レーシングホイールの老舗、レイズのお膝元である東大阪にあるレイブロス本店で、120回ローンで981ボクスターを購入した編集部ウチハラは、愛車の純正18インチホイールをボルクレーシング TE37 ultra TRACK EDITION 2(19インチ)に交換してもらうことに。リム幅、直径ともに大きな鍛造ホイールにしたことで、走行にはどんな変化が現れたのでしょうか。今回は、ワインディングや高速道路を含めた一般道とサーキットでのインプレッションをレポートします。

Photo : Yukio YOSHIMI Text : Shingo MASUDA

一般道でも鍛造ホイールの恩恵を体感できる

まずはじめに、今回はホイールの違いのみをテストするために、純正ホイールとボルクレーシングには、ほぼ同時期に同じ銘柄の新品タイヤを装着しています。
■ミシュランPILOT SPORT 4 S
・純正ホイール
F 245 / 45 / 18
R 255 / 45 / 18
・ボルクレーシング
F 245 / 40 / 19
R 275 / 40 / 19
そして、一般道からワインディングを走って感じたことは、インチアップによるネガティブ要素を最小限に抑え、インチアップで得られる恩恵を最大化できているということ。
30~40km/hの低速域を多用する市街地では、とにかく車が軽くなった印象で、特にアクセルをオフにした際の惰性走行では、その違いをさらにはっきりと感じることができます。
そして、ステージをワインディングに移すと、インチアップしたことで得られるしっかり感と、軽量鍛造ホイールならではの運動性能の良さを発揮。
砂の浮いたややスリッピーな路面や舗装の荒れた場面も、インチアップにより接地面積が増加したとこで、怖さはありませんでした。
これらの変化には、軽量な鍛造ホイールを装着したことで、バネ下重量の増加を最小限に抑えられたことが大きく影響しています。
純正サスペンションの持つポテンシャルを損なうことなく、981ボクスターがもつ素性の良い運動性能はそのままで、さらに鍛造ホイールらしい高い剛性感が得られることで、スポーツカーらしい981ボクスターの楽しさを再発見することができました。

太くなっても燃費が良くなる予感!?

一方で高速道路はというと、やはりタイヤが太くなった影響で、つなぎ目の振動は純正ホイールに比べるとやや大き目です。
しかし、ボクスターのキャラクターを考慮すれば、苦になるどころか、スポーツカーに乗っているという実感が沸いてきて、さらに運転が楽しめるようになりました。
また、もともと100km/h前後での巡行がとても楽なボクスターですが、インチアップをしたおかげで、さらに直進安定性が増し、高速道路でのストレスを一切感じません。
それどころか、タイヤの転がりがスムーズになった感覚を感じることができました。
これは、ホイールの真円度がより正確であるという証拠ではないでしょうか。
同じタイヤを装着しても、組み合わせられるホイールによりポテンシャルの発揮具合は異なる事を実感する結果です。
これにより、アクセルオフでの空走距離が延びて車重が軽くなったかのような感覚となり、流れに乗って巡行する走り方なら、燃費の向上も期待できそうです。(981ボクスターのPDKモデルには、アクセルオフでクラッチを切り空走状態を作り出す機構が備わっています(コースティング機能)。)

サーキットではさらに鍛造ホイールの力がハッキリ!

次は、岡山国際サーキットへテストの舞台を移します。
とは言え、編集部ウチハラだけでなく、筆者自身も岡山国際サーキットは初めてであったため、ボルクレーシングの企画開発部部長である山口さんにレクチャーしてもらってからの走行となります。
まずは、ここまで履いてきた ボルクレーシング TE37 ultra TRACK EDITION 2からスタートすることになりました。
サーキット走行自体初めてという編集部ウチハラも、インチアップした安心感と、鍛造ホイールの剛性感をしっかり感じることができたようで、クルマの性能も相まって「オレ、中々やるんじゃない?」と己惚れてしまうほど。
続いて、筆者もコースを走らせてもらったのですが、やはりサーキットでも感じたのは、とにかくコーナリング時のフロントの入りが良いということ!
向きを変えてからの立ち上がりも、タイヤとホイールに支えられているしっかりとした剛性感があり、きちんとトラクションがかかっていることを体で感じることができました。
そして、純正ホイールに交換して再びコースインしますが、ピットロードを出て、いきなり最初のコーナーで明らかな違い感じることになります。
ミッドシップレイアウトで、もともと旋回性能に優れる981ボクスターは、コーナリングの際、フロントの入りが軽いという点では同じです。
しかし、加重がかかった状態での踏ん張り感が乏しく、ちょっと突っ込み過ぎると抜けてしまいそうな不安感を覚え、比較的通過速度の高いS字コーナーでの振り返しでも、バネレートが下がったかのような頼りなささえ感じました。
とは言え、純正ホイールが全くダメというわけではなく、マイルドな乗り味を持ちながらも、スポーツカーらしい走りを十分楽しむことがでる素晴らしいホイールです。
しかし、高性能なスポーツカーだからこそ、鍛造ホイールの違いが如実に表れたとも言えるでしょう。
ウチハラは純正ホイールを試乗後、「やっぱり私はビギナーでした・・・」
とちょっと落胆気味でした。

誰でも愛車でレーシングドライバーになれる!?

今回、インプレッションをおこなった岡山国際サーキットは、過去にF1が開催され、音速の貴公子「アイルトン ・セナ」も走った国際コースです。
そんな岡山国際サーキットでは、誰でも自分の車で走ることができる走行枠が用意されており、運転免許を持っている方なら2周を1,000円で体験することができます。
サーキットと言うと、どうしても敷居の高いイメージがあるかもしれませんが、ヘルメットの貸し出しもあるため、1度、経験してみてはいかがでしょうか。

車を楽しむのはサーキットも一般道も同じ

サーキット走行を終えたあと、ボルクレーシングの企画開発部部長である山口さんは
「今回取り付けからサーキットまでご一緒して、ウチハラさんが車を買って、さらにカスタマイズを楽しんでいる姿がとても印象的で、メーカーとしてとてもうれしく思います」
「サーキットやレースというと、とても敷居が高く別世界のように思われがちです。
しかし、レーシングドライバーがレーシングカーに乗ってサーキットを走るのも、一般ユーザーの皆さんが愛車でドライブを楽しむのも根本は同じ。
だからこそ我々(レイズ)は、レーシングカーのホイールと同じ製法で作られた鍛造ホイールに強いこだわりと自信を持ってオススメしています。」と話してくれました。
なぜ、絶対的な販売本数が望めない国産鍛造ホイールにこだわるのか?
そして、レイズ、ボルクレーシングが「THE CONCEPT IS RACING」という思想を大切にしているのか?という疑問について、山口さんの話と今回の一連のインプレッションを含めて身をもって体感することで、その答えを知ることができました。

実際の効果を動画でチェック!

 

 

 

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