こんにちは!プロの走り屋のイシザキです。2019年、イシザキはラリーに初チャレンジするのですが、今まで走ってきたのはサーキットばっかりだったのでラリーの事はほとんど知りません。このままでは、何も分からないままシーズンが始まってしまう!ということで、まずはラリーカーについて調べてみました!
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ラリーカーの種類分け
サーキットで行われるレースの場合、マシンの大きなクラス分けとしてヴィッツレースや86/BRZなどのワンメイクレースに代表されるナンバー付きで公道走行可能な、いわゆるN0(エヌゼロ)クラスが一番下にあり、その上に公道走行はできない車両レギュレーションのN1規定が設けられています。
そして、さらにその上にはGT3などのレーシングカーカテゴリーが存在していますが、国内ラリーの場合は以下の5つの車両規定に分けられます。
RN車両 | FIA/JAF公認車両をベースにして作られるラリーカー。現在の国内最高峰クラスのメインの車両。 |
RJ車両 | JAF登録車両をベースにして作られるラリーカー。RN車両と改造範囲は近い、日本独自の規定。 |
RR車両 | FIAグループRと呼ばれるラリー専用車両。改造範囲はレーシングカー並み。日本のナンバーが必要。 |
RPN車両 | 2006年1月1日以降にJAF登録された車両をベースとしたラリーカー。改造範囲は非常に狭い。 |
AE車両 | ハイブリット車や電気自動車などをベースに作られるラリーカー。改造範囲はRPN車両に近い。 |
そして上記の車両規定にそった以下の6つのクラスに分けられ、競技が行われるのです。
JN6:国内ラリー最速クラス
かれこれ30年近くも戦い続けているスバルと三菱が主戦場のこちらのクラス。
かつてはインプレッサとランエボが火花を散らしていましたが、現在はWRX STIとランサーエボリューションⅩが戦っています。
サーキットでの4WDの印象とはまったく違い、暴れるマシンを押さえつけるような激しい操作が要求され、真横を向いてコーナーへ進入する、4WDドリフトは圧巻の一言!
ラリーと言えば、このカテゴリーは外せません!
JN5:ターボ2WDのRN&RJ車両vs生粋のラリーカーRR車両
JN5クラスには、2500ccオーバー(ターボ車は係数1.7されるので2500ccオーバー扱い)の2WD RN&RJ車両とRR車両が参戦。
トヨタ ヴィッツGRMNターボ、プジョー208 GTi、MINI JCWなどのハイパワーFFマシンがしのぎを削っています。
また、RR車両ではGT86 CS-R3、プジョー208 R2、シトロエンDS3 R3-MAX、アバルト500ラリーR3Tなどが参戦し、その熱い走りを見る事ができるのも魅力の1つです。
JN4:86&BRZが中心のクラス
1500cc超2000cc以下であれば駆動方式は問わないクラスで、主な参戦車両は86&BRZ。
また、ダイハツ ブーンX4やシビック タイプRといったマシンも参戦しています。
実力者も多く、レベルの高いバトルに目が離せない注目のカテゴリーです。
JN3:一般ユーザーにもっとも近い!?
JN3クラスでは、1500ccまでのFF車両が戦います。
コーナリング性能に長けた軽量マシン達は、度々86&BRZなどの格上マシンのタイムを上回る事もあるそう!!
車種も豊富で、ベテランからビギナーまで様々なドライバーが集まるクラスです。
JN2:改造範囲が狭く入門者向けクラスではあるが…
改造範囲が狭くタイヤの銘柄、使用可能本数などが少なめに設定されている為、車両製作コストやランニングコストが低いRPN車両が主力となるクラス。
参戦車両は86&BRZなのですが、大会によってはJN4クラスの86&BRZを上まわるタイムでフィニッシュすることもあるそうです!
JN1:ハイブリッドやEVの参戦にも期待!
排気量1600cc以下の2WD RPN車両やハイブリッド、電気自動車などのAE車両が参戦できるのが、このJN1クラスです。
このクラスも製作コストが低めなので、初心者にもうってつけ!
今季は、ZC32SスイフトスポーツvsノートニスモSの構図になる事が予想されています。
まとめ
いかがでしたか?
調べていくと、細かな車両規定に基づいて、クラス分けが成されています。
JN5などは国内規格と国際規格車両とのガチンコバトルになっているので、その構図はまるでスーパーGT GT300クラスの様!!
少々複雑な車両規定ですが、大まかなクラス分けさえ把握できればラリーの楽しみは倍増する事間違いなし!
今までサーキットでのレースしか知らなかったという皆さんも、似て非なるラリーの世界を是非、覗いて見てはいかがでしょうか?
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