昨今、海外製輸入タイヤを使用する人が増えてきました。そんな海外製輸入タイヤの中でも何より格安なのが魅力的なアジアンタイヤですが、耐久性や走行性能はどうなのか、今回はメリット・デメリットを考えた上でオススメのアジアンタイヤをご紹介します。
CONTENTS
アジアンタイヤとは
近年、街乗り以外のサーキット走行等にも海外製輸入タイヤを使用する人が増えてきています。
そんな海外製輸入タイヤの中でも、アジア地域で製造されている物をアジアンタイヤと呼びます。
このアジアンタイヤのメリットは、何よりも安いと言う事です。
国産タイヤ1本の値段でアジアンタイヤは4本買う事が出来ると言われる位、安価な物が多数。
しかし、安価なだけでは走行性能や耐久性はどうなのでしょうか。
車の走行に関わる大事な物なので、しっかりとした商品選びが大切です。
タイヤは タイヤ幅/扁平率R内径 でサイズ表記されており、今回はタイヤサイズ215/45R17を例にあげて比較しました。
アジアンタイヤ紹介
NANKANG(ナンカン)
海外製輸入タイヤの中でも有名なNANKANG。
1959年創業の台湾メーカーで、コストパフォーマンスの良いタイヤが売りとなっています。
18インチ以上のタイヤも豊富に揃えられている事から、日本国内ではVIPカー等のカスタムカーユーザーに人気があります。
製造技術向上に伴い、国産タイヤと肩を並べる人気の高さを誇ります。
NS-2
定価4,550円(当社調べ) 215/45R17 91V XL
NANKANG製スポーツプレミアムタイヤ。
グリップ力と耐久性が高く、バランスの良いタイヤです。
一昔前の国産スポーツタイヤを感じさせる中央に向かう鋭利なトレッドパターンはブロック飛びも少なく、ゴムも硬すぎず柔らかすぎないので街乗りにはとてもリーズナブル。
中央2本のトレッドパターンは、雨天時のハイドロプレーニング現象を抑える働きがあります。
難点としては、サーキット等でスポーツ走行をする際にはタレるのがやや早く、少しロードノイズが気になる点です。
NEXEN(ネクセン)
韓国国内ではHANKOOK、KUMHOに次いで第3位のシェアを誇るNEXEN。
1942年創業の韓国タイヤメーカーの老舗であり、韓国国内初のタイヤメーカーを公言しています。
NEXENは静粛性や安定性、燃費性能等の品質を重視したタイヤが多くて人気。
海外では高級車用タイヤとして、欧米やヨーロッパを中心に評判の良いタイヤメーカーです。
N’FERA su1
6,716円(当社調べ) 215/45R17 91W
ドライ・ウェットでも高い運動性能を発揮するエコ・プレミアムスポーツタイヤ。
3本のワイドグルーブと1本のセミ・ワイドグルーブが効率的な排水性を生み出し、ウェットグリップと静粛性を向上。
特徴としては、サイドウォールが比較的柔らかいという面があります。
また、腰砕けな印象は少なく静粛性が高く乗り心地の良いタイヤで、経年劣化に強いコンパウンドとNEXEN独自の編摩耗を抑制するPOS技術を用いている事で、耐久性もかなり高いといえる1品。
街乗り重視のユーザーには、コストパフォーマンスの良いオススメのタイヤです。
N7000 Plus
6,340円(当社調べ) 215/45R17
優れた耐久性を実現した、ツーリングコンフォートタイヤ。
直進安定性が高く、NEXENが売りにしている静粛性と走行安定性のバランスが良いコンフォートタイヤです。
サイドウォール面のゴムはやや柔らかく、リム側は分厚く硬めな印象で、傾向としては街乗りの多い高級車やラグジュアリーカー等で高く評価されています。
WANLI(ワンリ)
1988年に設立されたSouth China Tire Rubber社(SCTR社)のブランドで、設立当初にアメリカタイヤメーカーFireStone社の技術導入したタイヤメーカー。
ラジアルタイヤの分野では、中国トップクラスの製品開発力と製造能力を有すると公言しています。
2005年頃からスポーツタイヤの開発にも力を入れ始め、現在では120カ国以上で流通。
最近では、「東京オートサロン 2016」で企業発表会を実施し、D1等の日本モータースポーツ業界に本格参入する意思を発表しました。
s-1097
3,670円(当社調べ) 215/45R17
WANLI製スポーツタイヤです。
WANLIの中ではUHP(ウルトラハイパフォーマンス)という位置づけで、価格の安さと耐久性はアジアンタイヤの中でもトップクラス。
コンパウンドは柔らかめで、ゴムに関してはトレッド面からショルダー面にかけては硬く、サイドウォール面は柔らかい印象です。
国産タイヤと比べるとロードノイズは発生するものの、あまり気になるレベルではありません。
HANKOOK(ハンコック)
韓国国内ではナンバーワンを誇り、世界シェアでもトップ10に入る大手タイヤメーカー。
韓国No.2のKUMHOと同様で日本国内にも物流ネットワークが定着し、国内で有名なタイヤメーカーの1つとなっています。
また、大手カー用品店グループのイエローハットにOEM供給している「ZETRO」というブランド名でも流通しています。
元々はブリヂストンの前身である日本タイヤの傘下として創業されたので、日本のタイヤメーカーとの技術提携も多々あり、国産タイヤとも肩を並べる高品質さが特徴です。
VENTUS V12 evo2 K120
7,690円(当社調べ) 215/45R17 91WY XL
HANKOOK製サマータイヤ。
斜め方向の溝(アクアジェット)は主溝に繋がる効率の良い水路を作り出し、高い排水性能を実現。
トレッド中心部に、高剛性センターリブブロックを設置する事により、低速域から高速域まで優れたハンドルレスポンスを可能にしています。
また、前述の通りの高い製造技術により、静粛性と走行安定性を持っている高性能タイヤです。
HIFLY(ハイフライ)
世界的に認知されている中国タイヤメーカーである山東恒豊ゴム&プラスチック有限公司の1ブランドで、世界80カ国以上に輸出。
特に北米では、激安価格と安定した供給で人気となっており、世界に安定した販売網を広げています。
高次元の品質とコストパフォーマンスを求めるメーカーであり、品質が良く価格の安いタイヤが特徴です。
HF805
3,130円(当社調べ) 215/45R17
HIFLY製サマータイヤ。
シリカを配合する事により、高速走行時でも安定した走行性能を発揮します。
また、左右非対称のトレッドパターンは、高い静粛性を持ち快適な走行を実現。
特徴として、タイヤのビード部は柔らかく、街乗りにも柔らかい乗り心地です。
ATR SPORT(ATRスポーツ)
ATR SPORTは、インドネシア大手タイヤメーカー(PT Multistrada Arah Sarana Tbk)、通称MASAのスポーツ系ハイパフォーマンスタイヤブランドである「Achilles(アキレス)」の代表シリーズです。
グリップ力の高さから国内の走り屋やドリフトユーザーに人気があり、国内流通量も比較的多くなっています。
タイヤ用ゴムの生産が多いインドネシアならではの技術開発が行われており、国内スポーツタイヤにも引けを取らない走行性能を持っている製品が多いのが特徴です。
ATR-Sport
3,950円(当社調べ) 215/45R17 91W
ATR Sport製サマータイヤで、シリカコンパウンドと独自のトレッドパターンの採用により、燃費性能とトラクション性、直進安定性の向上を実現。
タイヤへの熱の入りはやや遅いものの、強力なグリップ力を発生させます。
比較的コンパウンドが硬めなので、普段の街乗りにはやや硬めの乗り心地です。
KUMHO(クムホ)
安いアジアンタイヤの代名詞であり、昔から有名である韓国タイヤメーカー。
最近のタイヤ製造技術向上に伴い、年々少しずつ値段も上がってきていますが、品質の向上は著しく、現在では厳しい品質基準をクリアし、BMWや日産、メルセデス・ベンツ等の世界的メーカーに新車装着タイヤ(OEM)を供給する程となっています。
Ecsta V720
18,110円(当社調べ) 215/45R17 87W
クムホ製スポーツタイヤ。
街乗りからサーキットまで、安定性とグリップ力を併せ持つハイパフォーマンスタイヤです。
熱が入ると強力なグリップ力を発揮し、サーキット走行をするユーザーにおすすめ。
コントロール性が高く、扱いやすいのが特徴です。
Ecsta HS51
9,504円(当社調べ) 215/45R17
クムホ製ハイパフォーマンスコンフォートタイヤ。
左右非対称のトレッドパターンが、操縦安定性と耐摩耗性を発揮します。
先進技術を用いたコンパウンドの使用により、燃費性能向上にも貢献。
ドライ路面だけでなく、ウェット路面での安定性と快適性が高く、街乗りを重要視したいユーザーにはオススメのタイヤです。
TRIANGLE(トライアングル)
国内のネットショッピングサイトやオークションサイトで驚くほど安く、目を一段と引くタイヤを製造するTRIANGLE。
1976年創業の老舗中国タイヤメーカーで、現在世界シェア14位。
幅広いラインナップで、DOT、ECE、CCC等の世界基準規格をクリアすると共に、世界60カ国のタイヤ工業規格もクリア。
この品質から、50種類以上の自動車に純正採用され、欧州・北米をはじめ、世界160カ国で愛用されています。
TE301
1,640円(当社調べ) 215/45R17 87W
TRIANGLE製プレミアムタイヤ。
とにかく他社製アジアンタイヤと比べると、とても価格が安いのが特徴です。
サイドウォール面は柔らかいのに対しトレッド面はゴム質が硬くなっており、アジアンタイヤによく言われるロードノイズの発生は気にならないレベルに低減されています。
KENDA(ケンダ)
国内ショッピングサイト等で、世界150カ国以上に愛用される台湾のタイヤメーカーです。
1967年創業の老舗メーカーで、自動車用タイヤの他に農業用機械や工事用車両等のタイヤも手がけています。
高品質なタイヤをリーズナブルな価格でお届けするという精神のもと、そのコストパフォーマンスの良さから日本国内での利用率も年々向上している注目のメーカーです。
KR20 KAISER
5,490円(当社調べ) 215/45R17 91H
KENDA製ラジアルタイヤ。
独自のトレッドパターンの採用により、振動の抑制とロードノイズの軽減を実現。
優れたコーナリングとハンドリング、トラクションによって一体感のあるスポーツドライビングが可能。
デジタル3Dトレッドの採用は、排水性を強化しウエット路面走行時の安定性を向上しています。
FEDERAL(フェデラル)
1954年創業の台湾のメーカー、フェデラルコーポレーションのタイヤブランドの名称です。
国内タイヤメーカーとのつながりが深く、全体的に国産タイヤと同等もしくはそれ以上の製品が多数。
最近では、同国内タイヤメーカーであるNANKANGと肩を並べる人気となっています。
特にモータースポーツ用のタイヤが多く、中でもドリフトユーザーに人気があります。
595RS-RR
11,300円(当社調べ) 215/45R17
フェデラル製サマータイヤ。
レース及びサーキットスペックタイヤで、従来品に比べると高密度カーボンの採用が強力なグリップ力発揮します。
トレッド全体の剛性を均一化し、耐摩耗性の向上を実現。
スポーツラジアルでは物足りない、高い走行性能を求めるユーザーにオススメのタイヤです。
まとめ
いかがでしたか?
まだまだ紹介しきれないほどアジアンタイヤは数が多く、また奥が深いものです。
そして最近の製造技術向上により、アジアンタイヤの「安かろう悪かろう」のイメージは薄れつつあります。
ぜひ、あなたに合ったアジアンタイヤを探してみてくださいね。
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