クルマの消耗品として、もっとも交換頻度が高いモノの1つである『エンジンオイル』。カー用品店の陳列棚いっぱいに並んでいる光景を、見かけたこともあるはずでしょう。しかしいったい、どれを選べばよいのやら。今回はエンジンオイルを選ぶ上で必要な知識と、Motorzオススメのエンジンオイルをご紹介します!

 

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エンジンに絶対必要なもの「エンジンオイル」

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クルマを動かす上で必要なものというと、エンジンやコンピュータ、ドライブトレイン、ブレーキ、タイヤなど様々な構成部品があげられますが、その中でも重要なエンジンを動かす上で、ガソリンの他に必要になるのがエンジンオイルです。

そんなエンジンオイルには、エンジン内部の金属部品同士が擦れ合って摩擦する際に、潤滑油としてスムーズな動作の助けをするだけでなく、エンジン自体の保護や、冷却する役割をになっています。

今回は、そんなエンジンオイルをどう選べば良いのか。

具体的にどんなオイルの種類があるのかをご紹介していきます。

 

エンジンオイルの選び方

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エンジンオイルは、基本的には4リットル缶、または1リットル缶に封入され、カー用品店などで販売されています。

しかし、様々な種類が並んでいる上に、5W-30や0W-20、部分合成油、鉱物油など色々な表記があるため、何を選べば良いか迷ってしまうなんて事も多いはず。

まずはその表記の意味について、ご説明したいと思います。

 

粘度

オイル缶に必ず表記されているのが、粘度です。

これは、例えば『5W-30』や『0W-20』といった表示で、一般的なユーザーがオイルを選ぶ際に一番の指標とする値。

『W』の前の数字を低温粘度といい、40度の時の動粘度を示しています。

そして、『-』後ろの数字は高温粘度で、100度の時の動粘度。

ちなみに、動粘度とはオイルの流れやすさのことで、数字が大きくなるほど硬くなり、流れにくいという事。

オイルは低温で硬く、高温で柔らかくなるという特性があるので、低温時は低温粘度が小さいほうがオイルは流れやすく、高温時は高温粘度が大きいほうがしっかりとエンジンを保護してくれるということになるのです。

そのため、例えば冬場の寒い時期であれば0W-20と柔らかい粘度だったり、夏場は10W-30や5W-40といった少し硬めの粘度を選ぶことで、適切なコンディションを維持することができるのです。

 

種類

 

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB

 

エンジンオイルの種類は大きく分けて鉱物油、化学合成油、部分合成油の3つに分けられます。

それぞれどんな違いがあるのでしょうか?

 

鉱物油

まず最もポピュラーなのが、鉱物油です。

鉱物油は、原油から様々な成分(工業製品として必要な成分)を抽出した後の廃油をベースとして精製したもの。

1リッターあたりの価格が安いことが特徴で、手軽に交換しやすい価格帯のオイルと言えます。

 

化学合成油

次に、化学合成油。

原油から抽出したナフサという原料をベースに、幾つかの化学的合成を行い、均一な分子構造を造り上げたもの。

鉱物油と比べて、製造にコストがかかる為、価格は高くなってしまいます。

また、高性能オイルのほとんどが化学合成油であるため、『良いオイル』を選びたいユーザーは化学合成油を選ぶと良いでしょう。

 

部分合成油

最後に、部分合成油。

名前から想像できる通り、鉱物ベースの油と化学合成ベースの油を混合したオイルです。

鉱物油よりも性能が良く、化学合成油ほど高価ではないので、オイルメーカーや銘柄の違いで混合する割合も異なります。

 

ターボ車とNA車で選ぶエンジンオイルは違う?

左:2リッター直列4気筒ターボエンジン、右:3.4リッターV型6気筒エンジン / 出典:https://www.fcagroup.jp/press-office/release/

エンジンオイルはターボエンジンとNA(自然吸気)エンジンで、選択肢が変わると言われています。

実際、自動車メーカーでもターボ車の方が粘度が高く、NA車の方が低めに設定されていることが多いのですが、それには明確な理由が!

ターボ車であれば空気を過給(強制的に多くの量を取り込む)するためにタービンが取り付けられており、そのタービンの軸を潤滑させるオイルとしてもエンジンオイルが用いられるので、NA車よりもよりオイルの負荷が高くなるので、少し高めの粘度が好ましいとされています。

とは言っても、無駄に粘度を上げれば良いわけではなく、車種や使用用途によって適正なオイル粘度があるので、粘度を硬くするのであれば純正粘度+α程度のアップをおススメします。

 

オススメのエンジンオイルをご紹介

では実際にどんなオイルを選べば良いのでしょうか。

Motorzオススメのエンジンオイルをご紹介していきます!

 

燃費走行にもおすすめ!!5W-30

©️DTM

ADVANTAGE NEO SAE 5W-30は、NA車・ライトウエイトスポーツ車向けのエンジンオイルです。

小排気量スポーツカーから大型セダンまで幅広く対応し、特にホンダのVTECエンジンとの相性は抜群とのこと。

劣化の少ない優れた潤滑特性を実現し、高い耐熱性に加え最高の油膜強度と安定した油圧を維持します。

100%化学合成で、過酷な条件下においてもエンジンを保護すると同時に燃費も向上。

もちろん5W-30以外にも幅広いラインナップがあり、ターボ向け、低燃費走行向けなどが用意されている点もオススメです。

ADVANTAGE NEO SAE 5W-30の詳しい情報を見る

 

幅広い用途に使える!!5W-40

©️KNIGNT SPORTS

KNIGHT SPORTSのENGINE OIL SUPREME PERFORMANCE RR 5w-40 4L&1Lです。

マツダ チューンのスペシャリストとして知られる『KNIGHT SPORTS』が手掛けた、新世代設計のオイル!!

環境対策に焦点を当てたSM規格に対応する環境性能を発揮する、スポーツドライビングを楽しむ、志すユーザー向けのエンジンオイルとなっています。

低温時のエンジン始動性に優れるのは当然ですが、低粘度油でありながら高温時にも、せん断性能や潤滑性を長期間維持できるので、高負荷走行、高温時にも極度の粘度低下を起こさず、極薄く、それでいて強固な油膜を保持するのが特徴です。

高回転域の使用で発熱量の増えるモータースポーツや、冷却効果が弱まる真夏の渋滞でもレベルの高いオイル性能を発揮!!

エステルを主成分にした、100%化学合成オイルです。

SUPREME PERFORMANCE RRの詳しい情報を見る

 

過酷な環境にも耐える!!10W-60

©️VERTEX

T&E VERTEXのVERTEX Lubricant SUPER V RACINGです。

レーシングテクノロジーをフィードバックした、究極のレーシングエンジンオイル。

規格認証品の化学合成油よりも、さらなる高性能化を実現するため、化学合成油の代名詞であるPAOに加え、高性能なエステル基油を潤沢に配合。

エステル基油が有する抜群な潤滑性・耐熱性により、自動車競技などの過酷な条件下でも安心して使用可能です。

D1グランプリという自動車競技での過酷な条件下でテストを繰り返し、完成したT&E VERTEXの自信作。

10W-50、10W-60というハイパワーターボ車向けのオイルとなっています。

VERTEX Lubricant SUPER V RACINGの詳しい情報を見る

 

まとめ

今回はエンジンオイルを選ぶ上で必要な知識と、Motorzオススメのエンジンオイルをご紹介しました。

国産車や輸入車、車種によって使われているオイルは様々ですが、粘度や種類を知ることでより使用用途に合ったオイルを選ぶことができます。

いつもと同じオイルでも十分こと足りますが、たまには違うオイルを入れることで変化を楽しめるかも!?

次回のオイル交換は、当記事を参考にして頂けると幸いです!

 

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