世界ラリー選手権(WRC)を筆頭に世界中で人気があるラリー。日本でも全日本ラリー選手権(JRC)や地方選手権など積極的に行われているのをご存知でしょうか??速さを競う以外にもラリー競技があるんです。
今回はそんなラリーについて紹介いたします。
ラリーとは
ラリー(Rally)という言葉は、「再び集まる」「呼び集める」という意味を持っています。
1911年のラリー・モンテカルロが自動車ラリーの発祥で、当時は参加者がヨーロッパ各都市を出発し、指定地点を通過し険しい山々を越え、モナコへ集合するというイベントでした。
元来、ラリーは指定された指定されたコースを一定条件のもと走り、ドライバーとコ・ドライバー(ナビゲーター)の2名1組で競技車両に乗り、公道を1台ずつ走行して区間タイムの正確性を競う競技。
現代ではドライバーとコ・ドライバーの2名1組は変わらずも、コースや競技日程がコンパクトにまとめられたSS(スペシャルステージ)形式で行われ、短距離(約5〜20km)のタイムアタックを繰り返すスプリント形式になっています。
2016 WRC ラリーイタリアのハイライトをどうぞ。
ラリーの種類
実はラリーには数種類の形式に分かれているのをご存知でしたか??
第1種アベレージラリー
所謂ラリーの原点とも言えるもので、指定区間を指示された平均速度で走行し、その正確さを競うのが第1種アベレージラリー(タイムラリー)と呼ばれています。
速さを競うものではなく、指定された時刻にチェックポイント(CP)に到着しなければなりません。
早くても遅くても減点となり、最終的に最も減点の総計が少なかった選手が勝利となります。
第2種アベレージラリー
第1種アベレージラリーに加え、コースの一部にSS(スペシャルステージ)やハイアベレージ区間(高速走行区間)があり、スポーツラリーとも呼ばれています。
SSに指示速度が無い上にCPまでの到達時間は0秒となっているので、SSがスタートした時点で減点が開始されます。
第1種と同じく減点が少ない選手が勝利となるので、結果的に速さが求められることになります。
ハイアベレージ区間は、SSのような占有走行ではありませんが、主催者側があえて達成不可能な目標時間を指示。
そのため、SSと同じく速く走る必要があり事実上のタイムトライアルです。
SS(スペシャルステージ)ラリー
所謂現代ラリーの方式で、WRCを筆頭とする国際ラリーはSS区間の合計タイムによって純粋な速さを競います。
SSとSSを結ぶ区間をリエゾン区間(移動区間)と呼び、CPに代わるTC(タイムコントロール)で区切られています。
リエゾン区間は余裕のある時間設定となっており、TCに早着する分にはTCエリア前で待つことができますが、スタート時刻を遅延するとペナルティが課せられます。
見どころ
ラリーの見どころと言えばやはり公道を使用することです。
ターマックやグラベル、時期によってはスノーラリーとなり、モータースポーツで最も自然と対峙する競技でもあります。
SS形式のラリーともなりますと、公道をギリギリ攻めて走るのでクラッシュが起きることも。
サーキットと違いエスケーブゾーン(ある程度クラッシュを回避できる場所)が無いため、少しのミスが大クラッシュに繋がることが多いです。
またグラベルとなると粉塵を巻き上げながら走行するので、ラリーならではの醍醐味となっています。
まとめ
いかがだったでしょうか??
ラリー全体の紹介でしたので非常にざっくりしたことばかりでしたが、今後細かい内容の記事を上げていく予定です。
今月末開催される全日本ラリーは、関東圏から一番近いラリー嬬恋(群馬県、ですが長野県との県境)が控えており、観戦に行かれる方もいらっしゃると思いますので、この記事を参考にしてみてください。
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