もっとも身近で、手軽に参加できるモータースポーツのひとつ「ジムカーナ」。しかし、いざどこにいつ見に行けば良いのか?という事になると、慣れた人でも無ければそうそう見つからないものです。紹介してみると、意外に身近なところで開催している事に気がつくかも?今回は東京都心からもほど近い、南関東の会場をご紹介します。
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最短50km以内から!南関東のジムカーナ会場
東京都心からのアクセス基準という事で、皇居から車で何km?を基準にご紹介していきます。
実際にクルマ趣味をやられている方だと23区内、それもJR山手線の内側に住んでいる方はあまりいないかもしれませんが、そこはひとつの目安という事で、よろしくお願いします!
桶川スポーツランド(埼玉県桶川市)
都心からもっとも近く、都心からわずか44kmで到着するのが桶川スポーツランドです。
基本的には各種2輪やカート用のサーキットなのですが、「OSL4輪ジムか~な!?」という独自のジムカーナシリーズを開催しているのが特徴。
通常のジムカーナとは若干違い、「初めてクラス」ではコース設定からサイドターンをキャンセルするなど、初心者向けの配慮が行われています。
2005年は5戦が開催されており、首都圏の中でも都心に近くアクセス良好なので、もっとも通いやすい会場かもしれません。
ただし、イベント以外の4輪車走行は認められておらず、練習会も当日のみのため、ジムカーナ観戦もイベント時に限ります。
桶川スポーツランド
埼玉県桶川市川田谷字上野7921-3
URL:http://osl.in/
平塚青果市場(神奈川県平塚市)
次に近いのが都心から61.4kmの平塚青果市場は読んで字のごとくそのまま、コースは市場の駐車場を使った完全平面にパイロンを置き、都度コース設定を行う「フルパイロン」のジムカーナ会場。
ジムカーナは極端な話、自動車教習所程度の広さで平坦な路面、あるいはコースがあれば開催できてしまうので、こうした「~の駐車場を使用」という例は案外多いです。
こうした会場は常設会場に対して「特設会場」と呼ばれますが、その中でも設備や広さが十分な施設はJAFから公認を受けたコースとして、ランクの高い大会も開催されるので、特設だからと侮ってはいけません。
この平塚青果市場も建物の中をパドックとして使えるため、特設会場の中では異例の「屋根付きパドック」なのが特徴で、常設会場でも屋根付きパドックが少ない事を考えると、観戦にせよ参戦にせよ、大きなメリットです。
現在は5つのチームによって日曜日の練習会が頻繁に開催されています。
その一部の日程を使ってJAF公認クローズド競技会(初心者向けで、原則としてJAF競技ライセンスが無くとも参加可能)「湘南ジムカーナシリーズ」も開催中です。
ジムカーナ走行の頻度が高い事から、とにかく見に行きたい!参加したいという人にはオススメの会場ですね。
平塚青果市場
神奈川県平塚市四之宮1-7-1
「平塚青果市場ジムカーナ練習会案内」URL:http://shounangymkhana.web.fc2.com/
南千葉サーキット(千葉県市原市)
都心に近くても東側の方や、ベイサイドエリア、さらにアクアライン経由で神奈川方面からのアクセスも便利なのが千葉方面の会場です。
千葉で一番近いのは都心から65.1kmの南千葉サーキット。
定期的な大会が開催が開催されているわけではありませんが、2輪から4輪まで、走行方式もジムカーナ走行からグリップ走行、ドリフト走行と幅広く可能です。
そのため、どのジャンルの人が見に行ってもそこそこ楽しめるミニサーキットと言えるでしょう。
南千葉サーキット
千葉県市原市金剛地301
ナリタモーターランド(千葉県山武市)
通称「ナリモ」ことナリタスポーツランドはその名のごとく、成田空港からも近い千葉でも内陸部にあり、都心からは69.5km。
桶川同様のミニサーキットですが、こちらは桶川と違ってフリーのスポーツ走行は現在4輪限定、グリップ走行に限り可能で、マフラーの音量規制も95dbまでと、ちょっと厳しめ。
そのスポーツ走行の中でジムカーナ走行枠も設定されており、こちらは平塚青果市場とは異なり、ミニサーキットを使った「コースジムカーナ」の会場という事になります。
JAF公認イベントではありませんが、初心者から楽しめる「ナリタ・easy・ジムカーナ」というジムカーナイベントを開催中です。
ナリタモーターランド
千葉県山武市板川341
浅間台スポーツランド(千葉県香取市)
「ナリモ」から鹿嶋方面に少し足を伸ばすと現れるのが通称「浅間台」こと浅間台スポーツランドで、都心から88.4kmと少し遠めの会場です。
基本的なパターンを反復練習可能なフルパイロンの基本練習エリアと、「島」が置かれたコースに分かれています。
こちらはジムカーナ会場では時折出てきまして、ミニサーキットよりコースレイアウトの自由度は高いため、フルパイロンではありませんが、それに準じた扱いだと思ってください。
浅間台はJAF関東選手権シリーズ(C地区戦)、JMRC千葉・東京戦シリーズが行われ、JAF公認競技会の会場としては都心から直近で、全日本ジムカーナも開催されます。
全日本戦や地区戦は初心者向けとはまた異なる雰囲気で、走りのクオリティが高いドライバーも多い事から、レベルの高いジムカーナとはどんなもの?を見に行きたい時にオススメ。
浅間台スポーツランド
千葉県香取市岩部179-2
本庄サーキット(埼玉県本庄市)
南関東で一番都心から遠く109kmほど走る本庄サーキットは、埼玉県の中でも秩父に近い本庄市にあるJAF公認ジムカーナコ-スです。
こちらはドリフトやグリップ走行も楽しめる比較的ハイスピードなミニサーキットで、ジムカーナの場合はかなりスピードレンジが高くなり、2015年には全日本ジムカーナも開催されました。
現在定期的なJAF公認イベントは開催されていませんが、サーキット独自イベントとして「本庄タイムトライアル&ジムカーナ練習会」を開催しています。
本庄サーキット
埼玉県本庄市児玉町高柳883
幻の東京ベイサイドスポーツ(東京都江東区豊洲)
以上、7つのジムカーナ会場を紹介させていただきましたが、最短44kmを近いと見るか、遠いと見るか?
実は1999年までのわずか数年間ですが、皇居から最短7.6kmと「本当に東京都心のジムカーナ場」が存在していました。
それが「東京ベイサイドスポーツ」です。
どこにあったかと言いますと、豊洲の東京ガス工場跡地…つまりいろいろと問題になっている豊洲市場ですね。
そこがまだ更地だった頃にジムカーナが開催されていたのでした。
都心どころかベイエリアで、近くを通る首都高などから「こんな都心に近いところで何を?!」と目に入ったのがキッカケでジムカーナを始めた、というドライバーもいるのではないでしょうか。
忽然と現れ、そして消えていった東京ベイサイドスポーツは時代が生んだ幻ですね。
東京ベイサイドスポーツ(廃止)
東京都江東区豊洲6丁目(現在の豊洲市場付近)
まとめ
いかがでしたか?
都心近くだけでもこれだけの数のジムカーナ会場があり、しかも頻繁に練習会や大会が開催されている場所もあります。
それにしても惜しいのはやはりベイエリアで、現在ならD1GPも開催されている船の科学館前「お台場NOP地区」で全日本ジムカーナが開催できたら…と思うのですが。
大スポンサーがついて派手に開催できる世界的イベントとは異なり、全日本格式でもあくまで参加型モータースポーツであるジムカーナでは、そこまでの大イベントは難しいかもしれません。
次回は少し都心から離れて、北関東の会場をご紹介したいと思います!
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