初代RX-7(SA22C)が誕生したのは1978年。その後、マツダは1985年に2代目(FC3S)、1991年には3代目(FD3S)を発売。現在も「RX-7」の名は、「孤高のロータリースポーツカー」の代表格として輝き続けています。そんなRX-7に乗りたいと常日頃思っているスポーツカー、ロータリーファンにとって気になるのは、その中古車価格と維持費。果たして、どれぐらいかかるのでしょうか。
RX-7、3代ごとの中古車価格と維持費
1978年に初代が登場して以来、RX-7は25年に渡って販売され、その歩みの中で数多くのファンを獲得してきました。
軽量コンパクトなロータリーエンジンの利点を最大限に活かし、高いコーナリング性能と理想的な前後重量配分、高回転域までよく回るという特性を持ったこの車は、レースやラリーなどで華々しく活躍。
今なお、多くのファンから愛されている文字通りの「名車」です。
では、そんなRX-7を購入するとすれば、果たしてどれぐらいの金額が必要なのでしょうか。
初代SA22C型
初代RX-7は旧車としてプレミア価格がついており、中古車価格は98万円~288万円ほど。
車両の程度とチューンの有無、走行距離、ロータリーエンジンの状態などによって価格にバラつきがあるので、一概にいくらという相場はありません。
40年以上前のクルマになるため、当然これから購入を検討する場合は注意点だらけ!
購入後も維持費は定期的なメンテナンス代に加え、不慮の故障、例えばエンジンのオーバーホールや、レストア級の修理が必要となることも想像されます。
また、用意しなければならないのはお金だけではありません。
修理やメンテナンスをしようにも部品がほとんどないので、愛好家達や旧車に精通した整備工場などとのネットワーク形成が重要となりますし、オーナーの根気とサバンナへの愛が必要でしょう。
2代目FC3S型
2代目RX-7は、初代と比べれば新しいモデルではありますが、それでも生産から30年以上経った車なので、こちらも状態の悪いものを入手してしまう可能性を考えておかなければなりません。
中古車市場で主に扱われているのは、1990年~1991年に販売された後期型。
現在の価格は88万~298万円ほどで、こちらも状態や走行距離、エンジンのオーバーホールの有無などによって値段にバラつきがあり、相場価格はありません。
また、このあたりの年式はマフラーやサスペンション、エンジンなどがチューンされている個体も多く存在しているため、そのコンディションはまちまち。
初代同様に、購入後にかかる費用は想像し難いですが、こちらも純正部品がほとんどありませんので、これからFCに乗りたい!というオーナーは茨の道を覚悟すべきでしょう。
3代目FD3S型
現在のロータリーファンの多くが、RX-7と言えばこちらの3代目を連想するのではないでしょうか。
3代目RX-7は中古車市場だと、1997~2002年に販売された個体が多く流通しており、価格は128万~650万円ほど。
走行距離も、1万~10万km越えのものが存在し、こちらもFCと同じくチューニングされている個体が多くあるので、車両コンディションはまちまちであることは共通。
維持費はオイルやプラグ、タイヤ、ブレーキパッドなどの交換費用と定期的なメンテナンス代、自動車税などを合わせると年間で35~50万円ほど。
ただしFDになると、2代目までと違って純正部品がまだ残っているので、当然といえば当然ですが、”RX-7″に乗りたいのであれば、FDが一番オススメだと言えます。
RX-7(FD3S)の最低年間維持費用
現在のロータリーファンの多くが選ぶ傾向の強い3代目RX-7の年間維持費用は、いったいどのぐらい必要なのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
先に述べたようにオイルやプラグ交換、定期的なメンテナンス代やその他の費用を含めると、2019年6月現在では最低でも以下の金額になります。
エンジンオイル交換(3〜4回) 15,000〜20,000円
エレメント交換(1〜2回) 2,000〜4,000円
プラグ交換(1〜2回) 10,000〜20,000円
バキュームホース交換(1/3回) 14,000円
タイヤ・ブレーキパッド交換(1/5回) 30,000円
自動車税 45,400円
自動車保険 110,000円
車検費用 60,000円
その他消耗品(エアクリーナー、油脂類、等) 50,000円ほど
______________________
合計=33,6400~35,3400円
問題はこれだけの金額を1年間に払えるかということです。
維持費を少しでも減らすためには、粗悪な車両を掴まされないようにしっかりと以下の事柄を確認する事が重要となります。
- 値段が安い場合はその理由を見極める
- 購入前にロータリーエンジンの圧縮比のバラつきを確認
- エンジンのかかり具合とアイドリングの長さをチェック
- 外装系モールやシールの劣化をチェック
- エンジンルームの樹脂部品の劣化やクーラント臭の有無を確認
まとめ
今回、初代から3代目までの中古車価格と維持費を紹介しましたが、やはり販売から長い年月が経っているので中古車価格と維持に掛かる費用は比較的高め。
「RX-7に乗りたい!」と思っている人は、この点を十分に踏まえて、購入を検討してみてくださいね。
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