ポルシェ944は1983年から1991年の間、製造されていたクルマであり、旧車の部類に入ります。そんなポルシェ944をこよなく愛するオーナーに日曜の大黒ふ頭で出会いました!
掲載日:2020/02/29
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若きオーナー、ポルシェ944に乗る
ポルシェ944は1983年から1991年まで販売されていたクルマであり、今では旧車に属します。
しかしポルシェ944は旧車とはいえ、その魅力は今も健在だということを実感できるオーナーに出会いました。
日曜の大黒ふ頭で出会ったのは、ポルシェ944のオーナー、久保さん。
久保さんの944は1991年式の最終モデル(S2)で、エンジンは3リッターの直列4気筒DOHC、排気量は2,900ccの2オーナー車となっています。
久保さんがポルシェ944を購入した理由は以下の通りです。
- 最初に乗っていたホンダ プレリュードに続き、黒いクーペに乗りたかった
- リトラクタブルヘッドライトのクルマに乗りたかった
- 誰も乗っていないクルマに乗りたかった
ただ、部活の後輩も同じくポルシェ944に乗っていたそうなので、3番目の理由は叶いませんでした。
このポルシェ944の外装はフルノーマルで、一切手は加えられていません。
ホイールもノーマルで、標準装備されている軟質素材のリアスポイラーもそのままです。
その流線型のデザインは今のクルマにはない、旧車の魅力のひとつとなっており、かつてのRX-7(SA22C)も取り入れていたほどでした。
内装もほぼノーマルで、本革が巻かれたステアリング側面やシートにわずかな傷が見受けられるだけで、それ以外は非常にきれいな状態です。
走行距離は9万1135kmと10万km以下であり、納車時は8万9000kmだったそうなので、ほぼ走っていません。
センターコンソールを見るとノーマルのシフトノブはありますが、サイドブレーキはなく、なんとドライバーシートの左側に!
これもポルシェ944の特徴で、サイドブレーキを上げても上向きに出っ張るということはなく、シートと平行になるように設計されており、下ろすと先端が足元スレスレです。
また、シートの調整機構は電動化されており、側面のスイッチを押すことでモーターが作動して位置を調整することができます。
ちなみにオーナーがポルシェ944の内装で好きなところは、レトロなステアリングとインパネ周りの縦に切り落としたようなデザインや横向きのメーターだそうです。
また意外なポイントでは、ドアを閉めるときの重々しい音もお気に入りとのことでした。
エンジンルームを見ると、「PORSCHE」と刻まれた直列4気筒がその大きさを誇示するようにお出迎え。
エンジンルーム自体も大きく幅をとってつくられているので、機械類がギッチリと詰まっているわけではなく、直列4気筒が主として存在感を示している点もオーナーの好きなポイントだそうです。
購入費は250万円だったそうで、今も修理費に60万~70万円ほどは使っているとのこと。
当初、ノーマルのままの足回りはボロボロでコンピュータも故障しており、その後、何度も壊れたそうですが、それらを全て修理して現在に至るそうです。
オーナーによると、そうやって何らかのトラブルがあるからこそ、「クルマの存在は当たり前じゃないんだな」と感じられることが旧車と付き合うコツだそうです。
実際に走ってみると
さて、実際にポルシェ944に乗ったオーナーの感想は、走りにくいというわけではなく、慣れたら意外と苦労しないとのこと。
どちらかというと、ゆったりと乗れるクルマの部類に入るそうで、4速に入れている状態でも車内は静かです。
トランスアクスルを装備していることもあって、この944は安定した走行が可能で、どれだけ走っても想定外のことはなく、動きやエンジン音で944の状態がわかるとのことでした。
まとめ
久保さんはこのポルシェ944が限界を迎えるまで、ずっと乗っていきたいと話ており、そのための投資は惜しまないといいます。
走り始めてすぐに高回転域へ入れないなど、労って乗りつつ時々回転数を上げてやるといった些細なことが、旧車を維持するコツだそうです。
今後もこのオーナーとポルシェ944の旧車ライフは続いていくことでしょう。
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