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速さを追求して作られたレーシングカーでは、どんな雨対策がなされているか気になったことはありませんか?今回はスーパーGTや競技に使用されているレーシングカーの雨対策について、紹介します。

Photo by www.twin-loc.fr
定番の雨対策

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まず1つが、ワイパーによる雨対策です。
これは、もっとも代表的な雨対策の方法でもあり、日常的に乗っている自動車でも行われています。
2つ目は、フロントガラスの内側が曇ったときに、タオルなどを使って曇りを拭き取る方法です。
レースのピット作業を見ていると、ピットクルーが迅速に拭き取り作業をしています。
3つ目は、エアコンを使った曇り止め対策です。
これは車内の空気を循環させて、自動車のエアコンに備わっている除湿効果と合わせてガラスの曇りを取り除くという方法です。
また、デフロスターが装着されている車であれば、それを利用することもできます。
これは、エンジンの排熱を利用してガラス面の水分を飛ばすという仕組みで、エアコンもデフロスターもスイッチのオン・オフだけで使えるので、いきなり曇ってきたという時には、とても便利です。
こちらは、ダートラやジムカーナ、ラリーといった市販車ベースのエアコン付き車両で有効な雨対策です。
レーシングカーの特殊な雨対策

Photo by David Merrett
上記のような定番の雨対策に加えて、レーシングカーでは少し特殊な対策も行われています。
例えば、アルミテープなどを使ってボディの隙間を防ぐことが、対策方法の1つです。
レーシングカーは溶接によるボディ補強の関係などで、車内に水が入ってくることがあります。
そうならないように隙間部分にアルミテープを貼るなどして、水の侵入を防ぐのです。
その他、箱車ならレーシングシューズを履くときは、車内で履くことでペダルワークで足が滑ることを防ぐことや、長い棒のようなものの先端にタオルなどをつけたものを車内に積んで、長いストレートを走っている最中に曇りを拭き取る、といった事例もあります。
また、フォーミュラーの場合には、例えばバイザーを雨天時用に変更するということもあるようです。
まとめ
このように、雨対策にはそれぞれのチームの工夫が見え隠れするポイントなので、雨天時のピット作業を見る機会があれば、ぜひ注目してみると良いでしょう。
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