメオキット)
世界で唯一の1/43スケールのF1専門メーカーとして有名なのが『Tameo kits(タメオキット)』です。
同社がリリースするメタルキットは徹底的なリサーチ、そしてCAD/CAMによる原型の製作によって細部まで精密に再現されているのが特徴。
また、ホワイトメタル、エッチング、アルミや真鍮の削り出しの挽き物パーツ等の素材の使い分けが非常に巧みで、1/43でありながら非常に質感の高いモデルを製作しています。
特にオールドF1が好きな方にはオススメしたいブランドです!
Amalgam(アマルガム)
ミニカー……というより、もはや芸術品の域に達しているイギリスの超高級ブランドが『Amalgam(アマルガム)』です。
もはやミニとは言い難い1/8スケールモデルや、1/1スケールのF1のステアリングの模型なども生産しており、オールハンドメイドによるクオリティは圧倒的で、1台100万円以上することもザラです。
ちなみに、画像のマクラーレンMP4/4は1/8スケールモデルで、日本円にして約150万円也……!
オリジナルのCADデータなどの詳細な仕様をマクラーレンから直接、情報共有されているということで、そのクオリティは圧巻のひと言です。
あまりにも高額ゆえにコレクターの数も少ないアマルガムですが、元F1世界王者のM.シューマッハ氏がアマルガムコレクターとしても有名で、自宅には100台以上のコレクションがあるそうです。
まとめ
お求めやすいモデルから、もはや本物のクルマが1台買えちゃうようなモデルまで、古今東西のミニカーをご紹介してみましたが、皆さんは気になったブランドなど、ありましたでしょうか?
1度ハマってしまうと、なかなか抜け出せない魅惑のミニカーワールド。
写真のようにズラリとコレクションを並べて、眺めているだけで思わずウットリ……自分の部屋を趣味の空間にしたい!なんて憧れを持ったことがある方もきっと多いはず!!
しかし、何事も節度は大事ですので、集めすぎには気をつけたいものです(自戒)。
[amazonjs asin=”B00SGN3VYA” locale=”JP” title=”トミカ トミカプレミアム01 NISMO R34 GT-R Z-tune”]
Motorzではメールマガジンを配信しています。
編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?
配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!