アウトドアコーディネーターの森風美、カメラマンのショーン、そしてボーダーコリーのどんちゃんが、キャンピングカーで日本全国を巡る旅。今回の舞台は、愛媛県の道後温泉です。歴史ある街並みと豊かな海の魅力を、愛犬と共に満喫する夏のロードトリップが始まります。

涼しい車内を拠点に、道後の人気グルメを堪能

夏の昼下がりに到着した道後温泉。厳しい暑さから愛犬の肉球を守るため、どんちゃんには冷房の効いた車内でお留守番をしてもらうことにしました。冷房までソーラーで賄えているは、ペット連れの夏旅において頼もしい基地となります。

人間たちが向かったのは、売り切れ必至の人気店「道後いなり ゆのや」。お目当ての塩サバは惜しくも完売でしたが、宇和島の鯛めし風、ネギトロ、シラスとエビのお稲荷さんを無事にテイクアウトできました。

車内に戻り、テーブルを展開してランチタイム。特に鯛めし風の一品は、お揚げの甘みと鯛の旨味が口いっぱいに広がり、ごま油の風味が絶妙なアクセントに。快適な室内で、地元の味をゆっくりと楽しみました。

浴衣に着替えて、夕暮れの温泉街を人力車で巡る

日が傾き始めた頃、車内のクローゼットから浴衣を取り出して着替えを済ませます。室内高が確保されたキャンピングカーなら、立ったままスムーズに身支度ができるのも利点です。

まずは、道後温泉本館を見下ろせる「空の散歩道」へ。3000年の歴史を誇り、映画のモデルの一つともいわれる本館を眺めながら足湯に浸かり、旅の疲れを癒やします。

本館正面では、愛犬と一緒に乗車できる人力車を体験。「マドンナコース」で走り出すと、心地よい風が吹き抜け、どんちゃんも満足げな表情を浮かべます。俥夫の案内で、1894年に改築された本館の歴史や松山城、1時間ごとに動く「坊っちゃんカラクリ時計」、そしてアートに彩られた「飛鳥乃湯泉」など、街の見どころを効率よく巡ることができました。

「蛇口からみかんジュース」と、車内で楽しむ旬の鯛めし

散策の合間には、愛媛名物「蛇口からみかんジュース」の飲み比べを体験。温州みかん、ポンカン、そして複雑な味わいの南津海(なつみ)と、それぞれの個性を堪能しました。さらに、愛媛では学校給食にも登場するという「みかんご飯」。そのご当地グルメをおにぎりにした「みかんおにぎり」にも挑戦。爽やかな香りが広がる意外な美味しさは、旅の面白い発見となりました。

夜は、車内のキッチンを活用して「松山風」の鯛めし作りに挑戦です。冷蔵庫で冷やしておいた鯛をバーナーで炙り、炊飯器へ。車内にACコンセントが完備されているため、自炊も手軽です。ふっくらと蒸し上がった鯛めしを囲む時間は、車中泊ならではの贅沢と言えるでしょう。

一日の締めくくりは、皇室専用浴槽「又新殿(ゆうしんでん)」を有する道後温泉本館での入浴。増築を重ねた迷宮のような和風建築の趣を肌で感じ、特別な夜を過ごしました。

しまなみ海道を渡り、大三島の透明な海でドッグサップ

翌朝はしまなみ海道を渡り、広島方面へと向かいます。途中の大三島では、どんちゃんと共にドッグサップに挑戦しました。犬用ライフジャケットを装着し、透明度の高い穏やかな海へ。足元を鯛が泳ぐ様子が見えるほど透き通った海の上で、愛犬と一体になるひとときは格別です。

続いて訪れたのは、「伯方の塩」の工場見学。涼しい館内でチャイムを鳴らしたり、甘じょっぱさが癖になる「伯方の塩ソフト」を味わったりと、五感で楽しみます。

旅の最後は、ガイドおすすめの「海バル アメリ」でランチ。大三島産ブドウのジュースと共に、口の中でとろけるほど柔らかいビーフシチューを堪能しました。山と海、そして歴史に触れた愛媛の旅。充実した思い出を乗せて、キャンピングカーはまた次の目的地へと走り出します。

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