今回ご紹介するのは、NAロードスターです。しかも、ただのロードスターではなく、あのマツダの名車として名高いSA22C型RX-7風にチューンをしたロードスター! 一体、どんな車になっているのでしょうか?

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SA22C型RX-7風のNAロードスター

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今回、紹介するのは、神奈川県の愛川にあるショップ「JET STREAM」のデモカーです。

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このロードスターは、SA22C型RX-7を彷彿させる仕様にチューンされており、オーナーの大谷さんによって、「NA22C」というSA22Cを意識した名前が付けられた1台。

車体カラーリングとエアロは、1979年にアメリカのIMSA GT GTUクラス参戦時のイメージで仕上げられており、大谷さんの幼少期の憧れを反映させそう。

このIMSA参戦時のSA22Cを再現できるキットは、JET STREAMが製品化を進めており、約200,000円~240,000円の価格帯で販売できるように調整中。

また、フロントバンパートップ(50,000円)やIMSA仕様のフロントリップ(35,000円)、ウインカー(8000円)なども現在製品化を進めている真っ只中です。

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フロント周りからSA22Cを意識したデザインに仕上げられており、フォグランプは現在のIPFのLEDランプに交換されています。

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その理由は、ライト類を4つ点灯させた時に電気量が多くなることを回避するため。

このフォグランプキット(8000円)やFRP素材のフォグカバー(20,000円)も、製品化が進められています。

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側面にまわると、張り出したオーバーフェンダー(40,000円)が目に入りますが、大谷さんによると、これでもまだ抑え気味でプラス35mmほどだそう。

あまり拡大すると、ハンドルを切った際にタイヤがインナーフレームに当たってしまうので、実用性を考えて抑え気味にしているとのことでした。

ホイールはWORKSホイール(8J 15インチ)で、タイヤはフロント・リアともにNANKANG(205)。

ミラーはSA22Cが世に出た当時の雰囲気を再現できるように、ビタローニミラーが取り付けられています。

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またサイドステップは、このロードスターで鈴鹿サーキットを走らせる機会があり、その際に装備したもの。

ボディキットの一部として製品化が進められており、販売価格は40,000円が想定されています。

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リアに向かっての流れるような造形も、このボディキットの魅力で、純正のハードトップにサイドパネル、ヒンジ、リアハッチが装着されており、製品化した際は105,000円での販売を想定しているそうです。

そのためハードトップ仕様のNAロードスターに乗っている人は、このリフトバックキットを装着することでSA22C仕様にすることが可能。

またファストバック仕様も現在開発中です。

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給油口もクラシカルでカッコいいものに替えられており、純正と同じように開くことが可能。

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リアフェンダーはフロント以上に張り出しており、その幅はノーマルよりも9cmアップ。

リアホイールはWORKSホイール(9J-7 15インチ)で、間に40mmのスペーサーが挟まれています。

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リアもSA22Cを意識したデザインで、一体型のスポイラーに合わせてトランクもショート加工されています。

もちろん、このIMSAリアスポイラーキットも製品化が進行中で、80,000円での販売を目指しているところ。

リアディフューザーは鈴鹿走行に備えて突貫工事で作成したもので、バンパーを加工せず、ボルトオンで付けられるようになっています。

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この「鈴鹿スペシャル」も、近日発売予定です。

続いて、内装を確認。

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ハンドルはNARDY風に見えますが、実はこれ大谷さんが彼女へのプレゼント用に作ったもの!

しかし、このNA22Cに付けるハンドルがないので、借りたままの状態になっているそうです。

しかもドリフトイベントの参加を想定し、ハンドルの切れ角も調整済み。

また、ダッシュボード付近にはモニターが付いており、元々のミラーが付いていた箇所に設置したカメラを通じ、画面越しに左右を確認できるようになっています。

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また、ハンドル右側のモニターはバックモニターで、バックギアに入れることで起動し、後方を確認できるという優れもの。

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ダッシュボードの真ん中には携帯ホルダーが設置されており、これを通じて充電も可能です。

巨大な灰皿を備えたコンソールの後ろにはドリンクホルダーがセットされているなど、クラシカルな外装に対し、利便性を追求した最新装備が搭載された室内空間を実現しています。

続いて、エンジンルームを確認。

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エンジン本体とコンピュータはノーマルですが、給排気系が少し弄られており、エアクリーナーとエキゾーストマニホールドも交換済み。

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足回りはアラゴスタ車高調で、車高を下げた分だけ調整式アッパーで調整できるようになっています。

このNA22Cは、ボディ加工からオールペンまでを全て大谷さん自身が行っており、今後はエンジンをそのままで、フルコンピューターを組み込み、プログラム調整ができるようになったら過給器を装着する予定だそう。

また、トランスミッションはNB後期に使われていて、ファイナルを4.1にしたクロスミッションを採用。

それにより、ノーマルのエンジンパワーをカバーしています。

まとめ

今回は、JET STREAMのSA22C風ロードスター、「NA22C」をご紹介しました。

クラシカルな外装に対し最新装備が搭載された内装や、トランスミッションの交換、ハンドルの切れ角調整など、気持ち良い走りができるようにチューンされたこの車は、まさに憧れと実用性を兼ね備えた1台だと言えるでしょう。

この仕様でありながら街乗りにも適しているという点も魅力的で、大谷さんは普段から、このNA22Cで買い物に行ったり、犬を連れてドライブへ行ったりもしているそうです。

外装は大谷さんの乗りたいと思った形にし、内部はヒルクライムイベントへの参加や峠など、遊びに行けるような車として作られたNA22C。

一括にロードスターオーナーと言っても、様々なカスタムや楽しみ方があります。

JET STREAMは今後もロードスターをブランドとして掲げ、ロードスターオーナーの様々な要望に応えていくでしょう。

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JET STREAM|モタガレ

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