中赤外線や紫外線を吸収したりカットするのではなく、「反射」させることで車内の環境を保つ、新発想のフロントガラス「コートテクト」。機能面はもちろんですが、淡いブルーのカラーはドレスアップ効果も絶大です。そんなコートテクトを、実際に装着したハイエースを、ご紹介します。
Photo : Takanori ARIMA / Text : Kouichi KOBUNA
掲載日:2020/03/02
エクステリアをチェック
まず一目見て分かるのが、フロントガラスの色。
熱などを反射する金属膜が備わっているため、外から見るとミラーフィルムを貼ったかのような淡いブルーと光の反射が、何とも言えない幻想的な雰囲気を醸し出しています。
もちろん外からの光を反射しているだけなので、70%以上の可視光透過率をクリア。
いうまでもなく車検対応なのですが、外から少し見た程度では、車内の状態はあまり見えないので、プライバシー保護の面でも効果的だと感じます。
この点は、1日の多くを車内で過ごすトラックドライバーユーザーからは、好評だそうで、車内をよりプライベートな空間にすることが可能です。
その違いを、今回は純正のハイエースと比較してみました。
色味の違いは、ハッキリと見て取れます。
さらに、断熱効果が高いのはもちろんのこと、ドレスアップ効果で雰囲気まで大きく変わっていました。
実際に乗ってみてチェック
前述したように、外から見ると反射によって車内が見えにくくなるコートテクトですが、実際に車内に乗ってみると外からの印象が嘘のようにクリアな視界が広がります。
その理由は、同じ熱反射タイプのPET方式と比較して、歪みやガラスの中のゴミが少ないガラスを使用しているからだそうで、純正同等かそれ以上のクリアさを実現しています。
さすがに日の当たる場所に置いておいた状態では、車内温度に劇的な違いは感じられませんでしたが(フロントガラス以外の部分からも日差しが入るから当然ですね)、一旦走り出して車内の温度が落ち着いてからは、効果を実感。
明らかに、フロントガラスから入り込んでくるジリジリとした暑さが和らいでいるのです。
これこそ「反射」の真骨頂といったところなのかもしれません。
また、走行中にトンネルの中を走るシーンもあったのですが、対向車のヘッドライトの光も心なしかマイルドになっているような気もします。
その点について担当者に話を聞いてみると、やはり対向車のライトもある程度反射してくれるので、車内から見たときの眩しさは軽減されるそうです。
最近はLEDヘッドライトなども普及し、光軸があっていないようなクルマが対向してくると、眩しすぎて目が眩んでしまう事も増えてきたので、これは嬉しいポイント。
日中だけでなく、夜間も効果を発揮してくれるというわけです。
アンテナ・電波系は大丈夫?
ちなみにこの金属膜は、電波系も反射してしまうのですが、その対策としてフロントガラス上部にETCのアンテナやテレビのアンテナを装着できるように、一部金属膜コーティングがされていません。
と言っても、ものすごく目を凝らしてみてようやく分かるほどの違いなので、ビジュアル的な影響はほとんどゼロ。
もちろん、ETCゲートやテレビの映りに、全く問題はありませんでした。
さらに最近装着車両が増えてきた先進運転支援システムにも対応しており、今回のハイエースの場合は、フロントに備わるカメラの部分が同じくコーティングされていない状態になっているので、問題はないそうです。
装着によるデメリットは皆無とも言えるコートテクトは、全国にある自動車ガラス店であれば、ほとんど扱っているとのこと。
飛び石などで車両保険を使っての交換ももちろん大丈夫だそうなので、クルマのガラス交換を検討されている方は、是非一度相談してみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ先
生駒商事株式会社
〒107-0052 東京都港区赤坂5-4-11山口建設第2ビル5F
TEL:050-3819-5427
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