あおり運転が社会問題にもなり、今や必需品と言ってもいい「ドライブレコーダー」。実はドラレコを買わずとも、代用出来るスマホアプリがあるのをご存知ですか?今回はあおり運転や万が一の事故時に映像を記録してくれるドラレコアプリを3つご紹介します。
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ドラレコがなければスマホ用ドラレコ・アプリをつけよう
ドライブレーダー(ドラレコ)は、あおり運転にあったり事故処理のための証拠を記録でき、あおり運転の被害が大きくニュースで取り上げられるようになったため、装着率は一気に急増しました。
保険会社も、ドラレコを装着することで保険料を割引するなど、社会的にもドラレコ装着が推奨されています。
しかし、たとえ愛車にドラレコを装着していたとしても、友人のクルマを借りたり、レンタカーやカーシェアリングを利用するなど、常にドラレコを搭載した状態で運転が出来るとは限りません。
そんな時には、スマホがドラレコ代わりになることを知っていましたか?
ドラレコアプリをスマホにダウンロードし、スマホを固定しておくホルダーがあればそれでOK。
愛車に装着して、普段使いをするにも十分な機能が搭載されているドラレコアプリは侮れません。
ドラレコ・アプリのメリット
走行時の映像を記録するだけなら、携帯の録画機能を使えば、走行している前方の状況をつねに録画することが可能です。
しかし、撮りっぱなしではストレージ容量を圧迫し、最終的に容量が足りなくなってしまいます。
また、GPSと連動させて録画した位置や移動経路を残すこともできません。
しかし、ドラレコアプリであれば、突然の衝撃を感知して、そこから一定時間の録画を開始し、容量を圧迫することもありません。
また、GPSと連動したナビゲーション機能や道路標識を認識してドライバーに知らせるなど、ドラレコ以外の機能も付いているため、ドライビングアシストとして使うことも可能です。
しかも、ダウンロードはほとんど無料!
お財布にやさしいのも嬉しいところです。
ドラレコ・アプリのデメリット
通常、ドラレコは常に録画を行い、記録媒体であるmicroSDカードの容量がいっぱいになると、前のデータに上書きします。
記録可能時間はモデルや画素数にもよりますが、8GBで1時間から1時間30分は可能。容量が64GBのmicroSDカードなら、かなり長時間の録画が可能です。
一方で、ドラレコスマホはスマホがアクティブになっているときに、録画映像をスマホ画面上に映し出し、衝撃や急ブレーキを感知した前後の5~10秒を録画するものが大半。
そのため継続的なあおり運転にあった時など、証拠動画を残しにくいことや、さらに延長したいときにRecボタンを押さなければならないことがほとんどです。
咄嗟の事故やあおり運転にあった時、その場で落ち着いてRecボタンを押すことは、誰にでもできることではありません。
Recボタンを押し忘れれば肝心の映像が録画されないため、いざという時に証拠となる映像を残しにくいというデメリットがあります。
おすすめのドラレコ・アプリ3選
DriveMate SafetyCam
DriveMate SafetyCamは、カー用品メーカー『カーメイト』がリリースしており、iOS専用アプリのみがリリースされています。
録画は衝撃や急ブレーキを感知してから前後5秒の合計10秒、または前後10秒の合計20秒から設定可能。
さらに、カメラが前方を走行するクルマや信号を監視して、『前方接近』、『前方発信』、『信号注意』をアラームで警告してくれる機能が搭載されています。
また、ドライバーのハンドル、アクセル、ブレーキといった操作を評価し、運転診断をしてくれる機能も備えられています。
ダウンロードはこちら(Appストア)
Safety Sight
Safety Sightは損保ジャパン日本興亜からリリースされ、契約の有無に関わらずダンロードして無料で使用できるアプリです。
機能は、前方車両との車間距離が短くなると警告する『前方車両接近アラート』、前方のクルマが発進して時間が経つと知らせてくれる『前方車両発進お知らせ』など、合計9つのお知らせ機能が搭載された多機能型ドラレコアプリです。
ドライブレコーダー機能は急ブレーキや衝撃などを感知した際に、前後各10秒を自動録画してくれます。
また、万が一事故を起こしてしまった際は、損保ジャパン日本興亜や登録していた緊急連絡先などが自動で掲載され、番号を探さなくてもスマホからそのまま電話をすることが可能です。
iOS版のダウンロードはこちら(Appストア)
android版のダウンロードはこちら(Google Play)
DailyRoads Voyager
2009年にリリースされたDailyRoads Voyagerは、androidのみダウンロード可能。ユーザーの評判も良く、多くの方が利用しているドラレコアプリです。
特徴は、『DriveMate SafetyCam』や『Safety Sight』とは違い、録画時間の長さをユーザーが自由に設定できること。
また、録画に入ると常に録画継続が可能で、衝撃感度、ビデオ品質、アプリが使用するストレージの容量といった設定も可能です。
ドラレコ以外の機能は他の2つに比べて少ないですが、ドラレコ機能だけでみれば、かなり多機能・高性能なアプリです。
ダウンロードはこちら(Google Play)
スマホの正しい取り付け位置は
スマホを取り付ける際は、ガラスには取り付けてはいけません。
ドラレコならバックミラーの背面に取り付けることが許されますが、スマホにアプリをダウンロードしたとしても、あくまで携帯電話。
ドラレコではないため、フロントガラスに取り付けることは違反行為にあたります。
取り付ける際のおすすめは、視界を妨げない目線とAピラーの間!
必ずダッシュボードにスマホホルダーを取り付け、走行時にスマホが落ちないよう固定しましょう。
まとめ
ドライブレコーダー代わりに、ドラレコアプリを使うのも十分有効的です。
スマホさえあれば、ドラレコを買う必要もないかもしれません。
それでも、録画可能な範囲や連続録画可能な時間を加味すれば、やはりドラレコが優ります。
運転するときに、常時ドラレコアプリを使うのもアリですが、ドラレコとしての機能はスマホのカメラでは限界があることを十分踏まえ、使用時は注意してください。
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