1980年代から今日にかけて活躍し続けているチューニングショップの1つであるKansaiサービス、その代表取締役である向井敏之氏がデビュー当時から手間暇かけて製作し、現在も所有し続ける愛車が、1989年8月にデビューした日産・スカイラインGT-R(BNR32型)です。デビューから今年で20年となるR32を所有する向井さんに、愛車の魅力を伺いました。チューニングや思い出が詰まった、素晴らしいR32です。
NSXのシルバーカラーが塗装されている
向井氏の愛車であるR32には様々なこだわりが施されています。
まず1つ目のこだわりがボディカラーです。
シルバーのボディカラーとなっていますが、実はこれ、NSXのシルバーボディと同じ色になっています。
NSXのシルバーボディを見たときに、そのかっこよさに惚れて塗り替えたとのこと。
憧れていたハコスカGT-Rのボディカラーがシルバーだったこともあり、シルバーというボディカラーには人一倍思い入れを持たれているようです。
長年の経験に基づいて為されたチューニング
2つ目のこだわりが、向井氏の長年の経験に基づいて為されたチューニングです。
まずエンジンは、ご存知の通りR32 GT-Rに搭載されている『RB26DETT』をハイコンプレッションにチューンナップ。
圧縮比は純正で8.5ですが、より高圧縮にセッティングしています(数値は不明)。
ターボチャージャーにはHKS製のGT-SSをチョイス。
曰く、500馬力まで対応することができてピックアップにも優れ、ハーフスロットル時のサージング現象も起きない、とのこと。
また、R32 GT-Rの弱点と言われているボディ剛性の低さをカバーするために、フロントにタワーバーを装着している点にも注目です。
パワーを上げるだけでなくそれに耐えうるだけのボディ剛性を確保する、チューニングの基本をきっちり抑えた車作りが為されていると言えるでしょう。
コンパクトで乗りやすいというR32 GT-Rの素性の良さも合わさって、スポーツ走行をせずとも、街中を少し流して走るだけでも十分に面白そうな車です。
R32が販売されてすぐに向井氏はR32 GT-Rを購入、そして様々なチューニングに挑戦してきたとのこと。
つまり、向井氏のR32は自身のこれまでの思い出や莫大な経験・ノウハウが詰まった車となっているのです。
スペック表
吸排気系:
・HKS レーシングサクションリローデッド 70020-AN005
・HKS ステンレスフロントパイプ 3306-SN001
・HKS スーパーターボマフラー 31029-AN001エンジン系:
・HKS 鍛造ピストンキット STEP2 2103-RN021
・HKS メタルヘッドガスケット t=1.2mm 23009-AN005
・HKS Vカムシステム STEP1 タイプB 22007-AN003
・HKS EXカムシャフト STEP1 264° 2202-RN125
・HKS 550cc フューエルインジェクター 1402-RZ001
・HKS 大容量フューエルポンプ
・HKS GTIII-SS スポーツタービンキット 11004-AN011
・Kansai オイルパンバッフルプレート
冷却系:
・Kansai アルミラジエター(5M/T) KWN400
・NISMO ローテンプサーモスタット
・HKS GTインタークーラーキット 13001-AN009
・HKS インタークーラーパイプキット 1302-SN001
・HKS Rタイプオイルクーラーキット ツインコア仕様
電子部品:
・ HKS EVC6-IR 45003-AK011
・HKS F-CON V Pro Ver3.1 (生産終了)
・HKS 46φ油温・水温計・電圧計・ブースト計 (生産終了)
・Kansai E-TSコントローラー (生産終了)
足まわり:・HKS ハイパーマックス Pfr (生産終了)
・Kansai ピロテンションロッド KTP021 (生産終了)
・Kansai ロールセンターアダプター&ロングタイロッドエンドSet KSN312
・Kansai リアメンバーカラー KSN300 (生産終了)
・CUSCO リアアッパーアーム
駆動系:・HKS GDクラッチMAX (生産終了)
・CUSCO リアLSD タイプRS
・BCNR33純正トランスミッション
ボディまわり:
・Kansai フロントタワーバー KTN003
・Kansai リアタワーバー KTN002
・Kansai スチールロアブレスバーSet KSN001
・Kansai トランスミッションメンバーカラー KSN005
・Kansai リフレッシュバー クロモリ KFN002
ブレーキ:
・Projectμ SCR-Proローター
・BCNR33純正 Bremboキャリパー
内装:・カーボン調シート
・Kansai フロアマット フロント/リアSet KYN002
外装:
・Kansai エアロボンネット (生産終了)
・Kansai カーボンフロントアンダーカバー KAN040
・Kansai フロントフック(固定式)オレンジ KAN042
・GANADOR エアロミラー
タイヤ:
・YOKOHAMA ADVAN NEOVA AD08 245/40R18
ホイール:・YOKOHAMA ADVAN Racing TCIII 18×9.0J +25 DARK GUN METALLIC
パワー:515PS/6850rpmトルク:61.2kg-m/4450rpm
まとめ
40年以上にわたってチューニングの世界で活躍してきたチューナーである向井氏が愛車として所有しているR32には、技術的なものだけでなく、車との思い入れも詰まった1台となっているのです。
これからR32を所有したい、今所有しているR32をストリートでも楽しめる車両へと仕上げたい、そのように考えている方は、一度Kansaiサービスへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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