皆さんこんにちは、レーシングドライバーの根本悠生です。AE86レストア記#6となる今回からは、いよいよ本格的なレストア作業に入ります! ”レストアって部品を外してきれいにして組み付けるだけでしょ?”と思われがちですが、実はやることが山ほど。今回はまず、部品を外してからボディ修正をするところまでをご紹介します。
まず最初にご報告が…。
東京オートサロン2018のモタガレブースで行われたトークショー内で発表させて頂いた当企画。
その時に、皆さんにご紹介したのが上記写真のホワイトボディでした。
このホワイトボディは、角度によっては綺麗に見える箇所もあるのですが、これまでの記事でもご紹介してきた通り、特に左のクォーターパネル周りに錆によるかなりの腐食がみられる個体です。
もちろんこの個体を(勢いあまって)購入したからこそ始まった企画ということもあり、なんとか再生させる手段が無いか?NATSの講師の方々とも協議をしていたのですが、残念ながら今回は部品取り車として用意したグレー×ブラックのハチロクをフルレストアする形にしよう!ということになりました。
今回のレストアのゴールは『車検対応』そして『東京オートサロン2019への出展』となります。
元々使う予定だったホワイトボディも『技術的にはレストア可能』なのですが、オートサロンへの出展が時間的に難しくなってしまうとのことで断念。
悔しい気持ちは残りますが時間に多少余裕ができた分、じっくりとレストアを進めていくことができます。
最初のホワイトボディは、いつかハチロクでN2レースカーを製作する際のボディとして使用するかも!?
ハチロクでレースしたいなーとも思っていたりするので、引き続き当企画にご注目頂けると幸いです。
NATS入庫から2週間で全バラ!いよいよ準備完了。
NATSの卒業製作としての側面も持つ今回の企画。
学生達は、夏休み前から授業の殆どの時間をこのレストアに費やしています。
動画版AE86レストア記#3でNATSにハチロクを運び込んでから約2週間。
ボクが次にハチロクを見に行った頃には、既にほぼ全てのパーツが降ろされている状態になっていました。
実はこのハチロク、前オーナーの方がかなり大事に乗られてきた個体ということもあり、デフやエキマニ、シフター等が社外パーツになっています。
そこで、使えるものはそのままに、交換が必要なパーツは交換していく流れに!
詳しくは動画版AE86レストア記#5で紹介しているので、是非こちらも併せてご覧下さい!
レストア作業は意外と古典的!?
パーツを全て取り外した後、直ぐにレストア作業に入ると最初は思っていたのですが、その前にとても大事な作業がありました。
それがこの『フレーム修正』です。
事故を起こしてしまっている個体はもちろんですが、ハチロクのような旧車になってくると、製造からの長い年月を走り続けたことによる疲弊も”フレームのよれ”という形で現れてきます。
そして今回のハチロクも、フロントが若干右によれていました。
これを放置したままレストアを進めてしまうと、よれた部分に負荷が集中してしまったり、限界付近での走行時の動きに疑問点が出てきてしまったりと悪影響を及ぼします。
見た目が綺麗な車を作る事はすごく大事ですが、その前に車の骨格となるフレームの”よれ”を修正することがとても重要なのです。
ボクはフレーム修正と言えば、レーシングカートのフレームを叩いて力で修正した経験ぐらいしか無かったので、乗用車の場合はどう修正するのか想像もつきません。
しかし、実際の作業はなんとカートも乗用車も原理は同じ!
フレームの”よれ”は力でねじ伏せる!それがフレーム修正機だそうです。
いよいよ下準備完了。実際のレストア作業に入ります!
いかがでしたか?
ようやくレストアの下準備が完了したハチロク。
次回からは遂に、いわゆる『レストア』と呼ばれる工程に入っていきます(笑)。
動画版では一足早くレストアの様子をご紹介しています!
まだ最新話でも6話までとなっているので、1話から併せて是非ご覧下さい!
[amazonjs asin=”B06Y682YJ4″ locale=”JP” title=”青島文化教材社 1/24 プリペイントモデルシリーズ No.SP 頭文字D 藤原拓海 AE86トレノ プロジェクトD仕様 塗装済みプラモデル”]
Motorzではメールマガジンを配信しています。
編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?
配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!