同じ車で、2種類の新品タイヤを試す。そんな贅沢な検証企画第2弾として、今回もヨコハマタイヤ協力のもと、BluEarth AE-01とBluEarth-GT AE51を比較。BluEarth同士で違いがあるのか、軽自動車サイズにおいて国内メーカーで唯一ウェットグリップ性能「a」を獲得しているBluEarth-GT AE51の実力はどれほどのものなのかを検証します。
Photo:Kiyoshi WADA Text:Shingo MASUDA

奇跡的な雨天でウェット性能をチェック

多く水しぶきが上がるほどの雨という、タイヤのウェット性能を見るには絶好のコンディション。そんな中、まずは低燃費性能とコストパフォーマンスに優れたBluEarth AE-01、そしてBluEarth-GT AE51に履き替え、市街地、高速道路、ワインディングという同じコースで検証します。

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走り出しから体感できるウエットグリップ性能の差

ヨコハマタイヤ BluEarth AE-01F

まず、BluEarth AE-01とBluEarth-GT AE51で、はっきり違いを感じたのがハンドリングです。水が浮いた路面の影響もあってか、BluEarth AE-01はやや軽い、悪く言えばやや心もとない感触。対してBluEarth-GT AE51はBluEarth AE-01に比べるとやや重めで、しかりと手ごたえがあります。

ヨコハマタイヤ BluEarth-GT AE51

その違いはブレーキングでもハッキリ感じられ、BluEarth-GT AE51の方が明らかに真っすぐ止まる印象です。

国内メーカーで唯一ウェットグリップ性能「a」を獲得

ヨコハマタイヤ BluEarth-GT AE51

155/65R14という軽自動車サイズで、国内メーカーで唯一ウェットグリップ性能「a」を獲得できた理由は、BluEarth-GT AE51の綿密に計算されたトレッドパターンと、専用コンパウンドのおかげ。

ヨコハマタイヤ BluEarth-GT AE51

決してBluEarth AE-01が全然ダメということではありませんが、実際に乗り比べて検証すると、思っていた以上の差に驚かされます。

ウェットだけじゃない!BluEarth-GT AE51の実力

ヨコハマタイヤ BluEarth-GT AE51

大雨の中での検証を行った翌日に、次はドライでの検証を行います。これまた大雨の次の日にも関わらず、完全ドライという奇跡的な天候に恵まれました。

雨の中では分からなかったポイントとして、顕著に差を感じられたのがパターンノイズ。どちらも「シャーッ」という高周波のパターンノイズを感じますが、BluEarth-GT AE51の方が明らかに静かです。

GTの名は伊達じゃない!高い剛性で車の動きがリフレッシュ

ヨコハマタイヤ BluEarth AE-01F

また、ウェット路面でも感じていたことですが、ドライになると剛性感の違いがより大きく表れます。

BluEarth-GT AE51は、ショルダー部までカーカスを巻き上げて折り返す「ターンアップカーカス構造」を採用し、重量を増やさずにサイドウォールの剛性をアップ。

ヨコハマタイヤ BluEarth-GT AE51

その効果は想像以上のもので、7万km以上、10年落ちのミライースが、まるで足回りをリフレッシュしたかのように安定感のあるコーナリングを見せます。高速道路などのレーンチャンジ終わりでも無駄な揺り戻しがなく、直進安定性も向上した印象です。

まとめ

ヨコハマタイヤ BluEarth-GT AE51

実際に体感するまでは、同じメーカーの同じブランド、さらに155/65R14という軽自動車サイズのタイヤ比較ということで、あまり違いが出ないのではないかという一抹の不安がありました。

しかし、実際に乗り比べてみると、想像以上に異なる性格にビックリ!改めてヨコハマタイヤさんが持つ技術力の高さに驚かされます。

ヨコハマタイヤ BluEarth-GT AE51

タイヤは代表的な消耗品のひとつであり、車を維持していくうえでいつかは交換しなければなりません。どうせ交換するのなら、数千円程度のプラスで安心感と快適性、さらに運転の楽しさまでアップするBluEarth-GT AE51を購入候補に加えてみてはいかがでしょうか。

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