1周のタイムにすべてを捧げるアタッカー達が激戦を繰り広げる、チューニングカーによるタイムアタックイベント”Attack”が、2018年2月24日茨城県にある筑波サーキットで開催されました。参加者全員、目的はラップタイムを更新する事だけ!そんな究極のタイムアタックイベントに行ってみました。

 

©ChikaSakikawa

Attack -2018- Tsukuba Championshipってどんなイベント?

 

©ChikaSakikawa

 

開催クラスは、ターボクラス、NAクラス、ラジアルクラス、Attackセカンドクラス、Attack筑波女子クラスの5クラス。

全クラスとも【スーパーラップ】or【通常走行枠】or【その両方】の選択制で、マシンは車種不問、改造無制限。

参戦車両の共通条件は、4点式以上のシートベルトを装着してある車両でヘッドライト、Rウィンカー、ハザードが点灯する事のみという、タイムアタックイベントです。

 

また、筑波最速に挑戦する『スーパーラップ』は、9:00~10:15と14:15~16:00の2本のみ!

日中は気温が上がりすぎて、ベストラップを出すことが難しい事から、このようなスケジュールになっているそうです。

 

ターボクラス

 

©ChikaSakikawa

 

出場条件

筑波サーキットコース2000を59秒500以下の公式タイムを保持していること

上記の記録を持っていなくても、他のコースのレコードタイム保持車両~同程度を記録している場合は、エントリー可能

※エントリー多数の場合は、上位20台

使用可能タイヤ

Sタイヤまで使用可能。タイヤメーカー・銘柄は自由

走行枠

1枠最大20台

車両規則

車種不問・改造無制限

 

NAクラス

 

©ChikaSakikawa

 

出場条件

筑波サーキットコース2000を1分01秒999以下の公式タイムを保持していること

上記の記録をもっていなくても、他のコースのレコードタイム保持車両~同程度を記録している場合はエントリー可能

エントリー多数の場合は、上位20台

使用可能タイヤ

Sタイヤまで使用可能。タイヤメーカー・銘柄は自由

走行枠

1枠最大20台

車両規則

車種不問・改造無制限

 

ラジアルクラス

 

©ChikaSakikawa

 

出場条件

筑波サーキットコース2000を1分03秒999以下の公式タイムを保持していること

使用可能タイヤ

市販ラジアルであればメーカー・銘柄は自由

走行枠

1枠最大20台

車両規則

車種不問・改造無制限

 

Attackセカンドクラス

 

©ChikaSakikawa

 

参加資格

筑波サーキットコース2000を1分03秒999以下のタイムで走行可能と思われる車両

使用可能タイヤ

Sタイヤまで使用可能。タイヤメーカー・銘柄は自由

募集台数

20台

車両規則

車種・改造範囲等車種不問、改造無制限

 

Attack筑波女子クラス

 

©ChikaSakikawa

 

参加資格

女子限定筑波サーキットコース2000:1分12秒前後まで
もしくは他のサーキットで5回以上走行経験があること

 

使用可能タイヤ

Sタイヤまで使用可能。タイヤメーカー・銘柄は自由

募集台数

20台

車両規則

車種・改造範囲等車種不問、改造無制限

 

各クラス最速ラップを記録したのはどんなマシン?

 

©ChikaSakikawa

 

各クラスごとの制限は、ほぼラップタイムの足きりのみ!

車種・改造範囲等不問、改造無制限のこの大会で、いったいどんなモンスターマシンが最速ラップをマークしたのでしょうか。

 

ターボクラス

 

©ChikaSakikawa

 

車両情報(VivaC Evo9)

ドライバー ファイヤー 安藤
ベストタイム 53秒170
目標タイム 51秒999
スペック 800馬力 / 1200キロ
車両形式 / 色 CT9A / 白/青
使用タイヤ A050GS F:295/35-18 R:295/35-18
サポートショップ ESCORT

 

ランサーエボリューションVII(CT9A)ベースのフルカスタムマシンで51.893という、2位以下を約3秒引き離すぶっちぎりのトップタイムをマークしたのはVivaC Evo9。

昨シーズンからエアロを変更し、ダウンホースを増強!

自己ベストタイムだけでなく目標タイムをもクリアした、そのアグレッシブな走りは驚くべきものでした。

 

NAクラス

 

©ChikaSakikawa

 

車両情報(鮫7♡ADVAN)

ドライバー シャークいいり
ベストタイム 55秒887
目標タイム 54秒999
スペック 380馬力 / 1040キロ
車両形式 / 色 FD3S NA / ほとんど炭黒
使用タイヤ ADVAN A050 F:295/35-18 R:295/35-18
サポートショップ フルステージ

 

NA化したRX-7(FD3S)ベースのチューニングマシンで、55.595というNAクラス最速ラップを叩き出したのは、鮫7♡ADVAN。

目標だった、NAで夢の54秒台には到達できなかったものの、総合6位、NAクラストップというその走りは伊達じゃありません。

 

ラジアルクラス

 

©ChikaSakikawa

 

車両情報(k2レーシング R35)

ドライバー 菊地 聡
ベストタイム 59秒3
目標タイム 57秒7
スペック 600馬力 / 1850キロ
車両形式 / 色 CBA-R35 / 白
使用タイヤ RE71R F285/35/20 R285/35/20
サポートショップ autoworks k2

 

 

GT-R(CBA-R35)ベースのカスタムマシンで、総合32位となる58.848を叩き出し、ラジアルクラストップに躍り出たのはk2レーシング R35。

ラジアルタイヤとストリートでの快適性にこだわったライトチューンで、ラジアル最速をマークしたドライビングテクニックは本物です!

 

Attackセカンドクラス

 

©ChikaSakikawa

 

車両情報(常陽スープラ)

ドライバー のぶえもん
ベストタイム 58秒1
目標タイム 57秒1
スペック 700馬力 / 1300キロ
車両形式 / 色 JZA80 / 白
使用タイヤ A050 295/35/18
サポートショップ rasty

 

スープラ(JZA80)ベース、他者に比べて空力パーツも最小限のライトチューンで総合17位、クラス最速となる57.368をマークしたのは常陽スープラ。

目標タイムにはコンマ2秒程及ばなかったものの、自己ベストを更新!

今回初参戦車両という事で、今後のダークホースになる事間違いなしの注目のアタッカーです。

 

Attack筑波女子クラス

 

©ChikaSakikawa

 

車両情報(ZEST☆FD3S めぐさん)

ドライバー 辻田慈
ベストタイム 1分0秒453
目標タイム 58秒999
スペック 400馬力 / -キロ
車両形式 / 色 FD3S / マジョーラ
使用タイヤ A050 F:255/40-17 R:255/40-17
サポートショップ ZEST

 

RX-7(FD3S)をベースにした、特徴的なグラデーションカラーが光るライトチューンマシンで、筑波女子最速となる1’00.440を叩き出したのはZEST☆FD3S めぐさん。

59秒切りという目標タイムには、あと一歩届きませんでしたが、ベストタイムを0.013秒更新という勝負強さを見せてくれました。

 

カスタム&チューニング!そしてアタッカー女子急増中

 

©ChikaSakikawa

 

コンマ1秒の世界を競い合うアタッカーの世界では、マシンに試行錯誤し尽くしたカスタムやチューニングを施し、大きな空力パーツなどが装着されるので、必然的にビジュアルもいかついマシンが出来上がってしまうもの。

そんな最速マシンには、クルマのカスタムやチューニングに精通した、職人気質の無骨なおじさんが乗っているというイメージが強い人も多いのではないでしょうか。

しかし、今回のAttack筑波女子クラスへのエントリー台数は14台。

中には現役RQが監督、ドライバーを務めるチームも!

 

©ChikaSakikawa

 

車両情報(LaLaSweet GT@86)

ドライバー 綾瀬 かや
ベストタイム 初走行
目標タイム 1分8秒999
スペック 200馬力 / 1240キロ
車両形式 / 色 ZN6 / ハラグロい赤
使用タイヤ GOODRIDE SPORTS RS F&R:245/40R17
サポートショップ LaLaSweet GT

 

 

ノーマルエンジンの86(ZN6)で、大阪からの初参戦という彼女たちでしたが、筑波初走行で1’10.000という驚きのタイムをマークしていました。

 

©ChikaSakikawa

 

しかも!車両のカスタム費用などは、GTサポーターを募集しての参戦だそう。

女性でも、そしてAT限定でも気軽にサーキットを楽しめる事を証明し、広めたい。

そんなLaLaSweet GTの活動内容はこちら↓↓

http://lalasweet.co.jp/gt.html

気になった方は、是非チェックしてみてくださいね。

 

まとめ

 

©ChikaSakikawa

 

AE86やRX-7、そしてポルシェやGT-Rなど、クルマ好きなら1度は憧れる名車の数々が、フルチューンされた状態で最速を競いあう。

普通に走っているところを見れるだけでも興奮が止まらない、そんなマシンが集結してコンマ1秒を追及する姿は圧巻で、イベントが終わってからもドキドキが止まりませんでした。

そんなラップタイムを更新する事のみに特化した最速イベントAttackは、2018年シーズンも岡山国際サーキットやスポーツランドSUGO、そして筑波サーキットのコース1000でも開催予定です。

憧れの名車のフルチューンされたエンジンサウンドや、走りを実際に見て、最速というクルマの楽しみ方を体感してみてはいかがでしょうか。

Attack公式サイト:https://www.timeattack.co.jp/

 

次のページでは、Attack筑波に参戦していた注目マシンを写真でご紹介します。