ここ数年はSUPER GTから遠ざかり、鈴鹿8耐のみの参戦となっていた「エヴァンゲリオン・レーシング」が、3年ぶりにスーパーGTにも復活した。今回は、エヴァレーシングについて、歴史などを簡単に紹介していく。
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エヴァンゲリオンレーシングの歴史は2010年から…
エヴァレーシングはラナエンタテイメント株式会社が『エヴァンゲリヲン新劇場版』のプロモーションタイアップのために実現したチーム。
初登場は2010年で、最初はaprの「カローラ・アクシオGT」が初号機のカラーでエントリー。
同年のバイクレースの祭典「コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース」にも参戦した。
さらにレースクイーンも劇中の登場人物を模したコスチュームになっており、レースファンのみならずエヴァファンからの注目を集めました。
2011年からカーズ東海ドリーム28とタッグを組み、2012年まではムーンクラフトの「紫電」で参戦。
2013年はマクラーレンMP4/12Cに初号機のカラーリングでレースを走っていました。
また話題性だけでなく速さも持ちあわせており、2012年の紫電引退レースでは富士スプリントカップRace2で加藤寛規選手が2位表彰台を獲得。
マシンがマクラーレンMP4/12Cに変わった2013年の富士スプリントカップでも加藤選手が見事なレース運びをみせRace2優勝を飾りました。
鈴鹿8耐でも「エヴァ初号機」が活躍
SUPER GTでの活動は2013年で終了したが、国内2輪の最高峰レースの一つである「コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース」にはトリックスターレーシングと組んで参戦を続けています。
毎年上位に絡む争いをするが、肝心なところでトラブルに見舞われ結果が残らないなど、悔しいレースが続いていますが、トラブルに見舞われるところはエヴァらしいかもしれません。
特に昨年は決勝前のウォームアップで用意していた2台のバイクが転倒で大きく破損。
レース開始から、1時間半で走行可能なバイクがなくなってしまったが、チームは必死に修復作業を行い、ギリギリのタイミングへスターティンググリッドへ。
灼熱のコンディションとなったレースを3人のライダーでつなぎ見事完走を果たしました。
一つのエヴァに色々な人が乗っての、完走はまさにドラマチックです。
もちろん、今年も鈴鹿8耐に参戦予定。
どんな走りをみせてくれるのか、期待大です。
3年ぶりの復活!SUPER GT300クラス「エヴァ初号機」マシンはMercedes-AMG GT3
そして今年は3年ぶりにSUPER GTに帰ってきたエヴァンゲリオンレーシング。
Rn-Sportのとタッグを組み、マシンは各国で「速い」と噂の新型GT3マシン「Mercedes-AMG GT3」
ドライバーは植田正幸選手と鶴田和弥選手です。
以前のマシンと比べると、少し明るい紫が使われている印象だが、Mercedes-AMG GT3特有の鋭いヘッドライトとエヴァ初号機の「目」の印象がしっかりとマッチしています。
開幕戦の岡山ではGT300クラス24位でチェッカー。
第2戦は長距離戦の500km。どこまで上位に食い込んでくるのか、期待されます。
若手ドライバーの甲子園 FIA-F4には弐号機が登場!
今注目のフォーミュラーレース「FIA-F4」にはエヴァ弐号機が登場!
エヴァンゲリオン2号機カラーのフォーミュラカー「エヴァRT弐号機Rn-s」として、スーパーGT第2戦のサポートレースから参戦します!
ドライバーは、北海道出身の大湯都史樹選手です。
第2戦富士ではレースクイーンも5人登場!
もちろん、エヴァレーシングのレースクイーンもSUPER GTの会場で会うことができる。
開幕戦では3人のみの登場だったが、第2戦の富士と第5戦鈴鹿(8月27・28日)、さらに鈴鹿8耐(7月28~31日)には5人全員が揃うとのこと。こちらも、ファンにとっては見逃せないところだろう。
まとめ
現在ではアニメ等とコラボし「痛車レーシングカー」がSUPER GTでも当たり前の存在になり始めてきているが、このエヴァンゲリオンレーシングはグッドスマイル・レーシングの「初音ミク」と同様に、SUPER GT界に新しい旋風を巻き起こした草分け的存在でもある。
ここ数年はエヴァレーシングがSUPER GTから離れてしまい寂しい部分もあったが、今年の復活を機にまたレース自体の注目も集まっていきそうだ。