今年も2日間で9万2100人が来場し、1年の中で一番と言っていいほどの盛り上がりをみせたスーパーGT第2戦が5月3・4日富士スピードウェイで繰り広げられました。通常より長い500㎞、110Lapという長い戦いが、そんな過酷なロングレースは、いったいどのような結末を迎えたのでしょうか。まとめてレポートしたいと思います。
至るところで接戦が繰り広げられる荒れた展開に!
気温19℃、路面温度29℃、この時期としては少し高めの気温でスタートしたGT500クラス、300クラス混走の決勝レース。
オープニングラップは、ポールポジションスタートのNo.38 ZENT CERUMO LC500 (立川祐路)がトップを守り切るも、No.23 MOTUL AUTECH GT-R (Ronnie Quintarelli)とテールtoノーズのスリップストリーム合戦を繰り広げます。
しかし立川はLapを重ねるごとに、着々と2位との差を広げていき、5LAP目には2秒以上のギャップを作り、独走態勢を築きます。
その後、タイムを少しずつ落としていった2位走行中のRonnieは、6LAP目のコカ・コーラコーナーで、3位から着々と前を狙っていたNo.36 au TOM’S LC500 (ジェームス・ロシター)に抜かれ、3位へ。
そんな各ポジションで接戦が繰り広げられる中、19LAP目にNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GTが突然のピットイン。
ピット前での給油作業後、マシンをガレージに戻し、トラブル解消に努めます。
24Lap目には No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-RにGT300車両がマシントラブルによるスロー走行時に出たイエローフラッグ中の追い越しによるドライブスルーペナルティを受けるなど、荒れた展開となりました。
そんな26Lap目、11番手を走行中のNo.17 KEIHIN NSX-GT (塚越広大)が、どのチームより早く1回目の規定ピットインをこなします。
給油、タイヤ交換、ドライバー交代を経て、41秒8でピットアウト!その後、続々とNSX勢のピットインが続きます。
膠着状態だったトップ争いに動きが出たのは33Lap目。まずは、ロシターが1回目のピットイン。翌34Lap目にはトップ走行中の立川、そして3位走行中の No.1 DENSO KOBELCO SARD LC500 (ヘイキ・コバライネン)と続々とピットインをしていきます。
37Lap目にはGT500全てのマシンの1回目のピットインが完了した形となりました。
その後、激しいバトルが繰り広げられたのは50Lap目。2番手走行中のNo.1(平手晃平)のスリップストリームに、No.36(伊藤大輔)が入り、抜くか抜かれるかの接戦が始まります。
激しいバトルが続く52Lap目、間に挟まれる形となったGT300車両に平手が接触、フロントの空力パーツにダメージを負いながらも伊藤とのバトルを諦めることなくブロックし続けスピン。すぐに復帰するも、3位に後退する形となりました。
平手のスピンにより、2位に浮上した伊藤には、レース中の危険行為によりドライブスルーペナルティが課せられ、トップ争いから泣く泣く離脱。
マシンにダメージを負った平手は、そこから、3位争い、4位争いとブロックラインを通り、健闘を見せるも順位を落としていき、72Lap目にピットイン。コバライネンに残りを託します。
そんな激しいバトルが繰り広げられる中、90Lap目にはトップの立川と2位 No.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也)との差は11秒以上!大嶋がかなりの追い上げを見せるも、立川には届かず、そのままの順位でチェッカーを受ける結果となりました。
第2戦FUJIは No.38 ZENT CERUMO LC500 (立川祐路/石浦宏明)がポールtoウィン!
石浦宏明コメント
まず、最初のスタート直後の立川選手が走っているところを見ながら、セクタータイムなども見ていて、そう簡単には勝てそうにないなと思う程周りも速くて、今日は厳しい戦いになる事は覚悟していたのですが、昨日の段階からポイントになるのは、自分のアウトラップだと思っていて、フリー走行の段階からコールドタイヤで練習をさせてもらったし、その成果が出せて自分なりに納得できるアウトラップが走れました。
途中でブルーフラッグにすぐに反応してくれないマシンなどもいて、大きくタイムをロスしたりもしたのですが、自分の走りに集中して、なるべくリードを築いてから立川さんに渡したいという気持ちで走りました。
立川祐路コメント
まずは、富士でも速くて強い車を作ってくれたLEXUS LCの開発、またTRDに感謝します。
それと今週、その車をキチンと完璧に仕上げてレース中もトラブルやピット作業にミスなくこなしてくれたチームに感謝します。
今日のレースに関してはスタートに僕が行って、できるだけ他を入れないように頑張ったんですけど、周りのLEXUS陣も気になり、大変な序盤になりました。300クラスが現れてから、それをうまく処理していくことに専念しました。
石浦も頑張ってくれて、状況も味方して、10秒以上のマージンもできたので、最後のスティントは楽をさせてもらったというか、確実にゴールに運ぶだけだったので僕としては楽でした。車が良かったんだろうなと思います(笑)
まとめ
今回の富士では表彰台をLEXUS勢が独占する形となり、初戦に続き、今年のLEXUSの強さを証明する結果となりました。
しかし、そんな圧倒的な力の差に屈するのではなく、4位に食い込む健闘を見せたGT-Rのこれからの快進撃にも期待が膨らみます。
どんな状況でも、絶対あきらめない。そんな各チームの戦いこそがレースなのです。
次戦は2年ぶりの開催となるオートポリス!ドライバー達を唸らせるテクニカルなコースでの戦い!!
それでもLEXUS勢が強いのか!?始まったばかりの2017年のスーパーGTに注目してみてくださいね。
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