エンジンは、内燃機関とも呼ばれるように、金属製のケースの中で繰り返し燃焼が行われています。そのため水冷式エンジンの場合は、エンジンがオーバーヒートしないようにクーラント(冷却水)を循環させることで、適温が保たれているのです。そこで今回は、エンジンにとって欠かせないクーラントの交換時期や交換方法についてご紹介していきます!
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クーラントの役割とは?
エンジンのオーバーヒートを防ぐ役割を担うクーラントですが、エンジンで加熱されたクーラントは、ラジエーターと呼ばれる冷却装置へ送り込まれます。
ラジエーターは、エンジンの熱を奪ったクーラントを冷やす為の装置で、ラジエーターで冷やされたクーラントは、またエンジンへと循環していくのです。
そのため、これらクーラントやラジエーターがない状態では、エンジンは長時間稼働し続けることが出来ません。
水道水とは何が違うの?
現在、クルマに純正採用されている冷却水(クーラント)は、LLCとも呼ばれています。
LLCとはロングライフクーラントの略で、以前は2〜3年が交換タイミングの目安とされていたものが、10年以上交換不要の高性能品が登場した為、この呼び方となりました。
クーラント(LLC)はまたの名を『不凍液』とも呼ばれており、寒冷地へ行っても正しく作動するように凍らない為の薬剤が混入されています。
また、LLCは原液を水で希釈する必要があるので、水道水でも代用可能ではありますが、水道水に含まれるカルキや塩素などがサビの原因ともなるため、あくまで応急処置として使いましょう。
交換方法
クーラントはエンジンとラジエーターを循環し続けているのですが、徐々に蒸発して減っていきます。
水温計がエンジン始動直後から高くなるようになったら、クーラント不足の兆候かもしれません。
エンジンルームを開けて、クーラントのリザーバータンクの残量を確認することをオススメします。
ウォッシャー液とクーラントのタンクは、間違わないように注意してくださいね。
あとはリザーバータンクへ補充するだけですが、希釈が必要なクーラントは事前に指定の濃度まで薄めておくことも忘れないように注意が必要です。
クーラントの交換方法
1.エンジンは必ず冷えている状態で交換を行なってください。
2.コックを緩めてクーラントを出す
3.真水を入れて、エンジンを掛ける。
4.新しいクーラントを入れる
まとめ
近年では10年以上交換せずとも使用可能なLLCも登場していますが、油断は禁物。
ホース類に穴が空いて、急激にクーラントが不足し、オーバーヒートという可能性も考えられます。
そこで、冷却水に関する知識!!是非覚えておいてくださいね!
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