1984年に始まったドイツツーリングカー選手権(Deutsche Tourenwagen Masters 略称:DTM)は、ドイツ国内はもちろん、ヨーロッパ各国で行われている市販社ベースのレースカテゴリーです。近年ではレーシングカー化が進んでおり、日本のGT500車両と共通の車両規定でレースが行われています。
今回はそんなDTMについて簡単にご紹介いたします。
参加メーカーと車両
2012年以降、独国御三家と言われているMercedes-Benz、Audi、BMWの3メーカーで争われ、2016年は全24台のエントリーがあります。
Mercedes-Benz
ベース車両はAMG C63クーペ
2016年は3チーム8台のエントリーです。
Audi
ベース車両はRS5
2016年は3チーム8台のエントリーです。
BMW
ベース車両はM4
2016年は4チーム8台のエントリーです。
車両レギュレーション
車体:Class1規定(GT500と同じ規定)
エンジン:V型8気筒 4000cc NA(開幕前に申請した3基まで使用可)
推定出力:460馬力以上
車体重量:約1120kg(性能調整により±5kg)
ギヤボックス:6速シーケンシャル(パドルシフト)
駆動方式:FR(フロントエンジン・リヤドライブ)
ABS:無し
トラクションコントロール:無し
タイヤ:Hankook
となっており、価格高騰を抑えることとイコールコンディションを目的としたレギュレーションとなっております。
レースの流れ
レースウィークは2日間あり、1日ずつ予選&決勝を行います。
予選は各日20分間1回で行われスターティンググリッドを決めます。
レース1,2ともにスタンディングスタートです。
レース1は40分間+1周で行われ、ピット作業無しのスプリントレース。
レース2は60分間+1周で行われ、ピットイン1回(タイヤ交換義務)を消化しなければなりません。
またF1と同様のDRS(Drag Reduction System)が搭載されています。
リヤウイングの角度が変わっているのがお解りになりますでしょうか??
DTM独自のルールとして、コントロールライン通過時のタイムが前走車と1秒以内であれば、その周に好きなタイミングでDRSを3回使用することができます。
これにより抜きつ抜かれつの接近戦がコース上のいたる所で行われ、とてもエキサイティングなレースを見ることができます!!
レース動画
YoutubeにDTM公式チャンネルがあり、レースのライブ配信を行っています。
英語とドイツ語の2ヶ国語で配信されていますので非常に便利ですね!?
レース以外でも
レース以外でも白熱したバトルが楽しめるのがDTMの特徴です!!
2015年はTeam Challengeとして3ワークスがチームとしてミニゲームで争いました。
ポイントランキングがあったりトロフィーがあったりと、常に全力投球な姿勢はゲルマン魂を感じさせます!!
尚、今年の催しは、
また違ったカタチで楽しませてくれそうです!!
年間スケジュール
2016年は全9戦(18レース)行われます。
開幕戦 5/7-8 ホッケンハイム
第2戦 5/21-22 シュピールベルク(レッドブルリンク)
第3戦 6/4-5 ラウジッツ
第4戦 6/25-26 ノリスリンク(DTM唯一の市街地レース)
第5戦 7/16-17 ザントフォールト
第6戦 8/20-21 モスクワレースウェイ
第7戦 9/10-11 ニュルブルクリンク
第8戦 9/24-25 ブダペスト(ハンガロリンク)
最終戦 10/15-16 ホッケンハイム
まとめ
いかがだったでしょうか??
SUPER GTと違いスプリントレースなのですが、接触やクラッシュが後を絶たないことで有名なDTM。
近年ではGP2と同じくF1への登竜門としても注目を浴びています。
また逆にF1を引退したドライバーがDTMにエントリーすることもあります。
SUPER GTとの交流戦はいつ行われるのか、今年もDTMから目が離せませんね!!
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