ZC31Sの時代から、スイスポ用のカスタムパーツを開発し、スポーツ走行を愛するスイスポユーザーから絶大な人気を誇るのが、静岡県浜松市の『R’s(アールズ)』です。もちろん、新型スイスポ(ZC33S)でも、開発にいち早く着手し、デモカーの速さも折り紙つき。しかし、アールズのデモカーが他のスイスポのタイムアタッカー達と違うのは、ストリートでの快適性と運動性能を両立している点と言えます。高い次元に仕上げられたデモカーは、まさにスイスポを知り尽くした結果と言えます。
スイスポの第一人者が満を持して登場
ZC31Sの時代から、スイフトスポーツのチューニングとパーツ開発を手掛けてきた老舗チューナーと言えば、その名が真っ先に上がる有名店が、静岡県浜松市にある『R’s(アールズ)』です。
スイフト乗りなら、知らない人はいないのでは?と思うほどの知名度と人気を誇るショップで、当然、ZC33Sについてもいち早く開発に着手し、デモカーはトップクラスの速さ(筑波1分4秒台)を誇る1台へと仕上がっています。
しかもこのデモカー、決してサーキットスペシャルという訳ではなく、このまま街乗りも可能で、全く快適性が損なわれていないのです。
各部ディテール紹介
オリジナルの車高調にセットされたスプリングは、前後10㎏/㎜と筑波サーキットで1分4秒台を刻むクルマにしては柔らかめな設定です。
ちなみに、オリジナル車高調の標準レートはフロント8㎏/㎜、リア6㎏/㎜なので、街乗りの快適性を犠牲にすることなく、スポーツ走行が楽しめる設定になっています。
とはいえクルマの仕様やタイヤの銘柄、オーナーの用途に合わせてスプリングレートは変更可能で、もっとハードレートを選択することも(ダンパーの能力的には)可能です。
デモカーの10㎏/㎜という数値は、ある程度ロールさせることでタイヤに荷重を乗せていくことを考慮したもので、これは、このデモカーの速さの要因となっているのは間違いありません。
アールズと言えば、足回り以外にも豊富なオリジナルパーツのラインナップが揃っていることも人気の秘訣となっています。
デモカーから垣間見えた部分で言うと、
などなど、他にもスイフトスポーツの楽しさの幅を広げてくれるアイテムの開発は、現在も進行中。
そろそろブーストアップのパワーにも慣れ、よりパワーを欲するニーズが高まりつつあるので、タービン、触媒、インタークーラーなどパワーアップ系パーツの開発が進められています。
その中でも今回は、特別に試作品の触媒を見せていただきました。
このアイテムは、排気効率をあげてくれる効果が見込まれます。
その結果、パワーアップが期待できるわけです。
現在は、排ガス規制やエンジンチェックランプなど、様々な弊害をクリアすべく開発中とのことでした。
また、外観では見えない場所にあり、写真はありませんが、デモカーには既に試作タービンが装着されており、なんとダイナパック測定で180psほどを計測。
実測値では200psほどに達しているそうです。
そうなると、かなり刺激的な速さが楽しめるに違いありません。
開発中のアイテムで注目なのは、独自に対策を進めているESP制御です。
サーキット走行では完全カットオフできるシステムが求められてきましたが、アールズが目指しているのは、逆にそのシステムをうまい具合に効かせることで、より速く走れるようになる制御。
つまり、ドライバーエイド的なシステムになるよう、ESPやABSの解析、テストが繰り返されています。
これが完成し、リリースされた時、どんな走りが可能になるのか、想像するだけでワクワクが止まりません。
こちらも、発売が待ち遠しいアイテムです。
さて視点を変えてみると、走り一辺倒のマシンとは違い、アールズスイフトはエアロによってカッコよさも追及されています。
リアにはかなり大型のウイングも装着されていますが、これはパワーがあるZC33Sだからこそのサイズ。
見た目と効果のバランスを考慮したサイズなど、スイフトを知り尽くしたショップらしい作品となっています。
しかもこのウイング、レーダーサポートなどの装備にバッチリ対応しているのも嬉しい点です。
ショップ情報
住所:〒431-3104 静岡県浜松市東区貴平町505-1
営業時間:平日10:00〜19:00 日曜日10:00〜18:00
定休日:月曜日
TEL:053-431-6303
FAX:050-3730-0788
HP:https://www.rsrs.jp/
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