1チーム2台体制のF1や、1台に2人以上のドライバーが乗るSUPERGTなどのレース。テレビ中継を見ていて、今映っているのがどちらか瞬時に判断できますか?ゼッケンもヘルメットも、参加ドライバー全員分を覚えるのは至難の業。でもそんなときに、一瞬で判断できる方法があることをご存知ですか?
今回は、そんなレース観戦に役立つ”見分け方”をご紹介します。
レースという興行が抱えている問題
超高速で争われるレース。
クラッシュした時の危険性を少しでも回避するために、安全装備が絶対に必要です。
それ故に、ヘルメットによって、ドライバーの顔が見えず、今誰が運転しているのかわからないという問題を大きく抱えています。
ゼッケンやヘルメットを見ればわかるという方もいらっしゃいますが、好きになったばかりの人が、いきなりすべて覚えるのは難しい。
そして、それこそがレースをの面白さを伝えにくくしている要因のひとつとなっている可能性もあるのです。
その問題を解決するために、モータースポーツ業界もさまざまな挑戦・工夫をしています。
各レースごとに方法が違いますが、これさえわかればレースがもっと面白くなりますよっ!
F1の見分け方
1チームあたり、2台のマシンが出場するF1。
2台のカラーリングも全く一緒だし、ゼッケンも非常に小さくて見えない!
テレビで観戦しているとテロップが出たりするので助かりますが、現地観戦じゃまずわからないというのが本音のところ。
300km/h越えで走るマシンですから、ヘルメットの色が似てたら・・・もう無理!
そんな時でも、一発で見分ける方法があります。以下の画像をご覧ください。
フェラーリの2台。ノーズにゼッケンが書いてありますが、パッと見は全く同じですよね。
そこで、ヘルメットの後ろ、コクピット上部に横長の物体があることに注目してください。
これは車載カメラなのですが、ゼッケン5と7で色が違います。
この色によって、ドライバーが瞬時に見分けられるように工夫されています。
小さすぎて見えないよ!と思うかもしれません。
正直、黒は見にくいですが、黄色はものすごく目立つので、そちらに注視するとわかりやすいかと思います。
なお、2016年シーズンのドライバー対応表は以下です。
ちょっと阪神タイガースっぽいですが、この表をもとに、車載カメラの色を確認すれば、今シーズンの観戦はバッチリ!
お気に入りのドライバーがどちらの色か、確認できましたか?
SUPER FORMULAの見分け方
F1と同じように1チーム2台体制が多いスーパーフォーミュラ。
チームによっては、ドライバーごとにノーズやミラーの色を変えたりと工夫していますが、全車共通ではありません。
結果的には、ほとんど同じカラーリングなので見分けがつきにくいですが、共通の見分け方法もきちんと用意されています。
以下の画像をご覧ください。
Photo by Tomohiro Yoshita
前述のF1を見て感づいた方も多いかもしれないですが、同じようにコクピット上部の車載カメラの色が違います。
こちらは、赤と白なのでF1の黒に比べると、比較的わかりやすくなっています。
ウィングの黒とも被らないので、わかりやすい!
各チーム、ドライバーの対応表は以下。
赤白なので広島東洋カープみたいになってしまいましたが、この表を元にすれば、SFの観戦もばっちりです!
SUPER GTの見分け方
F1やSFと違い、一台のマシンに2人から3人のドライバーが乗るSUPER GT。
しかもドライバーは車内にいるので、ヘルメットすら見えない場合が多々あります。
ドライバーごとのゼッケンもないので、現地観戦で見分けるのはもう無理…。
そんな風にお嘆きのアナタに朗報です。以下の画像をご覧ください。
フロントウィンドウの向かって右上に、青いLEDランプが点いているのがお分かりいただけましたか?
こちらのLEDランプが、第1ドライバー、第2ドライバーごとに、色が違うのです。
赤が第1ドライバー、青が第2ドライバーと決められており、鈴鹿1000kmなどの長丁場で登場する第3ドライバーは緑となっています。
GT300は入れ替わりが激しいので、今回はGT500のみですが、対応表は以下。
赤・青なので、ヤクルトスワローズみたいですが、これを見ればお気に入りのドライバー探しはバッチリ!
ちなみに、滅多にいない第4ドライバーは、白と決められているそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、F1、SF、SGTについて、見分け方をご紹介させていただきました。
このMotorz確認表をもとに、レース観戦を楽しんでもらえたら幸いです。
しかし、プロ野球やサッカーのように、背番号と名前だけで選手が簡単にわかるというレベルまで進んだらいいなと思います。
今後の進化発展に期待ですね!