今回ご紹介するのは、相模原市にあるR Magicが仕上げたRX-7 FD3S。ロータリーの名店として有名なこのショップのデモカーであるFD3Sは、ワイドボディとエアロが特徴的な1台です。

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R Magicのデモカー、ワイドボディのFD3S

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今回取材に訪れたのは、ロータリーの名店として有名なR Magic。

デモカーの取材を依頼すると、ピットへ快く案内してくれました。

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見せてくれたのが、このFD3S。

店舗スタッフの大原さんの愛車にして、R MagicのデモカーでもあるこのFD3Sのコンセプトは、「街中をカッコよく、気持ち良く走れる車」です。

フロントはノーマルから65mmワイドになり、リアは70mmワイド化。

ショップのデモカーということもあり、目立つことを重視して外装は仕上げられていますが、車検に適合しているので、公道走行も可能です。

エアロデザインは、かつてレギュレーションが甘かった頃のGTカーのエアロ設計を担当していた人によるもので、ダウンフォースが発生しやすくなっています。

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まずフロントに目を向けると、エアロボンネットとヘッドライト、ワイドフロントバンパーなど、ほとんどノーマルの面影がないほどにチューンされていることが分かります。

あえてノーマルの要素を挙げるなら、フロントガラスとワイパー、ウインカー程度とのことで、それ以外はすべてR Magicで扱っているパーツが搭載されています。

エアロボンネットはフルカーボンで、重量では純正ボンネットのほうが軽いものの、エンジンのクーリングとデモカーとしてのデザイン性を重視するという観点から、このフルカーボンエアロボンネットを装着しているそうです。

このボンネットに設けられたスリットにより、水温と吸気温度が下がるので、エンジンのクーリングという点に絞れば、効果を発揮してくれます。

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ヘッドライト周りもカーボン製になっており、ヘッドランプ本体は今回の撮影用に、R MagicのEYE’Sというパーツに交換してくれました。

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このEYE’Sに内蔵されているヘッドランプはPIAA製ですが、廃番になってしまったため、あと数個しか販売できないという希少品。

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フロントバンパーはR MagicのN1シリーズというバンパーで、カナードも別パーツへと交換済みです。

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側面に回ってみると、かなり目立つスリットが目に入ります。

フェンダー上のスリットと同様、こちらのスリットもタイヤハウス内の空気をいかに抜いてダウンフォースを発生させるかに重点を置き、取り付けたものです。

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タイヤハウス内に収まっているホイールは、RAYS TE37の特注品。

このホイールは10.5Jでオフセットが35という、カタログにも載っていないサイズです。

ホイールの隙間から見えるブレーキキャリパーとローターは、ENDLESSの製。

また、タイヤはワイドボディ化に伴うスクラブ半径(軸とタイヤの距離)拡大により、フロントフェンダーにタイヤが当たってしまうことを防ぐためにアーム延長。キッチリと、その補強もされています。

構造変更の届出を済ませて車検が通るようにして、アーム自体も陸自に申請しているので、機能面と法律面の両方において問題なく公道を走れるというわけです。

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フェンダーに合わせて張り出したサイドステップは、30mmワイドのボディキット作成時に作ったものだそうで、40mmのスペーサーを間に挟むことで対応。

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このリアウイングは、街中でGTウイングを付けて走るよりも、FRPウイングを付けたほうが好みだという大原さんのセレクトです。

ちなみに、サーキットでタイムを狙って走るデモカーの場合は、GTウイングを装着するそうなので、あくまで見た目・好み重視の仕様となっています。

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リアバンパーはR Magicオリジナルバンパーで、ディフューザーと一体型。

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マフラーは90チタンの2本出しですが、カッコよさを重視して、片側2本出しというこだわりようです。

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内装を確認すると、海外製のクイックシフターが装着されていました。

このクイックシフターは、短いストロークでシフトチェンジができるという優れもので、アルミの削り出しの造形美に惹かれて、大原さんが購入したもの。

当初は店内で売る予定でしたが、ミッションの音が聞こえることがユーザー受けしないのではないかという理由で、今の所販売には踏み切っていないそうです。

このクイックシフターが欲しいという人には販売してくれるそうなので、気になった方は是非お問いあわせください。

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ハンドルとクイックリリースのベロ部分も、R Magicのオリジナル。

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シートはBRIDEのジーグというタイプが採用されており、少しだけ猫背な仕様がピッタリ合うとのことでした。

ホールド性の良さが仇となり、乗降時はハンドルを取り外すことが必須という点が、少しマイナスポイントだそうですが、利便性を犠牲にしてでも、ドライビングポジションを重視している仕様です。

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特徴的な色のアクセルペダルはユーザーからの評判が良いそうで、ペダル自体が斜めになっている点が、ヒール・アンド・トゥのしやすい位置・厚さを実現。

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このアクセルペダルは、1個で19,800円という高額商品です。

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コンソールに装着された4連メーターはDefi製で、アペックスのパワーFCコンピュータを操作して、エンジンの小さなセッティングができるFCコマンダーも装備。

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走行距離はリセットなしで、47,000kmという良好な状態です。

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お客さんからの依頼を優先していることと、走行距離47,000kmで開けるのはもったいないという理由から、エンジンはノーマルのまま。

テスト中のハイフロータービンが装着されており、テスト結果が良好であれば販売するとのことでした。

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また、2列になっている、タンデムインタークーラーもテスト中です。

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足回りはR Magic自身でセッティングしたものを装備し、タワーバーもオリジナル。

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テスト中ではあるものの、パワーは370から380馬力。純正タービンで370馬力ほどは出るので、ハイフロー化にしてはまだまだ満足はいかないそうです。

まとめ

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今回は、R Magicのデモカーとして仕上げられたFD3Sをご紹介しました。

大原さんによると、このFD3Sはまだまだ発展途上の段階であり、完成イメージの半分にも達していないそうです。

RX-7は30年以上前の車ですが、大原さんはそこにECUやインジェクターなど、最新のものを取り入れ、しっかりとエンジンが掛かって走れ、しかも少し速く燃費も良いという、最新スポーツカーに負けない車に仕上げる計画を立てています。

この「令和RX-7プロジェクト」と名付けた計画は、マツダが最新ロータリー搭載車を販売する前に新しいロータリー車を作ろうとしているほレベルです。

R Magicの製品に興味を持った方は、モタガレでも販売しているので、是非チェックしてみてください。

R Masic/モタガレ

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