愛車の200系ハイエースで、アルパインの初代デジタルミラー「DMR-M01R」を使っている筆者。これまでも十分満足していたのですが、今回のモデルを見て、その進化に驚かされました。映像の細かさはもちろん、色や明るさまで実に自然なのです。

今回は、ハイエースに装着した12型「DVR-DM1200A2-IC」と、ジムニーシエラに装着した10型「DVR-DM1046A-IC」、2つのドライブレコーダー搭載デジタルミラーをチェック。毎日使う装備だからこそ気になる見やすさや操作性、そして車内での収まりを紹介します。

初代を使っているからこそ分かる進化!

DVR-DM1200A2-IC

まず試したのは、200系ハイエースに装着したドライブレコーダー搭載デジタルミラーは、12型のDVR-DM1200A2-ICです。

映像を見て最初に感じたのは、「ここまで細かく映るようになったのか!」という驚き。普段使っている初代モデルと比べると、精細さはまさに段違いです。

取材時には後続車のナンバーはもちろん、その車内にいる乗員の様子まで分かるほど精細で鮮明。後ろにクルマがいることを確認できるのはもちろん、その状況をより細かく把握できる映像が印象に残りました。

DVR-DM1200A2-IC

カメラはフロントが200万画素、リアが370万画素。後方を映すカメラの高精細化は、数字だけでなく、実際の見え方でも進化を感じられます。

そして、細かさと同じくらい感心したのが、色の再現度からくる映像の自然さでした。

画面を明るく見せようとして、色まで不自然になっている感じがありません。肉眼で周囲を見てからミラーへ視線を移しても、景色の色味に違和感が少ないのです。モニターだけが妙に明るく浮いて見える印象もなく、普段の後方確認にすっとなじみます。

初代(DMR-M01R)にも満足していた筆者ですが、こうして新しいモデルを体験すると、毎日目にする映像の質は着実に進化しているのだと実感します。

夜道やトンネルでも明るい場所と暗い場所が見やすい

DVR-DM1200A2-IC

デジタルミラーとしてもドライブレコーダーとしても気になるのは、昼間だけでなく夜間の見やすさでしょう。

街灯やネオンがある道路では、明るい光と暗い路面が同じ画面に入ります。トンネルも含め、こうした明暗差の大きい場所で後方の様子がどう見えるかは、日常的に使ううえで気になるところです。

今回の試乗では、白飛びや黒つぶれが気になる場面は皆無。明るい部分と暗い部分の両方を見渡しやすく、後方の状況を無理なくつかめます。

DVR-DM1046A-IC

この自然な色味と見やすさは、後ほど紹介する10型のDVR-DM1046A-ICにも共通する印象です。細部の描写には違いがあるものの、どちらも昼夜を通じて使いやすい映像に仕上がっていました。

純正と言われても納得!? 車種専用にこだわるアルパインらしさ

DVR-DM1200A2-IC

DVR-DM1200A2-ICは、映像だけでなく、本体の仕上がりにも注目です。

表面の質感や全体のデザインを見ても、いかにも後から取り付けた機器という印象が薄いのです。ハイエースの運転席に座ると、車内に自然に収まっていて、「これが純正です」と言われても気が付かないかもしれません。

本機は純正ミラーを交換して装着するタイプで、車種専用取付けキットを使用します。長年、車種専用のカーエレクトロニクスを手がけてきたアルパインらしさは、こうした装着後のまとまりにも表れていると感じました。

DVR-DM1200A2-IC

画面をダブルタップすると5段階のズームや、スワイプ操作で映し出される範囲を調整できるなど、使いやすさに配慮した工夫もまた、ユーザーの心を掴むことに長けたアルパインらしいポイントです。

毎日使うものだからこそ、機能の豊富さに加えて、車内になじむこと、扱いやすいことも大切。そのあたりまで丁寧につくられている印象です。

ジムニーシエラには眺めても楽しい10型という選択

DVR-DM1046A-IC

続いてチェックしたのは、ジムニーシエラに装着した10型のDVR-DM1046A-ICです。こちらは前後ともに200万画素のカメラを採用しています。

先ほどの12型と見比べると、細部の精細さではDVR-DM1200A2-ICに分があると感じました。ただし、それでこちらの映像に不満があるかというと、そんなことはありません。明るさは十分で、色の再現性も申し分ない印象です。

むしろ、このモデルで筆者が強く惹かれたのは、デザインでした。

DVR-DM1046A-IC

自然な装着感が印象に残った12型に対し、こちらは高級感や未来感をより強く感じる仕上がり。「愛車をカスタムした」という満足感があり、運転席に座る楽しみを増やしてくれます。

DVR-DM1046A-ICを含む「DVR-DM1246Aシリーズ」は、Red Dot Design Award 2026のプロダクトデザイン部門を受賞しています。実物を見ると、機能だけでなく、形や見せ方にもこだわった製品であることが伝わってきます。

見た目だけの演出ではない光るセンターキー

DVR-DM1046A-ICのデザインで目を引くのが、本体中央の「インテリジェントクリスタルキー」です。

このキーは、常時録画中には青、衝撃録画や手動録画時には赤、録画機能OFF選択時には緑に点灯。色の変化によって、録画の状態を知らせてくれます。

特に筆者がいいと感じたのは、衝撃録画や手動録画の際に赤へ変わること。動作の状態を目で確かめられるため、安心感につながります。

ドライブレコーダーは、普段は動いていることをあまり意識しない機器です。それだけに、必要な場面で状態が分かるというのは、使ってみるとありがたいもの。見た目のアクセントが、そのまま使いやすさにもつながっていました。

ドラレコとして欲しい基本機能もしっかりそろっている

DVR-DM1200A2-IC

両機種とも、ドライブレコーダーとしての機能は充実しています。

前後の同時録画に対応し、常時録画、衝撃録画、手動録画、駐車録画、静止画保存を用意。駐車録画用の追加別売品を必要とせず、オフタイマーや、設定した電圧を下回ると動作を停止する低電圧ブロックも備えています。

普段の走行を記録し、必要な場面を保存し、駐車中にも備える。多くの方がドラレコに欲しいと考える基本機能は、ひと通りそろっています。

後方を見やすくするデジタルミラーと、万が一に備えるドライブレコーダー。その両方をまとめて導入できるのは、やはり大きな大きな魅力です。

サイズとリアカメラを選んで愛車に合う1台を

DVR-DM1046A-IC

アルパインでは、今回試したモデルの各シリーズに12型と10型を用意し、リアカメラも車内用と車外用から選べます。今回の2機種はいずれも車内用リアカメラ仕様です。

選ぶ際は、画面の大きさだけでなく、車内での収まりやリアカメラの設置条件も考えたいところ。愛車の年式や仕様に合う取り付けキットとあわせて確認するとよいでしょう。

BMW/MINIユーザーの方には、車種専用のデジタルミラーもラインアップ。また、純正ミラーにバンドで固定するタイプの「DVR-DM1000B-IC/OC」も用意されています。こちらも車内用/車外用リアカメラを選べるので、愛車への適合や取り付け方法に合わせて検討できます。

今回、筆者が12型のDVR-DM1200A2-ICに感じたのは、映像の細かさと自然な一体感。一方、10型のDVR-DM1046A-ICでは、十分な見やすさに加え、上質なデザインとカスタムする楽しさが印象に残りました。

これからデジタルミラーを導入する人はもちろん、筆者のように初期のモデルを使っている人にも、ぜひ実物を見てほしいところです。いつもの後方確認で目にする景色が、想像以上に変わっているかもしれません。

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