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文字は消せなかったけど大人気だった!「スーパーカー消しゴム」を知っていますか?

日本中が「サーキットの狼」に夢中だった1970年代中盤は、スーパーカーブームでした。そのスーパーカーが消しゴムになって登場!その名も「スーパーカー消ゴム」。何のひねりもない名前ですが、爆発的な人気となり瞬く間に日本中へ広がっていきました。今回は、そんな絶大なる人気を誇った「スーパーカー消ゴム」をご紹介します。

 

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「スーパーカー消しゴム」とは?

消しゴムになったスーパーカーたち

 

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1970年代中盤、子供も大人も夢中となり日本で大ブームとなったスーパーカー。

その火付け役とも言えるのが「サーキットの狼」という漫画でした。

フェラーリやランボルギーニ、ポルシェやロータスといったスーパーカーを題材にしたサーキットの狼は、当時の学生にとって教科書よりも重要な存在だったこともあったようです。

授業中に教科書の下にサーキットの狼をしのばせて夢中になっているところを見つかり、先生に怒られたという想い出がある方も多いのではないでしょうか。

そんな、スーパーカーブームを巻き起こしたサーキットの狼ですが、そのブームは漫画だけにはとどまりませんでした。

子供たちの憧れとなったスーパーカーは、ガチャガチャの景品である消しゴムとなって世の中に広まっていったのです。

それが、「スーパーカー消しゴム」!略して「カー消し」。

ミニカーやプラモデルも販売していた時代に「なぜ、消しゴムにしたの?」と思われる方も多いかもしれません。

 

なぜ消しゴム?

 

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それではなぜスーパーカーを消しゴムにしたのかを、紐解いていきたいと思います。

消しゴムが選ばれたのには、しっかりとした理由があるのです。

当時、学校に玩具であるミニカーやプラモデルを持ち込むことは厳しく禁止されていました。

しかし、学業の必需品である消しゴムであれば学校に持ち込んでも問題はありません。

そんな、校則の裏をかいた理由からスーパーカー消しゴムは誕生したのです。

確かに、学校に「消しゴム」を持ち込んでも問題はないですよね。

これで堂々と学校に、自慢のスーパーカーを持ち込むことができるようになったのです。

しかし「消しゴム」を名乗ったスーパーカー消しゴムですが、消しゴムとしての機能は不十分で文字を消すには不向きなものとなっていました。

そもそも、スーパーカー消ゴム自体が消しゴムとしての機能を重視していた訳ではなく、スーパーカー好きの子供たちの遊び道具として開発されていたため、実際のところ書いた文字が消えなくても問題はなかったのです。

遊び道具として学校に持ち込まれたスーパーカー消ゴムは、学校の机や床などあらゆるところをサーキットに変え、毎日激しいバトルが繰り広げられました。

スーパーカー消しゴムはゴムでできているので、ミニカーのようにタイヤが転がったりはしません。

「タイヤが転がらないのに、どうやってバトルをするの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

その疑問にお答えしたいと思います。

それでは、スーパーカー消しゴムが展開した激しいバトルを振り返ってみましょう。

 

スモールリアルワイルドスピード

 

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スーパーカー消しゴムは、まるで映画ワイルドスピードのように様々な場面で日々バトルを繰り返してきました。

その舞台となるのは、学校の机や床だったのです。

まずはこちらの動画をご覧下さい。

 

 

このように、スーパーカー消しゴムのエンジンは、ボールペンや発射台と呼ばれるノック機能のある物でした。

当時、最強とされたボールペンは現在も販売されている三菱鉛筆製のBOXY。

このBOXYを使い、どれだけ飛距離を伸ばせるかを競いあったり、車で相撲を取るように相手を机から押し出す競技が流行ったのです。

 

 

その他に手描きや紐などで床にコースを作り、スゴロクのように順番にノックし合い誰が一番速くコースを周回できるかなどを競う競技もあったようです。

また、いかに飛距離を伸ばすかを考えた結果、滑りを良くするためタイヤの部分に接着剤や蝋を塗ったり、ボールペンのバネを改造したりと、子供たちは様々なチューニングを施し、試行錯誤しました。

このように、スーパーカー消しゴムと言えども、勝負にこだわる姿勢は実際のレースと変わることはなく、モータースポーツの勝負魂は受け継がれていたのです。

少年は競技に夢中になり、大人はコレクションをしてニヤニヤする。

スーパーカー消ゴムは、子供や大人という垣根を越えて熱中できた物だったといえるのではないでしょうか。

 

小さなスーパーカーショー

 

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スーパーカー消しゴムは、数えきれない程の種類が生産されていました。

実際にある車種から、それを真似たモデル、そして架空の1台まで、様々なバリエーションがありました。

また好みの色に塗装をしたり、お気に入りの車種を色違いで揃えてみたりと、楽しみ方も多様でした。

それでは、広い層から愛されたスーパーカー消しゴムがどのようなものだったのか、実物で振り返ってみたいと思います。

 

基礎編

 

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スーパーカー消しゴムは、実際にモチーフとした車種が裏側に刻印されていました。

こちらの車種はスカイラインになりますが、当時大人気だったスカイライン・シルエットフォーミュラーがモチーフとなっています。

 

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車体の裏側には、こうして「スカイライン・レーシング」と刻印が刻まれています。

当時はこの刻印と見た目を照らし合わせて、車種を覚えたりもしたそうです。

楽しく遊べて、車にも詳しくなれる。

スーパーカー消しゴムが大人気だった理由はここにもあったのかもしれないですね。

それでは、大人気だったスーパーカー消しゴムにはどのような車種があったのか、実際のマシンと共にご紹介していきたいと思います。

 

真骨頂編

 

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「スーパーカー消しゴム」と呼ぶに相応しい車たちの登場です。

フェラーリやランボルギーニ、ポルシェなど、今も昔も車好きの憧れであるスーパーカーたちがモチーフとなっているスーパーカー消ゴムです。

スーパーカーで勝負に挑むもよし、コレクションを並べて、眺めてニヤニヤするのもよし。

様々な楽しみ方を提供してくれたのが、消しゴムとなったこのスーパーカーたちだったのです。

 

アメリカンドリーム編

 

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全てが大きいアメ車たちも、小さなスーパーカー消しゴムとして登場しました。

シボレーカマロやフォードマスタングなどのアメリカンスポーツカーは、激しいアクションを展開した映画などの影響もあり、若者や少年から注目の的に!

小さくなってしまっていてもその人気は変わることはなく、気軽に手にできる事により、アメリカンドリームを抱かせてくれたのです。

 

ジャパニーズドリーム編

 

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国産車の中でもスポーツカーと呼ばれた車たちがモチーフとなっている、スーパーカー消しゴムも登場しました。

それらはスカイラインやZ、トヨタ2000GTやセリカXXなど、当時の若者や少年が憧れた車がモチーフとなっています。

憧れた車を手に、将来オーナーとなることを夢見た少年がたくさんいたのではないでしょうか。

 

暗記編

 

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国産車の中でも、大衆車と呼ばれる車たちもスーパーカー消しゴムとなって登場しています。

カローラやサニー、シティやファミリアなど、当時誰もが耳にしたことがある車種もスーパーカー消しゴムとなって世の中に出回りました。

こうしたスーパーカー消しゴムから、車種を覚えたりした方も多かったのではないでしょうか。

写真の中にあるスーパーカー消しゴム、貴方はいくつ車種がわかりましたか?

 

応用編

 

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派手なカラーリングのスーパーカー消しゴムたちも登場しました。

スーパーカー消しゴムは、もともと派手なペイントが施された物があったり、好みの色にペイントした物があったりと、様々な色が存在しています。

実際の車では、なかなか実現できない奇抜な好みのカラーにペイントできたことも、スーパーカー消ゴムの特徴だったといえるでしょう。

人とは違ったモディファイを求めるのは、今も昔も、玩具でも実際の車でも変わることはなく、「男のロマン」を追いかけているといえるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

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懐かしいスーパーカー消しゴムを振り返ってみましたが、いかがでしたか?

子供から大人までそれぞれの楽しみ方ができたスーパーカー消しゴムは、夢の塊だったといえるのではないでしょうか。

あまりにも人気になり過ぎたスーパーカー消しゴムは、子供たちが取り合うなど、喧嘩の原因ともなってしまったため結局学校への持ち込みが禁止となってしまいました。

そうして、少しずつ世の中から姿を消していったのです。

それでも、社会現象となったスーパーカー消しゴムは、後の車人気を支える縁の下の力持ちだったといえるのではないでしょうか。

 

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Writer Introduction
The intimidator #3

モータースポーツを愛して止まないアラフォーです。 デイル・アンハートsrに憧れ、自らもそれに扮する変わり者。 以前はマイカーにてサーキット走行を楽しんでおりましたが、現在は主にレンタルカートとシュミレーターにて活動をしております。 記事を通して、1人でも多くの方に車やモータースポーツに触れて頂き、興味を持って頂けたら幸いです。

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