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DTMこと、ドイツツーリングカー選手権は一度消滅していた…当時大人気だったツーリングカーレースが犯した過ちとは??

1984年に始まったDTM(ドイツツーリングカー選手権)。実は1996年に一度廃止になったことは皆さんご存知でしたか??凋落のDTMは如何にして起こったのでしょうか。

http://www.dtm.com/de/historie/die-dtm-saison-1985

出典:http://www.dtm.com/

今回はそんな旧DTM(1984~1996年)についてご紹介します。


 

1984~1992年

市販社ベースのGroupA規定に基づき開催されていた旧DTM。

http://www.dtm.com/de/historie/die-dtm-saison-1986

出典:http://www.dtm.com/

改造範囲が狭いながらも毎年ドイツメーカー同士の激闘が繰り広げられ、そこに海外メーカーが殴り込むという欧州きっての熾烈なタイトル争いが行われていました。

如何にも市販車ベースといった車両の趣が、古き良きレースの象徴とも言えますね!!

 

破滅への序章 1993年

DTMは絶大な人気もあり、1993年にGroupA規定からFIAのClass1規定に移行され、大幅な改造が許されるようになりました。

http://www.dtm.com/en/history/1993-season

出典:http://www.dtm.com/

コンストラクターはMercedes-Benz、OPEL、Alfa Romeoの3メーカー。

エンジンはV6 2.5リッターNAで共通でしたが、4WD化やABS、トラクションコントロール等ハイテクデバイスを装備し、独自のハンディキャップ方式を用いることにより速さの均等化を図りました。

これによりF1に近いツーリングカー選手権を実現し、世界中で絶大な人気を誇りました。

 

火に油を注いだ 1995年

この年、FIAのテコ入れでITC(国際ツーリングカー選手権)が発足。

http://www.joest-racing.de/en/index.php/history/year-by-year-single/1995-entwicklungsjahr-in-der-dtm

出典:http://www.joest-racing.de/

DTMとITCが平行してシリーズ戦を行いました。

ABS(アンチロックブレーキシステム)やTCS(トラクションコントロールシステム)、各メーカー独自のシャーシデバイスの開発が激化していきました。

スイッチのように踏むブレーキペダルに、スロットルコントロールの要らないアクセルワーク。

さらには「カラクリ」とも言えるようなシャーシデバイスにボディメイクが施され、徹底して効率的な速さを追求したマシンが出来上がっていきました。

 

贅沢を極めた 1996年

DTMとITCが統合され、DTM同様Mercedes-Benz、OPEL、Alfa Romeoの3メーカーで行われました。

http://www.dtm.com/de/historie/die-dtm-saison-1996

出典:http://www.dtm.com/

贅沢に贅沢を重ね、湯水のように開発費にお金を注ぎ先鋭化していった結果、あまりのコスト急騰からOPELとAlfaRomeoが1997年の参戦を断念。

Mercedes Benzは参戦を表明したものの、FIAより翌年開催の廃止通達。

この年を最後にDTMを含めたITCの短い歴史に幕を閉じました。

 

実は鈴鹿で開催していたITC

1996年11月、ITC最終戦は鈴鹿だったんです!!

日本からは鈴木亜久里、関谷正徳、服部尚貴がスポット参戦しましたが、日本人の感性とハイテク化されたマシンのミスマッチからか、地元の理を生かすことなくレースを終了しました。

しかしながら、この鈴鹿ラウンドを最後にITCが終わったと思うと、ものすごく貴重なレースであったことは間違いありません。

 

まとめ

いかがだったでしょうか??

今から約20年前、プロトタイプカーやシルエットフォーミュラ並みの箱車が存在していた事実。

今でこそGT500のようなカーボンコンポジットのコクピットがありますが、既にITCでは当たり前に実践されていました。

「お金」と「クルマ」の象徴的なレースであったことは間違いありませんが、今後このようなレースは再現される日がくるのでしょうか??

Writer Introduction
YE

愛車はスズキ スイフトスポーツ(ZC32S)。趣味はスポーツ走行。月に1~2回くらいのペースで関東圏のサーキットへ走りに行ってます。目標はプロドライバーよりも速いタイムを刻むこと。

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