皆さんこんにちは、レーシングドライバーの根本悠生です。AE86レストア記の第3話となる今回は、土屋圭市さんや織戸学さんに「廃墟」と呼ばれたAE86のホワイトボディを実際に引き取りに行く様子をご紹介したいと思います。今まで僕が知らなかった意外なトラップもあったりで、メチャメチャ大変だったんです……!

 

©︎Motorz

 

 

クルマをピックアップするのに必要なのは?

さて、前回の第2話で、勢いだけで購入してしまった、ホワイトボディのハチロク。

今回はオークションサイトでの購入ということで、取引が成立したらすぐに引き取りに行かなければなりません。

とはいえボクは(恥ずかしながら)車両の引き取りに関する知見があまり無いため、早速、前回登場したサモア先輩にお願いして、引き取りに同行してもらいつつ、色々と教えてもらうことになりました。

サモア先輩から事前に教えて頂いた、ピックアップするのに必要なモノは主に3つでした。

 

・積載車

・時間(高速道路を永遠と走り続けるため)

・気合(同上)

 

今回はホワイトボディ単体なので特殊な例ではあるのですが、一般的に中古車の引き取りに行く際は、まずその車両がその時点で”自走可能”か”自走不可”なのかを確認しましょう。

今回は当然ながら自走不可だったので、積載車が必須でした。

意外かもしれませんが、積載車は各レンタカー会社でレンタル可能なことが多いです。

知り合いの車屋さんからお借りするのが出来ればそれが一番ですので、是非チャレンジしてみて下さい。

今回はお世話になっている方が積載車を使う予定があったため、レンタカーを借りることになりました。

 

サモア先輩と西へ!ここでまさかのトラブル…免許は要確認!

©︎Motorz

 

さて、出発前日にサモア先輩に積載車を借りて頂いていたのですが、ここで驚きの事実が発覚します。

「ねもっちゃん……これ、ねもっちゃんは運転できないやつだ!」

ボクが免許を取得したのは平成26年、18歳の時なのですが、平成19年6月~平成29年3月までに取得した普通免許では「車両総重量5トン未満/最大積載量3トン未満」の車両のみ運転可能となります。

”準中型で運転できる準中型車は準中型車(5t)に限る”という一文が、ボクの免許証には表記されているのです。

今回借りた積載車は、車両総重量が5トン以上あったため、ボクの免許では運転できないことが分かってしまったのです。

小型の積載車をレンタルし、二人で交代で運転しようというプランは、ここではかなく散ったのでした。

岡山県までの全工程を、サモア先輩に任せっきりにすることになってしまったのです。

更に、平成29年3月以降に取得する普通免許では「最大積載量2トン未満/車両総重量3.5トン未満」の車両のみ運転可能となります。今一度、ご自身の免許で運転できる車両を確認してみましょう。

 

ついに到着。ピックアップというよりも…(汗)

さて、群馬からの700kmという長旅を終え(サモア先輩、本当にありがとうございます)、岡山県に到着。

初めて購入したホワイトボディと対面することに。

見た目はボロボロ、似ても似つかないその姿ですが、実際に対面すると「いよいよ始まるのか……!」とひとり心の中で感動しました。

今までご紹介してきた写真で一番ボディの劣化が激しかった、左後ろのクオーターパネル以外の部分の写真もご紹介します。

©︎Motorz

 

うーん……結構サビサビですね。どうしたものか……。 / ©︎Motorz

 

フロアは意外とキレイ……! / ©︎Motorz

 

……という訳でもなかったり(泣) / ©︎Motorz

 

ボクも積載車にフォーミュラカーを載せたりといった経験はありますが、それはあくまでもレースの世界での話。

自家用車(この場合そう呼べるのかは微妙ですが)を積むことは初めての経験でした。

「動かないクルマを一体どうやって積み込むのだろうか?」と考えていたところ……なんとフォークリフトで軽々持ち上げて載せたのです。

ホワイトボディだからこその手段だそうですが、意外な方法に驚きました。

クルマ用の台車に乗せ、しっかり固定し、そのまま群馬へ(再びサモア先輩に運転して頂き)とんぼ返りとなりました。

 

やってみないと分からなかった!実際にかかったのはいくらくらい?

©︎Motorz

 

群馬県から岡山県まで、自家用車をピックアップするのにかかった費用をまとめました。

皆さんが中古車の売買等で遠方に引き取りに行く際のひとつの参考になれば幸いです。

・積載車レンタル:23,760円(24時間)

・ガソリン代:39,283円(軽油、4回給油)

・高速代:29,270円

・食費&お土産代:好きなだけ!(遠出した際は是非お土産を買って帰りましょう)

●合計:92,313円 (+食費&お土産代)

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

ようやく自分のハチロクをゲットし、今後に向けて最初の一歩を踏み出すことができました!

次回はハチロクとモータースポーツの関係、そしてレストアが完了した際に参加できるレースや走行会イベントをご紹介していきます!

 

次回#4「ハチロク、モータースポーツでもまだまだ現役!」

 

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