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スーパーGTと平行してレースが行われているFIA-F4!7月の23日、24日に、スポーツランドSUGOにて第7戦、第8戦が行われ、その第7戦にMotorzで取材を行いました。今回密着したのは、Motorz御馴染みの根本悠生選手!FIA-F4ドライバーの素顔に迫ります!
期待の若手はサーキットで何をしていたのか!?
根本悠生とは

出典:http://yukinemoto.com/
プロフィール
・名前:根本 悠生(ねもと ゆうき)
・生年月日:1996年09月22日
・出身地:東京都
・身長:174cm
・体重:64kg
・血液型:Rh+O
・所属チーム:KC Motorgroup株式会社(KCMG)
5歳からカートレースに挑戦し、17歳からS-FJに参戦。
数々のレースで勝利、着々とステップアップして2015年からFIA-F4への参戦を開始。
Motorzでも、レーシングドライバーの目線だからこそ書ける記事を多数執筆しており、人気ライターのひとり。
FIA-F4参戦2年目の今年、絶対に目を離せない要注目ドライバーです。
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
2016年7月22日(土):FIA-F4第7戦
FIA-F4のレースは二日間にわけての2レース制。そのため、SUGOでの第7戦は23日(土)に開催。
レース前、MotorzでKCMGのピットにご挨拶に伺った時点では、笑顔が優しい、いつもの根本選手がいましたが、レース前にはしっかりとドライバーの顔に変わっていました。

Photo by Yamato.
ピットでは「常に気を張ってると疲れてしまうので、今は(一時的に気を)抜いてます。」と話していた根本選手。
レースまで残り数時間だからこその徹底したメンタル管理。気を張らないことすらも意識して行う姿は、10代の少年ではなく、まさにアスリートの姿そのもの。
決勝前には、自分をレースモードに切り替えるために、スーパーGTの予選中にSUGOの斜面を何度も走って、徹底的にアップをしていました。

Photo by Yamato.
予選順位は8位。本人曰くマシンも調子は上々で、相手のスリップなどを使えれば、確実に上位を狙える確信があったとのこと。
ドライビングアドバイザーには、スーパーGTのGT500クラスで#19 WedsSport ADVAN RC Fを駆る関口雄飛選手を迎え、レース直前まで綿密な打ち合わせ。
ピットウォーク終了のギリギリまで、先輩から熱意のこもったアドバイスを受け、いよいよ決勝。
フォーメーションラップ終了後、Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトから参戦中の阪口晴南選手がエンジンストールにより、スタートディレイ。
結局フォーメーションラップ2週からスタートという異例の状況の中、いいコンディションで飛び出すも直後の混戦で行き場を失い、2コーナーで接触。
左フロントのアームを破損し、残念ながらそのままリタイヤという結果となってしまいました。

Photo by Yamato.
レース後、ピットに戻ってきた根本選手に話を伺うと、返ってきたのは意外にもポジティブな言葉でした。
「こういう結果になってしまったのは自分の責任ですが、マシンはほぼ完璧な状態。明日に向けて本当にいい感触が得られたので楽しみにしていてください。」
やや興奮気味に語る根本選手でしたが、表情も言葉の節々も自信に満ち溢れていました。
それは取材陣すらも翌日のレースへの期待に胸を高鳴らせるほど。
今思うと、それは自信ではなく、7戦目をリタイヤという形で終え、リベンジに燃えている闘志だったのかもしれません。

Photo by Yamato.
2016年7月23日(日):FIA-F4第8戦
翌日の第8戦。ウェット宣言が出され、全車レインタイヤでダミーグリッドに着くも急激に天候が回復。
徐々にコースが乾き始めるという難しい状況の中、レインタイヤのまま、全15周のレースがスタート。

出典:https://fiaf4.jp/
6位でスタートした根本選手は、5周目に順位をひとつ落としながらも6周目にはポジションを2つ挙げて5位に浮上します。
そのまま順位をキープしながら攻め続けると、レース中盤に#8Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトの上村優太選手がコースアウト、セーフティカーが導入。

出典:https://fiaf4.jp/
10周目にSCが解除。それと同時に怒涛の追い上げを見せ、12周目には4位、13周目には3位に浮上し、そのままチェッカー。今季初の表彰台を獲得しました。
「表彰台に上がったら、MotorzのFacebookで生放送しますよ。」そう宣言していた根本選手は見事有言実行。
その模様はコチラからご確認ください。

出典:https://fiaf4.jp/
レース後の公式コメントを一部抜粋すると、こんな言葉がありました。
セーフティカー後は、タイヤマネージメントよりも全開で走ることに比重を置いて走りました。それでこのポジションまで追い上げてくることができた。
そのこと自体は自分の自信を裏打ちすることになりましたが、それでも(宮田)莉朋はその前にいるので、これが彼と、今の自分の差なんだろうと思いました。
この差を詰めて、もっと上位で走れるよう、次の富士までにチームと一緒に考えていきます。
出典:https://fiaf4.jp/
自分の判断が間違っていなかったという確信、そして自身をきちんと理解しているからこそ言える次回への改善点。
自己分析が明確にできないと、速くはなれないモータースポーツにおいて、この発言ができる根本選手は、今後の活躍が間違いないということの裏付けのように思います。

出典:https://www.facebook.com/
なお、レース中は険しく”男の顔”をしていた根本選手も、表彰台の上ではいつもの根本スマイルを見せてくれたことに安心したと同時に「また見たい!次は表彰台の真ん中で!」と期待してしまいます。
マシンに、Motorzのステッカーを貼っていただきました!
せっかくなのでマシンにステッカーを貼ってほしいとお願いすると、快くOKをいただきました!
何処に貼ろうかと物色していると、根本選手から「コックピットの前に貼りましょう。」とありがたいお言葉。
そして「ステッカー貼りは、ドライバーの仕事です!」と自ら進んで貼ってくれました。
喋りながら手際よくステッカーを貼っていく姿は、さながら「根本悠生のステッカー貼り講座」状態。
まず、パーツクリーナーを染み込ませたウェスでボディを拭いて脱脂。
「これをやるやらないで、粘着力が全然違うんですよー。」と、率先してマシンを拭くレーシングドライバー。
車だけでなく、ステッカーを貼るときはどんなものでも一度脱脂するのは鉄則です!とのこと。
綺麗に拭けたら、ステッカーの裏紙を半分だけ剥がして、半分だけ接着。
半面を綺麗に貼れたらもう半面もゆっくり剥がして接着。
全面張り付けたら、上から押してぴったり圧着!気泡が入らないように気を付けて!
こうすると綺麗にステッカーが貼れます!(ついでにMotorz運営会社 MiddleFieldのステッカーも貼ってもらいました。)
皆さんも、ステッカーを貼るときの参考にしてみてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
FIA-F4に参戦するレーシングドライバー根本悠生。
屈託のない笑顔と、アスリートとしての男の顔が魅力的です。
今週末の富士スピードウェイでは3レース。
6日(土)に1レース、7日(日)に2レースありますので、サーキットで見かけたら是非声をかけてみてはいかがでしょうか?
喋りもかなり、軽快です!