プロのレーサー達が競い合うレースの世界では、春から秋にかけてがシーズンと思われがちですが、アマチュアが楽しめる走行会やレースは、むしろ秋から冬が本番です!今回はその理由と、第一歩を踏み出そうとしているあなたに、お勧めの“走る場所の探し方”をご紹介します。

掲載日:2016/12/09

出典:http://www.natori-shi.com/

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これでサーキットでのスポーツ走行もバッチリ!

何故スポーツ走行は冬が本番なのか?

モータースポーツのシーズンと言えば、春から秋にかけてですが、アマチュアのサーキットフリークたちが楽しむ本気のシーズンは冬にあたります。

ではなぜ冬が本番なのか?それには、実は3つの理由があったのです。

 

車に優しい

筑波サーキットの温度計 Photo by RYU-K

筑波サーキットの温度計 Photo by RYU-K

まずは、車に優しいこと。これが一番の理由です。

春から夏、特に猛暑の続く7~8月は、日中の屋外で活動することは、人間にとって非常に厳しい環境です。

車にも同じようにその環境は過酷で、サーキットを全開で1周しようものなら、2周目には水温、油温、その他多くの部分が高温となり、車にダメージを与えてしまいます。

一方、冬へと向かうこの時期の場合、日中でも外気温、路面温度共に低く、高回転までエンジンを回しても熱を持ちにくくなるため、車に優しいドライビングが可能です。

諸説ありますが、一般的に水温は105度、油温125度以下を目安にと言われています。

温度計を装着していない場合は、ミニサーキットで2~3周全力で走ったら1~2周クーリング走行を、それ以外の大きなサーキットで1~2周で1周以上のクーリング走行を実施することで、車をいたわることが出来ると考えればよいでしょう。

 

ラップタイムを更新しやすい

出典:http://www.natori-shi.com/

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次に、ドライバーのモチベーションを大きく左右する、ラップタイム。

冬は様々なコンディションな好条件である為、自身のもつタイムを更新する可能性が高くなります。

まず、エンジンは空気が冷えているほどパワーを引き出すことが出来ます。

空気は同じ体積であれば温度が低いほど、その内部に含まれる酸素分子の数が多くなりますので、燃焼圧力も上がり、馬力も上がる、ということです。

次に、タイヤ。

摩擦により適切な発熱をさせることによって最大のグリップ力を発生させますが、 夏場はすぐにオーバーヒートしてしまい、グリップが低下しやすくなります。

対して冬場はドライバーが適切に温めることが出来れば、狙ったグリップ力を発生させやすくなります。

最後に、ドライバー自身です。これは簡単ですね。

熱くて頭がボーっとした状態よりも、寒さに対して厚着をして、適切な体温で作業したほうが良い結果は出るものです。

 

お財布に優しい

出典:https://www.jasc.or.jp/

筑波サーキット公式HPより(出典:https://www.jasc.or.jp/)

サーキットによりますが、基本的にオフシーズンとなる冬場は、エントリーフィ(参加料金)などが優遇されているケースがあります。

たとえば筑波サーキットの場合、冬季料金として少し正規料金よりもお得に借りることができ、結果的に参加費を安くすることが出来る…なんてことも。

サーキットによって異なりますが、少しでもお得に走るために、事前にぜひ確認してみて下さい。

 

初めての方にお勧め!○○主催走行会!

富士スピードウェイ パドック風景 Photo by RYU-K

富士スピードウェイ パドック風景 Photo by RYU-K

とはいえ、初めて走る自分たちにとっては中々ハードルが高いのが第一歩を踏み出すことですよね。

そんなあなたに、一般的なサーキットを走るための手順と、その中でもおススメの選択肢をご提案します!

 

サーキットの会員になる

出典:http://www.suzukacircuit.jp/

出典:http://www.suzukacircuit.jp/

 

サーキット走行をするためには、JAFのライセンスが必要!と思っている方も多いかもしれませんが、必要な場合もあるけれど、そうでない場合も多いです。

そこで必要になってくるものが、このサーキットライセンスなのです。

入会金、年会費を払うことで会員登録でき、 走行イベントごとに(比較的)割安な走行費を払って、当該サーキットを走行することが可能です。

 

それでも、最初からライセンス取得は結構ハードルが高いと思われがちなところがあり、なかなか踏み出しにくいところはあります。

 

自分でサーキットを貸し切る(時間貸し)

出典:https://www.jasc.or.jp/

出典:https://www.jasc.or.jp/

現実的ではない…と思いつつ、軽く紹介しておくと、定額の料金を払うことで、サーキットをまるまる貸し切ることができます。

例えば筑波サーキットのコース1000を平日、午前中のみ貸し切る場合、205,200円。

同じ趣味の仲間で貸し切るなんて楽しみ方もありますが、ちょっとハードルが高いかもしれませんね。

 

○○主催走行会にエントリーする

出典:CCMC走行会 スナップ写真館より http://www.ccmc.gr.jp/index.html

出典:http://www.ccmc.gr.jp

一番お勧めのエントリー方法が「走行会」

チューニングショップや走行会主催専門で開催している人もいますし、最近ではディーラーなどでも行われ、注目を集めています。

いずれかの団体がサーキットを貸し切り、その枠に一定額を払うことで参加が可能。

主催者や内容、コースによって、そのエントリーフィーは数千円から数万円までとさまざまです。

さらにライセンス等は必要なく、 主催者も経験豊富で初心者にも優しいのが特徴。イベントの内容によってはプロドライバーのレクチャー付など特典がある場合も多く、一番ハードルが低いといえます。

 

まとめ

ここまで初めてサーキットを走るときに選びたい選択肢を紹介してきました。

サーキット会員の情報や貸し切り情報については、自分の走りたいサーキットの公式ホームページをご覧ください。

一般団体主催の走行会については、行きつけのショップさんや、サーキット走行会情報.comなどのページを参考に、情報収集してみるのが、第一歩への近道です。

最初は走行会で様子を見て、慣れてきたらホームコースの会員になる、なんて楽しみ方は如何でしょうか。

次回は、走行会の種類や、参加するにあたっての準備などについてまとめてみたいと思います。

この冬、Motorzはあなたのサーキット走行デビューを応援します!

 

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