神奈川県伊勢原市にある『Y’s CAR DETAILING(ワイズカーディテイリング)』は、クルマ好きが集まるカーコーティング店です。店長の山内秀彦さんは変わった愛車を持つクルマ好きで、山内さんの元には愛車のボディに悩みを持つクルマ好きがいつしか集まるようになったのだそう。そんなワイズカーディテイリングで「こんな店には行くな!」「仕事のできる店はコレを見ろ!」といった、クルマのコーティングに関するここだけのぶっちゃけトークが炸裂しちゃいました!

 

ガラス面を丁寧に脱脂している様子。/©︎Motorz

 

クルマ好きが集まるコーティング屋さん

©︎Motorz

 

神奈川県伊勢原市にあるワイズカーディテイリングは、ボディ磨きのプロである山内秀彦さんが始めたお店。

今年で独立してちょうど10年目になる同店は、元々厚木で創業して7年、そこから現在ある伊勢原市に移って2年目だそう。

1人でこのお店を切り盛りする山内さんは、元々バイクが好きだったそうで、若い頃はヤマハ SDRやVガンマを乗り回していました。

その後ハチロクでクルマデビューをし、31シーマなどを乗り継いで現在の愛車 スーパーチャージャー付きのトヨタ ウィッシュに行き着いたそう。

ハイパワー化されたウィッシュのスピードに伴ってブレーキも強化されるなど、完全に”羊の皮をかぶった狼”仕様となっています。

 

ブログを頻繁に更新される”ブロガー”な山内さん。取材を受けながら逆に筆者が撮られる始末(笑)/©︎Motorz

 

バイク・クルマ好きな山内さんのお店であるワイズカーディテイリングは「軽トラからベントレーまで」をモットーに、どんなクルマでもどんとこい!という頼もしいショップ。

そのため様々な車種がやって来る同店ですが、お客さんにはある共通点があるそうです。

それは他店でコーティングをやってみて、失敗した経験がある事。

クルマのボディに関しての悩みを持つ人が口コミなどでやってくるという、いわば駆け込み寺的な存在となっています。

そして一度施工してもらうと、ワイズカーディテイリングのクオリティを知り、リピーターとなる人も多いそうです。

 

「クルマが無きゃ死ぬって人はウチに来てください」

 

取材日はホンダ N-BOXが入庫していました。/©︎Motorz

 

みなさんは、大切な愛車をできるだけ長くキレイに乗り続けたいと思いませんか?

ワイズカーディテイリングではそんなクルマ好きのために、できる限りのサポートをしていきたいと山内さんは語ります。

以前、R30スカイラインのお客様からボディのコーティングをご依頼頂いたのですが、その際に実際の作業まで付き合ってもらったんですね。

旧車でも新車でも磨きはやりますが、そもそもの塗装が生きていないと仕上がりがイマイチとなってしまいます。

お客様には納得して頂きたいので……。

という経緯から、お客さんに現場監督をしてもらい、「ごめんなさい、これ以上は厳しいです。」など研磨を掛ける場所を数日間つきっきりで見てもらいながら施行したそうです。

全てのお客さんにそのレベルを求める訳ではありませんが、やはりクルマが好きで大切にしたいという方の役に立ちたいという気持ちが山内さんの中ではとても強いそう。

 

新車のN-BOXだが、納車されてすぐ磨きへ。新車こそ研磨することで輝きは段違いに変わるのだとか/©︎Motorz

やっぱり、私もせっかく仕事をするならキレイになったクルマを大事に乗ってもらいたいなって気持ちはありますし、自分の仕事を通してカーケアに少しでも興味を持ってもらえると嬉しいですね。

クルマのボディは人間の肌と同じなんですよ。

安い石鹸と高級石鹸では使った際に全然違うのは皆さんも分かると思います。

だからと言って高級品にしろとは言いませんが、キチンとした方法で普段からクルマのお手入れをしていただければガラスの撥水や、ボディのコーティングは3年でも5年でも持ちます。

例えば砂ぼこりなどが付着した状態で、雨が降ればワイパーを動かすと思いますが、コレはアウトです。

フロントガラスの撥水剤が削れてしまうので、撥水機能が低下します。

可能であれば出発前にフロントガラスを拭き取るなど、対策をしてあげることで、より長持ちさせることが出来るのです。

こういう仕事をしていると「お宅のコーティングは何年持ちますか?」と、たまに聞かれますが、実際のところそれはオーナーさんの扱い方次第なんですよね(笑)

 

こんなコーティング屋には行くな!

作業は床面以外、黒色に統一。ボディを磨くなら黒い部屋でないとやりづらくて仕方ない、とは山内さん談。/©︎Motorz

 

とても朗らかで明るく、人と話すのが大好きだという山内さんですが、仕事に関しては職人カタギな部分もあり、世の中に浸透しているカーコーティングにも物申したいことがあるそうです。

そんな山内さんに、ボディコーティングショップの見分け方を教えてもらいました。

 

ツヤだけを売りにしているショップには行くな!

コーティングする際は塗装を研磨して、塗装面に新しく薬剤を塗っていきます。

つまり、ボディにツヤが出るのは当然なんです。

磨きをキチンとしているショップさんは、きっとそれ以外にも売りがあるはず。

逆にそれが無いショップさんは、ツヤだけを売りにするしかないんでしょうね……。

 

湿度計と温度計がないショップなんてあり得ない!

ガラスコーティングにおいて、最も重要となるのが湿度と温度です。

機材を使ってガラスの皮膜を焼き付けると、ガラス皮膜の分子の架橋(分子の結合のこと)が出来ないんです。

本来は丁寧に湿度と温度の管理をし、じっくりと硬化させることで強固なガラスの皮膜が作られます。

ガラス皮膜を何層作るかは1台に携わる作業人数などでも左右しますが、ウチでは基本的にクルマを2~3日お預かりして、施工させて頂いています。

また、ガラス皮膜を硬化させるためには温度計と湿度計はマストなので、コレが無いお店は論外ですね。

逆に良いショップの見分け方を教えてください!

うーん。そうですね、”壁が黒いショップ”とかですかね。

白いボディって、どうしても研磨やコーティングが難しいんですよ。

そこで壁や天井などが黒いと、光の反射や映り込みが抑えられるので施工環境としては良いと言えます。

もちろんウチも壁や天井を黒く塗っています。

だけどフィルムが貼りにくくなるといった弊害も出てきますので、ホントは床も黒くしたいんですけど、床はコンクリのままにしてあります(笑)。

ガラスコーティングには湿度と温度の管理がマスト。同店の秘密兵器がこのカエルくんだ!/©︎Motorz

 

ちなみにワイズさんが得意な作業を聞いてみたところ、自信があるのは『窓ガラスの撥水』や『ライトの磨き』との事でした。

 

どんな所にあるの?

国道246号線沿い!(ただし竹林を挟む)/©︎Motorz

 

閑静な山あいにあるワイズカーディテイリング。

正直、一見さんでは一発でたどり着けないかも……という立地になのですが、国道246号線のすぐ近くなので、クルマでのアクセスは良好。

クルマが3台ほどは入りそうな広々としたガレージを持つ同店は、そのスペースを活用し、ユーザーとBBQをしたり、近所の川へ渓流釣りに行くオフ会なども行なっており、積極的にイベントへの参加も行っているそうです。

気になった方は、まずはそちらのイベントから参加してみるのもいいかもしれません。

 

店舗情報

©︎Motorz

住所:〒259-1106 神奈川県伊勢原市善波401-2
TEL:0463-73-6341
FAX:0463-73-6342
URL:http://www.yscar.jp/
定休日:不定

カエルが大好きという山内さん。店内のあちこちにカエルがいました。/©︎Motorz

 

まとめ

こちらの工具はコーティングとは無関係。自分の趣味のクルマイジリ用なのだとか(笑)/©︎Motorz

今回は、神奈川県伊勢原市のカーコーティングショップ『ワイズカーディテイリング』にお邪魔して来ました!

代表の山内さんはとにかくトークが面白い方なので、1度遊びに行ってみる事もオススメ。

またカーコーティングに関しては一言あり!といった、仕事にこだわりのある方でもあるので、愛車を大切に乗り続けたいという切実な悩みを抱えている方には、真摯に相談に乗ってくれると思います。

 

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