クルマの乗ろうと駐車場に行くと、「愛車が無い!」そんな経験はありますか?人気車種は高値で取り引きされるため、盗難の対象になることが多々あります。実際に盗まれてしまった場合、どのように行動することがベストなのでしょうか。

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車がない!!初めにすること

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クルマが盗まれた!?と思ったら、以下の手順で関係機関に連絡しましょう。

盗まれた車は、思っているよりも早いスピードでバラバラにされ、海外を渡ってしまうことがほとんどなので、対応はスピードが大切です。

警察

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まずは、警察110番に連絡して被害届を提出します。

そして指紋や近隣の監視カメラ映像などを捜査してもらい、いち早く犯人を探してもらいましょう。

税関

出典:https://www.customs.go.jp/mizugiwa/tounan/tounan.htm

盗まれた車は、海外に渡ってしまう場合もあります。

車両をまるまる国外に出す事は難しいので、犯人は車をバラバラにしコンテナに詰め込み、車体番号と紐付けができない状態にするため、見つける事が非常に難しくなってしまいます。

そうなる前に見つけ出すために、税関事務所に盗難の連絡を入れましょう。

税関連絡先は24時間受付している密輸情報ダイヤル 、TEL 0120-461-961です。

通報を入れると、以下の調査が行われます。

(1)中古自動車の通関時における抹消登録証明書の提示、車台番号等の確認

改正道路運送車両法の施行に伴い、輸出抹消仮登録証明書等を関税法第70条の規定に基づき確認(平成17年7月)
厳重な審査・検査を行うため、自動車(自動二輪車及び原動機付自転車を含む。)を旅具通関の対象から除き、業務通関に一本化(平成17年7月)
(2)大型X線検査装置等の活用による検査の強化

コンテナーを開披することなく検査を行うことが可能である大型X線検査装置等を活用し、不正輸出のおそれのある貨物の厳重な検査を実施(大型X線検査装置の導入状況(16台配備))

保険屋

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加入している保険が、盗難でも補償してくれる場合は、連絡をしましょう。

そこで、警察でもらった被害届受理証明などの必要書類の確認や、盗まれた時の状況などの聞き取り調査が行われます。

また、トランクや車内に入れていた日常品まで補償してくれる保険もあるので、いちど加入している内容をチェックをしておくと良いでしょう。

SNSの力を借りる

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全て通報が完了したら、SNSの力を借りて拡散してもらうのもありです。

盗難されたら、近くにあるとは限らず遠くに行っている場合もあります、そんな時SNSの力は大きく、実際に発見されている事案もあります。

盗まれないためにはなにをすればいい?

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クルマは、いつどこで盗まれるかわかりません。いざという時に備え、普段から盗難への意識を高め、少しでも盗みにくい状態を作ることが大切です。

施錠

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施錠は基本中の基本です、車から少しでも離れる場合はエンジンを止め、窓を全て閉めた上で施錠をしましょう。

少しでも窓が空いていたり未施錠だと、その隙に盗まれてしまう可能性が高まるだけでなく、保険で補償する場合は「無過失で偶然の盗難」という条件が付帯するため、無過失ではなくなると、保険金がおりなくなってしまいます。

スマートキー対策

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現在の主流となっているスマートキーですが、この鍵の電波を悪用し、ドアの開錠からエンジンの始動までを簡単に行え、クルマを盗まれてしまうリレーアタックという手口が増えています。

家の中に鍵を持って入ったからと安心せず、電波を遮断できるケースに入れて対策しましょう。

セキュリティー

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最近の新車は、購入時からセキュリティーシステムやイモビライザーキーが採用されていたりと、初めから盗難対策が取られています。

一方で、セキュリティ装備が搭載されていない車で、盗難率が高い車種に乗っている場合は、市販のセキュリティーシステムを利用すると良いでしょう。

とはいえセキュリティーシステムを導入したからと言って、盗まれなくなるとは限りません。複数の対策を併用することがおススメです。

ハンドル、タイヤロック

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ハンドル・タイヤロックは物理的に、車を動かせなくする方法です。

もし窃盗犯に目を付けられても、車を動かすまでに時間がかかるため、盗難を未然に防ぐことができます。

なお、ロック装置が1個だけでは、すぐに破壊されてしまうこともあるので、2個3個と合わせてつけると効果的です。

GPS装置、警備会社との契約

クルマが盗まれてしまった後でも、車両の追跡ができるようGPS装置を隠したり、警備会社と契約をして、車両の現在位置を特定してもらう方法もあります。

普段から車の観察をする

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車を盗む際は、下調べをしてから犯行に及ぶこともあり、マーキングされている可能性もあります。

車体の目立たない位置に見覚えなの無いシールが貼られていたり、ガレージに物を置いたりしてマーキングをすることで、一定期間放置されている事が確認されると、犯人が盗みやすい車両と判断し、犯行に及ぶ可能性が高まります。

そのため、普段から洗車したり、クルマの周りを確認することで、マーキングを発見したら念の為、警察に連絡を入れておくと良いでしょう。

どんな場所で、どんな車が盗まれやすい?

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一般社団法人日本損害保険協会による、「第22回自動車盗難事故実態調査」の2020年11月調査結果から、盗まれやすい車や場所をご紹介します。

車種

出典:https://global.toyota/jp/mobility/toyota-brand/gallery/landcruiser.html

1位のランドクルーザーは、2回連続でワースト1となっており、盗難に対する対策は必須の車種です。

1位:ランドクルーザー

2位:プリウス、レクサスLX

3位:レクサスLS

4位:クラウン

5位:アルファード、レクサスIS、レクサスRX

ここには含まれてませんが、最近はシルビアや、S2000、チェイサーなどのスポーツカーも、海外での人気が高まっており、盗難が多発しています。

地域

出典:https://global.toyota/jp/album/images/35084040/

1位:大阪府

2位:千葉県

3位:茨城県

4位:愛知県

5位:埼玉県

盗難発生場所、時間帯

クルマの盗難は、屋外駐車場での発生率が非常に高く、全体の約77%となっています。

人目につきにくい場所にある屋外駐車場に停めている場合は、特に注意が必要です。

また、時間帯はほとんどが、深夜から朝にかけて発生しています。

まとめ

 

クルマを盗まれた際の行動を覚えておくだけで、愛車を取り戻せる確率は少し上がります。盗難にあった際は、素早く対処することが大切です。