これまで、スーパーチャージャーで武装した200系4型ハイエースの「侍」をはじめ、魅力的なカスタムカーを世に送り出してきたMDNマドンナ。「L-BLISS」と名付けられた今回のNV350キャラバンも、ラグジュアリーな見た目はもちろん、移動から車中泊まで快適に過ごせるこだわりの仕様となっています。
Photo : Takanori ARIMA Text : Shingo MASUDA
CONTENTS
派手さは控え目でも“ツボ”を押さえたエクステリア
ベース車両は、今やプロユースとしてだけでなく、レジャーユースとしても人気の日産 NV350キャラバンです。
派手なエアロパーツは装着されていませんが、バランスの取れたスタイリングを手に入れました。
ホイールアーチ後方にダクト風のスリットを持つオーバーフェンダーは、適度な張り出しで安定感を演出。
また、17インチのホワイトレタータイヤとホイールの組み合わせは、箱バンであるキャラバンのボディにも負けないボリューム感とスポーティな印象を与えています。
そして、車高は25mmダウンに抑えられ、落とし過ぎていないのもこだわりのポイント。
車中泊やキャンプに使いたくなる車両だからこそ、低さを気にすることなく、仕事からレジャーまでアクティブに使うことができ、見た目も引き締まる絶妙な高さに収められているのです。
快適性を求めたラグジュアリーなインテリアは流石
やや控えめとも取れる外装とは裏腹に、しっかりと作り込まれた内装はさすがの一言。
これまでと同様、機能的かつ豪華な仕上がりになっています。
まず注目すべきは、5人から7人に乗車定員が変更されたシートで、純正はベンチシートであるはずのセカンドシートは、広々とした座面と肘掛を備えたキャプテンシートにチェンジされています。
このキャプテンシートは、見た目が豪華になるだけでなく、ロングスライドレールを使用することで、乗る人に合わせた楽な姿勢での移動が可能。
もちろん、独立したキャプテンシートとなっているため、3列目への移動も楽々です。
さらに、セカンドシート前方のセンターテーブルは、大理石調の天板にゴールドのモールディングが映える豪華仕様。
中央部には小物を置けるスペースや12V電源が備えられ、機能性も抜群です。
家族3人でも横になれるベッドスペースが出現
7人乗車を可能とするサードシートにも、前後に大きく移動できるスライドレールが使用されました。
そのため、折りたたんで前方へ移動すれば、キャラバンらしい大容量のラゲッジスペースを確保することができます。
また、サイドには蓋つきの収納BOXがあり、メンテナンス用品や車中泊グッズなどの収納が可能。
そして、前方に移動したサードシートの背もたれを倒し、最後部に天板を2枚セットすれば、広々としたベッドルームが出現します。
縦2160mm×横1300mmというサイズは、大人2人と子供1人が寝るには十分なスペースです。
さらに、サードシートの座面部分を起こせば、対面式のラウンジスタイルへ早変わり。
取り外し可能なセンターテーブルを使えば、ランチからディナーまで、車内でゆっくりと食事を楽しむことができます。
光と音で演出された極上の空間
武骨なバンから、豪華なラグジュアリーワゴンへ変貌させるために大きな役割を担っているのが、7色に光るLED照明です。
専用の遮光カーテンでプライバシーを確保しつつ、車中泊時の明るさを確保できるのはもちろん、非日常の特別な空間で、贅沢な時間を存分に満喫することができます。
シートと同じカラーでコーディネートされた天井と、フローリング調に処理された床には断熱材が採用され、真夏の暑さや真冬の寒さを軽減。
夏はエアコンのききを良くし、冬は車内の温度を保温することで、快適に車中泊を楽しむことができます。
さらに、“MDN”のロゴがさり気なくあしらわれた専用の網戸は、車中泊やちょっとした休憩時に、虫の侵入を心配することなくフレッシュな外気を取り込むことが可能です。
そのほか、AピラーとDピラーにスピーカーが追加され、立体音響システムを構築。
15インチの大型フリップダウンモニターも備えられているため、臨場感あるサウンドで映画を楽しむことができます。
ショップ概要
MDNマドンナ(株式会社 ナニワ)
所在地:〒544-0014 大阪市生野区巽東3-5-12
TEL:06-6757-5511(9:00~17:30)
FAX:06-6757-5516(24時間)
フォトギャラリー
Motorzではメールマガジンを配信しています。
編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?
配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!