Renault Clio Maxi

出典:http://www.renaultsport.co.uk/

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F2キットカーの発起人であるルノーが1995年に送り出した元祖キットカー、クリオMaxi

2リッター直列4気筒自然吸気エンジンは約270馬力を発生し、それと組み合わされるのは7速シーケンシャルミッションです。

デビューイヤーである1995年のフランス選手権では3勝を上げる活躍で、フォード エスコートを相手にフィリップ・ブガルスキー選手がランキング2位を獲得しています。

クリオMaxiはわずか1年のみの活躍となりましたが、開発から獲られたノウハウは翌年登場のメガーヌに注がれます。

4WDターボをラインナップに持たないメーカーにとって、ラリー参戦への道を開いた立役者的存在ですね!

 

Seat Ibiza Kit Car

出典:http://allracingcars.com/seat-ibiza-kit-car-typ-6k/

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スペインの自動車メーカー セアトが世界2リッター選手権(W2L)を戦うために開発したF2キットカーです。

プジョーやルノーがフランス選手権を主戦場とする中、チェコの自動車メーカー シュコダと共にW2Lを追っていきました。

ライバルよりもコンパクトなボディー(全幅1770mm)に250馬力までチューンされたエンジンを搭載。

グラベルラリーへの参戦も視野に入れているため信頼性が高く、バランスの良いマシンに仕上がっていました。

安定した速さを見せつけた1996年・1997年にW2Lを連覇。

後にプジョー206WRCで活躍するハリ・ロバンペラ選手もイビザ キットカーをドライブしました。

 

Renault Maxi Megane

出典:http://www.megane-france.net/

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ルノーがクリオ マキシに続いて1996年に投入したマキシ メガーヌ。

エンジンは270馬力以上を発生する2リッター直列4気筒自然吸気。

トランスミッションは7速シーケンシャルを搭載しています。

F2キットカー構想の発起人でもあるルノーでしたが、他のフランス勢同様にWRCへの積極的な参戦は行わず、フランスやイギリスの国内選手権を主戦場としました。

特に1996年・1997年のフランス選手権はプジョーVSルノーのタイトル争いが激化したシーズンとなり、最強マシンとなりつつあった306マキシ勢を相手にエースドライバーのフィリップ・ブガルスキー選手が善戦します。

しかしチャンピオンは2年連続でプジョーの手に落ちる事となり、1997年シーズン後にルノーはワークス体制でのラリー参戦凍結を決定。

2016現在までワークス体制でのラリー復帰は実現していません。

なお、イギリス選手権では1998年・1999年にチャンピオンを獲得しています。

 

Nissan Almera Kit Car

出典:http://erikwestrallying.tumblr.com/post/50521301101/nissan-almera-rally-car-f2-kit-car

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ニッサン・モータースポーツ・ヨーロッパ(NME)が1998年にイギリス選手権とW2Lに送り込んだF2キットカー規定のアルメーラ。

日本ではパルサーとして販売されており、日産を代表するホットハッチとして確立されました。

グラマラスなブリスターフェンダーで武装し、全幅がノーマル比で140mmも拡大された戦闘的フォルムとなっています。

スーパーツーリング等で鍛え上げられたSR20DEエンジンをラリー用にアレンジして搭載。

8700rpmオーバーで約270馬力を発生する高回転型エンジンに仕立て上げられました。

NMEは1999年からの本格参戦に向けてトニ・ガルデマイスター選手との契約を模索しますが、経営不振の影響でシーズン開幕前に活動休止が決定。

アルメーラはWRCで活躍する事なく戦いの場を失ってしまうのでした。

 

Nissan Micra Kit Car

出典:http://tech-racingcars.wikidot.com/nissan-micra-k11-kit-car

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同じく日産からもう1台ご紹介!

これは珍しいマイクラ(日本名:マーチ)のF2キットカーですね。

NMEがマシンを開発し、1.3リッター直列4気筒自然吸気エンジンを搭載。

パワーは155馬力と控えめですが、790kgの軽量ボディーを加速させるには十分です。

全幅は1740mmにまで拡大されており、日本でいう3ナンバー枠。

マーク・ヒギンズ選手らのドライブでWRCに参戦し、RACラリーではニッサン・ラリー・サービスの代表でもある高崎正博選手が完走を果たしています。

 

まとめ

圧倒的勢力を誇った4WDターボ勢を相手に2WD自然吸気という不利な条件で奮闘したF2キットカーたち。

彼らは独自の進化を遂げ、そのテクノロジーは時にF1マシンにも迫るほどだったとか。

カミソリのようなコーナリングでワインディングロードを駆け抜ける雄姿は多くのラリーファンによって語り継がれ、褪せることのない鮮明な記憶として私たちの脳裏に焼き付いています。

ちなみにF2キットカーの活躍は現在もヨーロッパ各国の国内選手権で見る事が可能で、誕生から20年が経過しているマシンとは思えないパフォーマンスを披露し、現地のラリーファンを喜ばせているようです。

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