軽自動車と言えば、田舎のセカンドカー、経済的なお買い物車、最近のモデルでは広い室内を確保するため妙に縦長なスタイルをしたトールワゴンをイメージする方が多いかもしれません。ですが軽自動車には、普通車のスポーツカーにも勝るとも劣らぬ楽しさを秘めたホットなモデルが多くあるのです!今回の記事ではその中からメジャーな軽スポーツカー7台をピックアップして紹介します!

 

出典:http://members.subaru.jp/blog/2008/03/subaru_wrc_history_vol27.html

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WRCでも大活躍!

リーズナブルに本気のスポーツカーを楽しめる!

Photo by Yamato.

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リーズナブルにスポーツカーを楽しむという点に関して、軽スポーツカーがオススメ!

車両自体の価格が安いというのももちろんありますが、特筆すべきなのはランニングコストが非常に安く済むということなのです。

普通車の自動車税と比べて軽自動車の自動車税は非常に安く、2リッターの普通車と比べると28,700円も安くなる計算になります。

加えて自動車重量税も安く、普通車のスポーツカーに比べれば燃費もよく、年単位での維持費はかなりリーズナブルに。

「サーキット走行をガッツリ楽しみたい!だけどもタイヤがどんどん減ってお金が…」

そんな場合でも軽スポーツはサイズが小さいので、同じ銘柄でも安く済みます。

さらに購入や名義変更時に印鑑証明や実印、戸籍などの書類が必要無く、名義変更や購入時の手続きが比較的簡単であるというメリットもあります。

その中でも軽スポーツカーはただ維持費が安いというだけではなく、車の絶対的な動力性能に大きく影響を与える車体自体の軽さ、そして軽自動車規格ながら他車種と一線を画すハイスペックなエンジンを備えているのです。

 

スズキ アルトワークス

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%82%AD%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%88

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まず最初にご紹介するのは「スズキ アルトワークス」です。

5世代続いているアルトワークスの中でもHA21S/HB21S型を重点的に紹介します。

HA21S型のアルトワークスは三代目のワークスであり、先代のCA21S型から最も大きく変更された箇所は、アルトワークスの最上級モデルである「RS/Z」に搭載されるエンジンが鋳鉄ブロックのF6A型からオールアルミブロックのK6A型に変更されたことです。

HA21S型がFFとなり、HB21S型が4WDとなります。

710kg(FFは650kg)の車体に658ccDOHCターボ、そして4WDというハイテクを詰め込んだアルトワークスは、全日本ラリーやダートラといったモータースポーツの世界でも活躍しました。

また、セルボモードやワゴンRといった同メーカーから出ている車種とのパーツに互換性があり、パーツ流用がし易くカスタムがしやすいというのもメリットです。

ノーマルでも十分速く、チューニングベースとして非常に人気であり、フルチューンならば200馬力を狙えるポテンシャルを秘めたエンジンを搭載したアルトワークスは、軽スポーツの中でも一押しの一台です。

1994年式スズキアルトワークスのスペック(HA21S RS/Z)

エンジン:K6A 直列3気筒658ccDOHC12バルブICターボ

最高出力:64ps/6500rpm

最大トルク:10.5kgm/3500rpm

車両重量:650kg

車体寸法(全長×全幅×全高):3295×1395×1400mm

現在の中古車市場では69,000円~ (2016年12月時点・Motorz調べ) というような状況になっています。

 

ダイハツ ミラTR-XXアバンツァート

出典:https://www.kurumaerabi.com/

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アルトワークスの対抗馬的存在として注目されていたのが、ミラTR-XXアバンツァート。

数あるミラの型式やグレードから唯一の4気筒エンジンを搭載するL500系のホットモデルであるTR-XXアバンツァートR/R4についてご紹介します。

何と言ってもその特徴は4気筒ターボエンジンであるJB-JL型エンジンを搭載していること。

アルトや他車種が搭載する3気筒エンジンに比べ騒音や振動が少なく、高回転域でのパワーフィールに秀でています。

アルトワークスと同じくアバンツァートR(FF)とアバンツァートR4(4WD)と駆動方式ごとに2つのモデルが用意されています。

軽量な車体にハイパワーなターボエンジン、4WDといったハイテクを詰め込んだキャラクターはアルトワークスと似ているものであり、歴代モデルは全日本ラリーと言ったモータースポーツの世界でも激戦を繰り広げました。

1997年式ダイハツミラTR-XXアバンツァートのスペック(E-L502S)

エンジン:JB-JL 直列4気筒659ccDOHC16バルブICターボ

最高出力:64ps/7000rpm

車両重量:700kg

最大トルク:10.2kgm/4000rpm

車体寸法(全長×全幅×全高): 3295×1395×1430mm

現在ミラTR-XXアバンツァートRの中古車市場での価格は16万円~ (2016年12月時点・Motorz調べ) となっています。

 

スバル ヴィヴィオRX-R

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%AA#.E3.82.B0.E3.83.AC.E3.83.BC.E3.83.89.E6.A7.8B.E6.88.90

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

スバルの軽ハッチバックのホットモデル、ヴィヴィオRX-Rをご紹介。

RX-Rは「超高密度スポーツ集積マシーン」というキャッチコピーをスバルに与えらた車であり、そのキャッチコピー通りコンパクトな車体に、スーパーチャージャーで過給したレッドゾーンは9000rpmからという高回転型直列4気筒DOHCエンジンを詰め込み、更にフルタイム4WDというアルトワークス、ミラTR-XXアバンツァートに劣らぬハイスペックさを備えたモデルとなっています。

アルト、ミラと同じくヴィヴィオRX-Rもラリーで非常に活躍した一台。

特にWRCでの活躍は目覚ましく、1993年のサファリラリーではグループAクラスに出場し、格上のトヨタ・セリカなどを抑え一時は総合4位を走行!

最終的にはA-5クラスでクラス優勝し、国際的なラリーで結果を残しました。

1997年式スバルヴィヴィオRX-Rのスペック(E-KK4)

エンジン:EN07 直列4気筒658ccDOHC16バルブICスーパーチャージャー

最高出力:64ps/7200rpm

最大トルク:10.8kgm/3600rpm

車両重量:760kg

車体寸法(全長×全幅×全高):3295×1395×1375mm

現在ヴィヴィオRX-Rの中古車市場での価格は15万円~となっています。

 

まだまだある軽スポーツ。

今からモータースポーツを始めようとしている人も、クルマを乗り換えようと思っている人も、オススメしたいクルマたちは、次のページへ!