2022年2月20日、Hondaの新型ステップワゴンの出張展示会があると聞きつけ、茨城県は土浦市にあるホームセンターへMotorz編集部が行ってきました!ようやく一般のお客様でも”見て触れる機会”と言うことで、イベント内容とMotorzらしく何かやってみた、というリポートをご紹介します!

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TEXT&PHOTO:Motorz編集部

待ちに待った新型ステップワゴン

自走不可のため積載車にて運ばれてきました / ©︎Motorz

朝8時。小雨の降る中、新型ステップワゴンがイベントのために積載車に乗せられて搬入されます。

天気予報では回復傾向にあるものの、まだ小雨が残る中着々とイベント開場準備が進んでおり、中には開場待ちをする県外から来たステップワゴンオーナーの姿もありました。

5代目ステップワゴンオーナーさんも開場待ち / ©︎Motorz

ホームセンターの広大な土地の一角にイベントブースが設けられていますが、朝からブース付近からは「まだか、まだか」という熱気を感じられました。

 

初めて触れる展示会

東京オートサロン2022のステップワゴン。段差とパーテーションがあり外から見るのみ / ©︎Motorz

所謂”ショッピングセンターでのクルマの展示会”になるわけですが、何故ここまで人が集まるかと言うと、過去にも新型ステップワゴンの展示は東京オートサロン2022(1/14〜1/16)と大阪オートメッセ2022(2/11〜13)で大々的に行われたものの、あくまでも”遠くから眺めるだけの展示”のみ。

購入を検討しているユーザーが気になるインテリアやシートアレンジ、実際の座り心地や肌触りなど確かめることができない状態だったのです。

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そこで2/19〜2/20の週末にて、日本で初めて新型ステップワゴンを”見て触れる”展示会が、ここ茨城にて開催されるということで、購入検討中のお客様を中心に多く集まってきていた、ということなんです。

中には長野県から足を運んだ方(片道3時間)や、既に予約済みで実車を確認しにきた、という温度感の高いお客様も。

既存のステップワゴンオーナーや購入検討中のユーザーをここまで気になる存在にさせた新型ステップワゴンは一体どんな車なのか?ご紹介していきます!

6代目新型ステップワゴン

新型ステップワゴン / ©︎Motorz

今回のイベントで展示車となっているのは、新型STEP WGN SPADA PREMIUM LINE、2列目がオットマン付きキャプテンシートの7人乗りe:HEV。分かり易く噛み砕くと”一番豪華なステップワゴン”ということ。

3列目シートからの視界 / ©︎Motorz

3列目を床下収納できる機構は先代から受け継ぎ、当代から新装備となったパワーテールゲートやオットマン付きキャプテンシート、2列目シートの薄型ヘッドレスト、車両の全幅全長を拡大し全車3ナンバー化、といったようにトピックも多く正常進化を遂げています。

“フツー”を突き詰めたミニバン

2列目オットマン付きキャプテンシート / ©︎Motorz

会場では新型ステップワゴン開発者のコメントがムービーとして流れており、筆者がキーワードと感じたのが”普通”というワード。

歴代のステップワゴンというと何かしらの新装備のトピックに目を惹くものがあり、例えば2代目RF型の”リビングレイアウト”、3代目RG型の”フローリングフロア”、4代目RK型の”3列目床下収納”、5代目RP型の”わくわくゲート”といった、ステップワゴンならではの奇を衒うようなトピックが今回6代目には見当たらないのです。

パワーテールゲート / ©︎Motorz

所謂、他の車種に当たり前にあるものを新型ステップワゴンにも装備し、Hondaが考える”普通に快適な1台”の因数分解が今回のステップワゴンと言えるのではないでしょうか?

その”普通”の中にHondaならではの技術や気遣いが詰まった1台が、正常進化をした6代目ステップワゴンと言えるような気がします。

感染対策は抜かり無く

昨今の新型コロナウイルス事情も懸念される中、しっかりと感染対策を行なった上で新型ステップワゴン出張展示会は運営されていました。

1組の見学時間は5分

運営スタッフさんが順番にご案内 / ©︎Motorz

通常の展示会などでは自由に見られることが通例ですが、今回の出張展示会ではお客様が多く集まることも想定し、”1組5分程度”のレギュレーションを設けタイムキーパーが展示をコントロールしていました。

消毒液と使い捨て手袋

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小さなお子様でも使い捨て手袋を着けて頂いています / ©︎Motorz

“見て触れる”展示会とはいえ、感染対策をする上でのアルコール消毒液の設置や、使い捨て手袋の着用義務など、ステップワゴンを乗車するお客様にはご理解とご協力のもと感染対策は徹底されていました。

定期的に車内をアルコール消毒

定期的に車内をアルコール消毒 / ©︎Motorz

もちろん感染対策として定期的に運営スタッフが車内をアルコール消毒を行い、常に清潔な状態が保たれた展示車をお客様に提供し、5分間という短い時間を安心して体感頂くことも徹底していました。

新型コロナウイルスが日本に来てから早2年が経過し、アルコール消毒を行う風景は当たり前となってきていますが、当たり前だからこそ気を抜かずに徹底していることが見てとれました。

開場前で60分待ち

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イベント開場前時点で既に参加者の列ができ始め、開場時には60分待ちの列となっていました。

イベント初日は2時間を超える待ち時間も発生していたりと、運営側も驚くほどのお客様がいらっしゃった、とのことでしたが、これも感染対策の都合上ご理解頂いた上での運営、ということをご容赦頂きたい、とのこと。

60分待ち、90分待ちと列が伸び続けるも、それでも実際に”見て触ってみたい”という確度の高いお客様が多くいらっしゃり、盛況の中今回の出張展示会を終えています。

キャプテンシートで寝てみた!

キャプテンシートのオットマン展開 / ©︎Motorz

日本の気候や道路事情、家庭環境などを考えると一家に一台ミニバンがあることが多く、お買い物や休日のお出かけ、近年注目を集めるキャンプや車中泊などステップワゴンの利用シーンは多く存在します。

そんな中でMotorz編集部として新型ステップワゴンの魅力を伝えるにはどうするべきか?と考えた時に、「とりあえず寝てみよう!」という結論に至り、開場前の数分感という短い時間でチャレンジしてみました!

フルフラット

2列目をフラットにしてみた / ©︎Motorz

展示車の新型ステップワゴンはキャプテンシートの7人乗りということもあり、通常時は2列目に隙間があるものの、シートをフラットにする際には2列目を中央に寄せ、オットマンを収納し、背もたれを倒しきってフラットにすることができます。

車中泊に使えるマット用意

車中泊に便利なマットと段差埋めのクッション / ©︎Motorz

フルフラットとは言え、実際にはシートの凹凸が多く存在し、そのまま車中泊を想定して寝ることは厳しいと考え、今回のイベント取材のためにわざわざ大阪から車中泊&災害時用のマットとシートの段差を埋めるクッションを、この”寝るため”だけに送ってもらい敷いてみました。

筆者の知識不足があり、3列目の背もたれをフラットにできたのに倒さなかったことが悔やまれますが、全長190cmのマットはステップワゴンの車内に収まっていると言えます。

実際に寝てみた

実際に寝てみた / ©︎Motorz

運営スタッフさん(身長187cm)にお願いし、実際にマットを敷いたステップワゴンの車内に寝そべって頂きました。

身長187cmのスタッフさんでも寝られます / ©︎Motorz

寝心地は上々とのことでGoodサインが出たものの、編集部で準備した隙間埋めクッションの個数が足りなかったこと、キャプテンシート故に腰付近の凹凸が攻略できず、少し海老反った状態となってしまいました。

SPADAプレミアムラインで車中泊をお考えの方は、是非参考にして頂き快適な睡眠環境の構築に励んでみてはいかがでしょうか?

気になる点をメーカーの人に質問!

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実際に新型ステップワゴンを購入した方にとって気になるのは納期状況や予約済みの人がAIRとSPADAでどちらを選んでいるのか?といった内容ではないでしょうか?

イベント運営に携わっていた本田技研工業(株)日本本部 販売部の吉正(ヨシマサ)さんにお話を伺ってみました!

 

Q:現時点(2022年2月中旬)での納期状況はいかがでしょうか?

吉正さん:「新型ステップワゴンは2022年4月末に正式にリリースされ、現時点では6月頃の納期を予定しています。タイプによっては7月頃になっているものもございます。」

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Q:AIR(エア)とSPADA(スパーダ)、現時点でどちらの注文が多いですか?

吉正さん:「今回のステップワゴンではベースグレードとSPADA、ではなくベースグレードをAIRと命名し、AIRとSPADAという違う役割を持つグレードとして位置付けています。詳しい数字を公表することはできませんが、現時点ではAIRよりもSPADAの方が多くご注文を頂いている状況です。」

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Q:ではSPADAの中でも7人乗り(キャプテンシート)と8人乗り(ベンチシート)が分かれますが、その中でもどちらが注文の割合が大きいでしょうか?

吉正さん:「SPADAの中でもダントツで7人乗りのキャプテンシートを選択されているお客様が多いです。乗車人数よりも、普段の移動をより快適に過ごしたい、というニーズにマッチしているのでは、と考えています。」

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Q:今回の出張展示会を皮切りに、全国でステップワゴンの展示会が行われていきます。しかし、開催地に偏りがあるように思いますが?

吉正さん:「出張展示会の開催地につきましては、新型コロナウイルスの状況もあり、各都道府県の担当者と販売店さんにて判断して展示会を行なっております。そのため2月現在で公開している展示会の開催地については、開催実施が確定している都道府県のみが公式ホームページに記載されています。」

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Q:今回の展示会では待ち時間90分待ち、初日は2時間待ちがあったと伺いました。ここまでの集客は予想されていましたか?

吉正さん:「正直こんなにも多くのお客様にご来場頂くことは想定外でした。2/19・2/20の週末で、関東で初めて茨城県で展示会ということもあり、ある程度並ばれることは想定していましたが、他県からのお客様が多かったことは驚きました。」

今後のイベント予定

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今回の茨城県の出張展示会を皮切りに、2022年4月末までの正式リリースまでの期間中、全国各地で新型ステップワゴンの展示会を予定しています。

新型コロナウイルス感染防止も含め、開催される地域は限られていますが、お近くにお住まいで新型ステップワゴンが気になる方は足を運んでみては如何でしょうか?

まとめ

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新型ステップワゴンの出張展示会リポート、いかがでしたか?

今回の出張展示会は茨城県のHonda Cars協力のもと、執り行われていました。

昨今の新型コロナウイルス事情もあり、発売前に新型ステップワゴンを見られる機会が限られている中、感染対策をしっかりと行い各地でイベント運営が行われています。

もちろん発売日が近づけは予約数も増え、納車も遅くなる方向になるため、購入検討中の方はお早めにご決断を!

発売の続報はこちら↓

茨城県Honda Cars:https://hondacars.jp/ibaraki/