世界最高峰のフォーミュラシリーズである、F1第4戦ロシアGPが5月1日に決勝レースを迎えます。今シーズンはここまでメルセデスのニコ・ロズベルグが開幕3連勝を決め、素晴らしいスタート切りましたが、ライバルとなるハミルトンそしてフェラーリ勢の巻き返しにも注目が集まっています。今年で3回目の開催となるこのグランプリをサーキットや歴史、見どころを含め展望をご紹介したいと思います。

Photo:Pirelli

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ロシアグランプリ前に知っておきたいことををまとめてみました!

F1をテレビで見る機会がある方、ライブビューイングで見る方、結果だけ知りたい方も必見のポイント満載です。

悲願の初王座へ!ロズベルグの3連勝で始まった2016年のF1

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開幕戦オーストラリアで堅実な勝利を飾ったニコ・ロズベルグは、それを皮切りに続くバーレーン、中国でも優勝を飾り開幕3連勝でもって、自身初となる初のF1王者へ向け幸先の良いスタートを決めました。

一方そのチームメイトで2年連続で王座を掴み今季も大本命と見られていたハミルトンは、3戦を終え未勝利に加え思わぬトラブルもあり前戦の中国ではまさかの7位に沈み、ロズベルグとのポイント差をさらに広がることとなりました。

そして今季は昨年以上の活躍が期待されるフェラーリは、ベッテルとライコネンそれぞれが表彰台を獲得したりと、速さを見せてはいますが、それぞれ1度ずつリタイアを喫しランキングでは安定して入賞を重ねるレッドブルのリカルドに先行を許すこととなっています。

また今季11番目の新興チームであるハースのグロージャンが予想外の大活躍を見せ話題を呼んでおり、また今回が母国GPとなるレッドブルのダニール・クビヤトは前戦中国で3位表彰台を獲得し母国でもファンを沸かせられるか注目を集めています。

ロズベルグの大記録を止めるのは誰か?

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ロズベルグは前戦の優勝により昨年から続く連勝記録を6に伸ばし、ロシアでも勝利を挙げることが出来れば、シューマッハ、アスカリに並ぶF1史上2位タイとなる7連勝という大記録に並ぶこととなります。

まずタイトル争いを演じる上位に目を向けてみますと今季未だ勝利のないハミルトンにすでに注目が集まり、彼はタイトルを獲得した過去2年と比較すると開幕3戦を終え未勝利というのは初めての事で、圧倒的な強さを見せていた昨年から考えれば苦しいシーズンスタートとなりましたが、そろそろ王者の意地を見せたい所。

またメルセデスの対抗馬として期待されたフェラーリはその速さは増しているように見えますが、ここまで思わぬトラブルに足を引っ張られ思うような結果を残せておらず、その背後にはレッドブルが迫る展開と打倒メルセデスの有力候補として一矢報いたいでしょう。

そして激戦の中団チームではマクラーレンホンダでは、アロンソの代役を務めたバントーンがバーレーンでチームに今季初入賞をもたらしていますが、元王者のアロンソ、バトン共に未だ入賞が無く、ロシアでの奮起に期待したいです。

決戦の舞台はソチ・オートドローム!

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一部公道を利用している区間があり半市街地コースという言い方もできるが、走行上は通常のサーキットとそこまで変わり映えはないですが、レイアウトは市街地コースのように直角コーナー、いわゆる90度コーナーが非常に多いことが特徴。

また路面コンディションが良く、タイヤが長持ちするという特性があり、ピットストップが少ないレースが多くみられます。

これまでは10月の日本GPの翌戦として開催されてきましたが、今季からは5月の開催となったため、今季からは春になり気候がこれまでとは少し違う所も見どころの一つとなりそうです。

サーキットデータ

開催数:3回目

レース周回数:53

サーキット全長(1周):5.848km

レース距離:309.944km

周回方向:右回り

コーナー数:18

コースレコード:1.40.071 S.ベッテル(2015)

初代ウィナー:L.ハミルトン(メルセデス)

corse

コーナー数は全部で18個DRSゾーンはメインストレート直後の1コーナーから2コーナーまでに1つと、コース後半のストレート区間(11コーナーから13コーナーまで)の2カ所に設置されています。

セクター1はバトルの宝庫!?

セクター1はソチオリンピックの中央広場を囲むセクション。約1km近い長いストレートを駆け抜け、最大のオーバーテイクポイントとなる2コーナーで急減速を強いられます。

そして2コーナーをクリアしたマシンは次に長い左コーナーが待ち受け、ドライバーはこの間喋ることも難しい、横Gにさらされ続け、体力を奪われていきます。

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間合いを詰めろ!高速コーナーが連続のセクター2

コース中間、メインストレートから一番遠いポイントにあるセクター2。セクター1とは異なり、スリルのある高速コーナーが次々と現れます。5コーナーから10コーナーまでに前のマシンとの間合いを詰めることで、2つ目のDRSゾーンでバトルに持ち込めるかが鍵となります。

トリッキーなコーナーがミスを誘うセクター3

いよいよ最終区間セクター3。またしても性質を変え、先ほどまでと同じように見える直角コーナーも同じ手は通用せず、低速コーナーとなってドライバーを待ち受け、攻めたくても攻められないコーナーがドライバーのミスを誘います。

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その餌食になったのは2014年予選でのバルテリ・ボッタスで、彼はセクター2まで最速で駆け抜けたのですが、低速区間で攻めすぎたためコースオフを喫し、あと一歩の所で自身初ポールを逃してしまいました。

前回のロシアGP振り返り

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昨年は10月の開催という事で約半年に行われたロシアGPは、ニコ・ロズベルグとハミルトンのトップ争いで幕を開けますが、ロズベルグはマシントラブルにより序盤で姿を消すと主導権はハミルトンが握ることとなります。

そして序盤グロージャンのクラッシュによりセーフティカーが入ったことで、戦略的にもチームにより思惑が分かれ、激しいバトルが至る所で巻き起こることとなります。

終盤にはダークホースとして3番手まで浮上してきたフォースインディアのペレス、そしてボッタス、ライコネンの3人による激しい3位表彰台を賭けてのバトルが繰り広げられます。

加熱する表彰台争いは最終周にボッタスとライコネンがまさかのクラッシュによりペレスが制し、優勝はハミルトン、2位にベッテルが入り、ペレスは殊勲の3位を獲得するというレースでした。

まとめ

今季大方の予想に反して大活躍のロズベルグと苦しむ前年王者のハミルトンの戦いは、大注目となるグランプリとなりそうです!

フェラーリ、レッドブル勢の今季初優勝はあるのか、そしてマクラーレンホンダの反撃など、見どころたっぷりのロシアGPから目が離せないのは間違いないですね!

ロシアGPは5月1日(日)日本時間21:00に決勝レースがスタートとなります。