デッドニング、アーシング、バッテリー交換等々、車内の音質を向上させるシステムには様々な方法が存在します。今回はその中から、少々マニアックなものをいくつかご紹介。奥深いカーオーディオの世界をのぞいてみましょう。

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「デッドニング」とは?

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デッドニングは、「何かを無効にする・弱める」を意味する「Deaden」という動詞の名詞形で、スピーカーが設置されているドアの余分な振動を無効化する為の作業を示します。

ドアの内張りを外したドアパネルの内側は通常、「サービスホール」と呼ばれる穴が沢山あいた薄い鉄板の空洞となっています。

クルマの多くは、プレス成型でドアパネルを製造しているため、余計な重量増を防ぐために最低限の剛性を保ったうえで肉抜き穴や凹み形状を伴うのが一般的です。

そしてクルマのスピーカーはドアに内蔵されているのが通常であるため、音が出る際に振動してしまい鉄板や内装材が共振して音質を下げてしまうのです。

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この状況を改善するために、ドアに吸音素材や拡散素材を取りつけるのがデッドニングで、デッドニングを行うことで、大きく分けて3つのメリットが得られます。

1つ目は「制振効果」で、文字通り車自体の振動やドア内部の振動など、不必要な振動を抑えてくれる効果です。

2つ目は「バッフル効果」で、ドア内部のサービスホールを埋めることで、スピーカーの正面と背面とで音が打ち消し合うことを防ぎます。

3つ目は「吸音効果」で、ドア内部に吸音材をセットすることで、走行中のロードノイズやエンジン音、風切り音など、音楽以外の不要なノイズを吸収してくれる効果です。

最近ではオーディオテクニカ等の大手メーカーからデッドニングキットなども発売されており、自身で取り付ける事も可能となっています。

「アーシング」とは?

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アーシングは、オーディオに限らず車の総合的な性能アップに貢献するチューニングの一つです。

オーディオをはじめエアコンやヘッドライト等、車の電装品はバッテリーからの電流で動力を得て、マイナス電流は車のフレームに落ちた後に1本のケーブルに集約されてバッテリーのマイナス端子に戻ります。

このバッテリーへ戻る電流をスムーズにして、オーディオ機器や電装品の本来の性能を引き出す方法を「アーシング」と言います。

効果については、所詮プラシーボ効果に過ぎないとする方も多いのですが、カーオーディオ業界においては車内の音質向上に一定の効果があるとする見方が多数派です。

デッドニングと同様にアーシング用のキットも様々なメーカーから販売されており、多くの種類のケーブルが売られている事からこれも「オーディオ沼」の一種であるといえるでしょう。

「バッテリー交換」で音質が変わる?

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車に搭載されているバッテリーは、エンジンを始動させるためだけに存在するものではありません。

エアコンやパワーウィンドウ、オーディオも含めた電装品のすべての電力は、バッテリーを介して供給されているのです。

そのため、同時にいくつもの機器を動かせばかなりの負荷がかかり、容量が不足して次第にバッテリーは劣化していきます。

そして容量が不足すると起こるのが電圧の低下で、こうなってしまうと音がぶれたり途切れたりする等、カーオーディオの音質が低下する原因となります。

そこでおすすめなのが、大容量バッテリーへの交換です。

しかし、容量が大きいほど、余裕のある電圧を供給できるため、カーオーディオが本来持っている性能を引き出すことができますが、音質アップというよりは、本来の性能を十分に引き出すためのカスタムメニューといった性格が強いかと思います。

まとめ

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今回ご紹介したものは、ほんの一部の方法で、カーオーディオの世界は奥深く、一度こだわり始めるとキリがありません。

しかし、かなり面白い世界でもあるので、興味を持った方や車内で音楽を聴く習慣がある方は、カーオーディオの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?

 

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