過給機を装着すると、車にどのような効果がもたらされるのでしょうか。みなさんは、過給機のメリット・デメリットを知っていますか?
掲載日:2019/07/31
過給機は空気を圧縮する部品である
過給機とは燃焼室に送られる空気を圧縮し、エンジンの燃焼効率をあげる部品のことで、高い出力とトルクを得ることのできる装置です。
燃焼室へ圧縮された空気が送られるということは、より多くの酸素を含むため、自然吸気と比べても比較的高い出力・トルクを生み出すことを可能となります。
ちなみに、車に採用される過給器は主に、ターボチャージャーとスーパーチャージャーの2つになります。
どちらも空気を圧縮して燃焼室に送り出しますが、そのプロセスに大きな違いがあるのです。
ターボチャージャーとスーパーチャージャー
ターボチャージャーやスーパーチャージャーのような”過給機”には、空気を圧縮する為のコンプレッサーが付いています。
このコンプレッサーを動かすための動力として、排気ガスを活用しているのがターボ、エンジンシャフトなどから動力を得ているのがスーパーチャージャーです。
ターボチャージャーは排気ガスを使ってコンプレッサータービンを回している関係で、低回転時にはブーストがかかりにくいのですが、スーパーチャージャーではクランクシャフトの回転を使っているので低回転からも高出力・高トルクを発揮することができます。
しかし、ターボチャージャーに比べて高回転域になればなるほど、圧縮効率が低くなるという特性も併せ持っています。
過給機を採用する効果をメリットとデメリットで考える
https://www.youtube.com/watch?v=GZu1e4RrYPE
過給機を採用することのメリットは、ズバリ同じ排気量の自然吸気エンジンよりも高いエンジン出力とトルクを生み出すことができる点です。
過給機付きエンジンでは、燃焼室に送られる空気の量はNAエンジンよりも多いので、それが可能となります。
デメリットとして挙げられることは、過給機を搭載することで部品点数が増え、整備がより複雑で整備費用がNA車よりも高くなること。
また、燃焼室の温度上昇に対処するために燃料噴出量が増えたことで、燃費が悪化することなどが挙げられます。
まとめ
過給機を取り付けることによってエンジンは、排気量以上の力強い走りを可能としてくれます。
ただし、過給機を取り付けることでメンテナンスの複雑化・コストの増加となることも覚えておきましょう。
ぜひ一度は過給機付きエンジンを運転し、その力強さを体感してください。
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