せっかく家族のために後席用モニターを設置したのに、思ったより満足してくれていないと感じたら、それは音がハッキリ聞こえないからかもしれません。そんな悩みを解決してくれるのが、2024年5月にアルパインから発売予定の「クリアサウンドリアビジョン」です。今回は、スピーカーが装備された効果や聴こえ方、使用感をチェックしていきます。

Photo : Takanori ARIMA Text : Shingo MASUDA

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広く使い勝手に優れていてもミニバンの後席音声はイマイチ

今回のモデル車両であるハイエースなどのワンボックスやヴォクシー、セレナといったミニバンは室内が広く、後席用のモニターを設置している方も多いはず。

しかし、これらの車種は広い室内空間が魅力である反面、その分走行音が響きやすいという弱点があります。

もちろん、車両には防音対策が施されているものの、SUVやセダンと比べ不利であることは間違いありません。

また、乗降性を考慮したスライドドアや各部の小物入れ、ドリンクホルダーなど、車内の快適性や利便性を向上させる装備が優先されます。

そのため、どうしてもリアスピーカーは足元やラゲッジスペースに追いやられてしまい、どうしてもリアの音環境は良くありません。

特に、今回のモデル車両であるハイエースのリアスピーカーは、ラゲッジというか荷台の後方です。後席からかなり距離があるのはもちろん、荷物を積んでしまうと塞がれてしまいます。

ハイエースは荷台部分にベッドキットを組んだ車中泊仕様にしている車両も多く、なおさらリアスピーカーの音は前方まで届きません。

筆者自身もハイエースユーザーですが、リアシートにひとを乗せた場合、フロントのメインユニットで流している動画の音声が聴こえ難いと言われた経験があります。

5cmのスピーカーでも明瞭で厚みのある音声にビックリ

せっかくリアモニターを設置したのに、お子さんから聴こえないと言われてしまっては悲しいもの。逆に後席の音を補うためにボリュームを上げると前席ではちょっとうるさい…。

そこで、アルパインの「クリアサウンドリアビジョン」は、モニター筐体にスピーカーを埋め込むことでそんな悩みを解消してくれます。

実際に動画を流してみると、純正スピーカーよりもクッキリと明瞭な音が聴こえてきます。

特に会話などの音声がハッキリ聴き取れるため、音量を大きくする必要がありません。しかも、音自体に厚みが増した印象さえあります。

それもそのはず。口径自体は5cmと小型ですが、このスピーカーがこだわりのポイント。

このスピーカーは、以前Motorzで取材したサウンドシステム「OPTM8-HI」の天井スピーカーと同じなのだそうです。

ハイエースの車内音響劇的に変わる!【アルパイン OPTM8-HI】の記事はコチラ

バンであるはずのハイエースの車内を、音のシャワーを浴びているような感覚が得られる環境にしてしまうシステムに使われているため、5cmと小径であってもその実力は侮れません。

前後で完全に独立した空間を実現

後席での聴こえが改善することに加え、クリアサウンドリアビジョンのポイントはリア空間を独立させられるということです。

別売りのクリアサウンドリアビジョン用外部HDMI接続ボックスを使えば、扱いやすい位置にHDMI端子を設置することが可能。給電用のUSB(タイプA)もあり、スマートフォンやタブレッドなどを充電しながら使用できます。

また、ストリーミングデバイスやDVDプレーヤー、ゲーム機なども接続可能。単体でBluetooth接続ができるため、外部イヤフォンで独立した環境で視聴できます。

さらに、HDMI−CECに対応しているため、付属のリモコンで対応機器を操作でき、後席だけで充実したエンターテイメント空間を構築。カーナビ画面に集中したい前席を邪魔することもありません。

使い勝手と性能だけじゃなく見た目もバッチリ

これまでさまざまなアルパイン製品を紹介してきましたが、どの製品にも共通しているのが、性能だけじゃなくデザインが優れていることです。

今回取材しているクリアサウンドリアビジョン(RXH12Z-LBS-B)は、12.8型のWXGAの高画質LED液晶を備え、鮮やかな映像を映し出します。

外観はハーフマットで上質に仕上げられ、ブルーのLEDイルミネーションがオシャレ。

今回はハイエースに取り付けられていましたが、ヴォクシーやセレナなどの乗用ミニバンにもピッタリと馴染みます。(10.1型のRSH10Z-LBS-BはLEDイルミネーションなし)

ハコ車好きが集まるSBMで生の声を聞いてみた!

続いて、千葉県で行われたイベント「スタイルボックスミーティング(SBM関東)」にお邪魔し、ユーザーさんたちの声を聞いてきました。

イベントに出展していたハイエースプロショップの方にも、プロの立場から感想を聞いてみたいと思います。

ハイエースワイドにお乗りのイソベさん

「オーディオ周りはナビからアルパインで揃えているので大きな不満はありませんが、後ろには音が届きづらいので、とってもいい商品だと思います」

「音楽を聴くだけでも、自分の車に導入するのはアリかもしれません」

筆者と同じく、ハイエースのリアシートに対して、音の不満を持っていらしたようで、聴こえの良さにかなり驚かれていました。

ハイエースで既に従来品のリアビジョンユーザーのヒロヨシさん

「純正のリアスピーカーは正直音が良くないので、聞こえづらいと感じていました。これなら、後ろでもかなり聞こえやすくなっているので、買い替えを検討したくなりました」

お父さんに続いて娘さんの感想は?

「いつもよりよく聞こえるのと、自分で観たいものが見れるのが嬉しいし楽しい」

と、ヤラセでは!?と疑ってしまうほど100点満点の感想をいただきました。(※注:ガチのインタビューなのでヤラセはありません)

続いて家族の金庫番であるお母さんの反応は?

「子どもたちを後ろに載せて私が運転する機会も多いので、自分たちで操作してもらえるのは助かります。音量を上げる必要も無いので、私のほうが欲しくなっちゃいました!」

と、ご家族全員大変満足の感想をいただきました。

ハイエースプロショップCRSのウッホ小牧さん

「うちのユーザー様たちは、ベッドキットを組んでいる方が多いので、音が籠もってしまい更に聞こえにくくなっているケースがよくあります。今回始めて車両に取り付けられている商品を触ったんですが、音がクリアに聴こえて、前から音が降り注ぐような気持ち良さがあります」

続いて、どんなユーザーさんにおすすめか聞いてみました。

「やはり家族で乗っている方たちですね。後ろで音が聴こえないと、どうしても前の席まで音量を大きくしてしまいがちですが、これだけ音がハッキリするなら無理に音量を上げる必要がありません。是非ご家族で体験していただきたいですね」

さすが、ハイエースのカスタムで有名なCRSさんのウッホさん。ご自身のユーザーさんの不満点をかなりご理解されているようです。

業界の先駆者ならではのユーザーに寄り添うリアモニター

アルパインは、車種専用取付キットを使用した天井吊り下げ式リアモニターを2005年にリリースした先駆者。

大型液晶やプラズマクラスター技術搭載といった魅力的な商品を展開しつつ、市場を牽引してきたからこそ、ユーザーの細かい悩みをキャッチアップしてきたという一面もあるでしょう。

今回発売される「クリアサウンドリアビジョン」は、ユーザーのそんな細かいけど無視できない不満や悩みを解決してくれる新たな提案といえるプロダクトに仕上がっています。

ハイエースユーザーだけじゃなく、後席の音響に不満があるミニバンユーザーの方なら、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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