2017年シーズンより18年ぶりとなるWRC復帰をはたしたトヨタ。2008年にスバルが撤退してからというもの、日本のモータースポーツファンは国産ワークスのWRC復帰を待ち望んでいたはずです。今回は大変喜ばしいWRC復帰を前に、1973年から脈々と受け継がれてきたトヨタチームのWRC歴代参戦マシンを振り返ってみましょう。
トヨタ車のラリー初挑戦はなんと60年前!?まずはWRC参戦の歴史を振り返ってみましょう!
トヨタにとってのWRCと言えば、やはり1980年代後半から始まるグループAでの快進撃を思い起こす方が多いのではないでしょうか。
実はその活躍に至るまでの歴史は古く、トヨタ車によるラリー初挑戦は1957年のオーストラリア大陸1周ラリーにまで遡ります。
19日間で17,000Kmを走破するという大変タフなラリーでしたが、トヨペット・クラウンが初挑戦で47位完走を果たしたのです。
その後は1960年代後半のコロナから1970年のコロナ・マークⅡと、時には参戦チームのサポートという形をとりながらラリーへの挑戦を続けていきます。
各地のラリーが世界選手権(WRC)としてまとめられた1973年には、第11戦プレス・オン・リガードレスラリー(アメリカ)でウォルター・ボイス選手の駆るTE25型カローラ1600がWRC初優勝を飾っています。
オイルショックによる参戦休止を挟んだ1975年、かねてよりトヨタが支援していたオベ・アンダーソン選手を主体としてTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)が発足。
1975年1000湖ラリーでのTE27型カローラ・レビンによるTTE初優勝、1983年アイボリーコーストでのTA64型セリカ・ツインカムターボによるグループB初優勝。
さらに1984~1986年にかけてのサファリラリー3連覇など、輝かしい戦績を残しました。
トヨタにとって初のドライバーズチャンピオン獲得は、カルロス・サインツ選手駆る1990年のST165型セリカ。
そして悲願であった初のマニュファクチャラーズタイトルは、1993年にユハ・カンクネン選手の駆るST185型セリカがもたらしたのです。
その後、1994年と1999年にもマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、トヨタはWRCにとって無くてはならない強豪チームとなっていきました。
しかし1999年10月、TTEは戦いの場をF1へ移すことを発表し、1999年シーズンをもってWRCからの撤退を決定。
これにより長きに亘るトヨタのラリー挑戦は一旦幕を閉じたわけですが、2017年シーズンからのWRC復帰が決定され、現在はラリー界のレジェンドであるトミ・マキネン氏のもとで参戦予定車ヤリスの開発が進められています。
さて、ここからいよいよ歴代参戦車をご紹介していきます。
みなさんにとって思い出深いマシンは登場するでしょうか!
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