今回の愛車紹介は、大阪にある「藤田エンジニアリング」のNCロードスターです。このロードスターはロータリーエンジンを搭載したすごい1台。一体どんな仕様になっているのでしょうか?
ロータリー搭載のNCロードスター
藤田エンジニアリングのNCロードスターは、ロータリーエンジンを搭載し、メーター類はRX-8のものを装着。低回転域でもトルクフルな車に仕上げられています。
Motorz編集部ヤマトが試乗させてもらったところ、6速の2000回転まで回して上り坂を登ってみると、ぐいぐいと登り、「ロータリーはトルクがない」と言われているのが嘘のような状態に。
ヤマトは今乗っているビートから、NCロードスターに乗り換えることも考えていたようですが、このNCに試乗したことで「もう普通のNCには乗れない」という感想を抱いたほどでした。
このNCロードスターには、RX-8のロータリーエンジンとトランスミッションが積まれており、馬力は230馬力ほどです。
車体の軽さとホイールベースの短さが特徴のNCロードスターは、ハンドリングが良く、そこに高回転域まで気持ち良いぐらいに回るロータリーを搭載したことで、独自の面白さが生まれたと言えるでしょう。
そのため、街乗りからサーキットまで幅広いフィールドで活躍できる1台となっていますが、気になるのはエンジンルーム。
一見、RX-8を彷彿させる仕上がりで、全く違和感はありません。
オーナーの藤田さんによると、「RX-8かなと思ってエンジンルームを見て、車体を見るとNCだと気付くといった感じ」だそうで、確かに正面からエンジンルームを見た限りでは、NCだと気付く人は少ないかもしれません。
藤田さんのもとには、「このロータリー搭載NCを作ってください!」という依頼が多いそうですが、これほどの仕上がりゆえに製作には1年半から2年ほどかかると言います。
そのため採算が合わないので受注はしておらず、現状はあくまで藤田さんの「オモチャ」という扱い。
ガンガン走っても全くトラブルはなく、非常に快調とのことで、藤田さん自慢の1台です。
ロータリー搭載NCロードスターの仕様
このNCロードスターの仕様は、RX-8のフルチューンエンジンを搭載し、サイドポートチューンが施されているため、NAのままで230馬力に達します。
足回りは藤田エンジニアリングがSPIRITと共同開発した、オリジナルのものとなっており、ホイールはADVAN Racing RG-Dで、タイヤはNEOVA AD08R(サイズ:235/40R17)。
クラッチはノーマルですが、250馬力を超えていないため、問題はないそうです。
また、フライホイールが軽量化されていることと、車体の軽さも相まってトルクが失われることはほとんどなく、マフラーはワンオフ。
コクピットにはMOMO RACEのステアリングとBRIDEのフルバケットシートが入っており、9500回転まで回せるようにRX-8のメーター類が装備されています。
さらに、ナビやエアコンも搭載されているので、室内は快適です。
まとめ
今回は藤田エンジニアリングの、ロータリー搭載NCロードスターをご紹介しました。
藤田さんにとってこのNCは、「こういったパッケージでロータリーエンジン車を出してほしい」というマツダへのメッセージを込めた1台だそうです。
作るのはかなり大変ですが、完成後はとても楽しめる1台。
藤田エンジニアリングのパーツはモタガレでも取り扱っているので、興味を持った方はチェックしてみてください。
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