車のDIYをやっていると、必ず一度は遭遇する。ドライバーを当てても空回りするだけで、びくともしない。そう、舐めたネジだ。

溝がつぶれてしまったネジは、どれだけ力を込めてもドライバーでは回せない。かといってネジ山をドリルで飛ばすのはリスクが高いし、そもそも狭い場所ではドリルすら入らない。「もうこのボルト、終わりか」と諦めかけたとき、頼りになる工具がある。KNIPEXの「TwinGrip スリップジョイントプライヤー」だ。

ポイントは「先端でもつかめる」こと

プライヤーでネジをつかむ、というアイデア自体は珍しくない。でも普通のプライヤーは横からしかつかめないから、周りに壁や部品があると工具が入っていかない。車の整備をやっている人なら、この「横からアクセスできない」という状況の厄介さはよくわかるはずだ。

TwinGripが違うのは、先端のジョーでもネジをくわえ込める点だ。フロントグリップとサイドグリップを組み合わせた独自構造により、横からアクセスできない狭い場所でも先端を差し込んでネジをつかむことができる。使ってみると、思っていた以上にがっちりグリップしてくれる。力任せにならなくていい、というのが正直な感想だ。

ジムニーのパワステポンプで試してみた

実際に試したのは、旧型ジムニー(JA11型)のパワーステアリングポンプのブラケット部分。錆びもあって、しかも周囲に障害物が多い難所中の難所だ。

横からプライヤーを当てようとしても、スペースがなくて工具が入らない。そこでTwinGripの先端でネジをくわえ込み、そのまま回す。錆びついていたにもかかわらず、あっさり緩んだ。「力でなんとかしようとする前に、こういう救出工具があると安心」という言葉が、この工具の本質を言い表している。

使い勝手も悪くない

プッシュボタンを押すだけで掴み幅を5段階に調整できるから、ネジのサイズが変わっても素早く対応できる。対応範囲は4〜22mmで、家庭のDIYから車の整備まで大抵のケースはカバーしてしまう。本体の厚みがわずか15mmというスリムさも、狭い場所での作業には地味にありがたい。ピンチガードで指の挟み込みを防ぐ配慮もある。整備中は焦っていることが多いので、こういう細かい安全設計は意外と重要だ。

品番は82 01 200、全長200mmで重量は236g。150mmと250mmの長さも選べる。

舐めたネジを前に途方に暮れた経験があるなら、工具箱にひとつ忍ばせておいて損はない。詳細はKNIPEX公式サイト(https://www.knipex.com/jp-jp)で確認できる。

提供【クニペックスツールズジャパン株式会社】
KNIPEX TwinGrip スリップジョイントプライヤー 82 01 200