年末の帰省など、高速道路を長時間運転する予定がある方も多いと思います。そんな時に心配なのは、長距離運転からくる疲労。上手に疲労を軽減しながら、安全に長距離運転をこなすにはどうしたら良いのでしょうか?
掲載日:2019/08/10
CONTENTS
長距離運転による疲労の原因は?
高速道路の長距離渋滞にハマる機会はたびたびあると思います。渋滞の中での運転は、心身ともに疲労が溜まるもの。
そこで、疲労の原因を考えてみました。
運転、特に渋滞中の身体的な疲労の原因は、長時間同じ姿勢でいることです。
同じドライビングポジションでいるため、肩や腰に疲労が溜まっていきます。
そして精神的な疲労の原因は、焦り。
渋滞の最中は、「いつ動くんだろう」「いつ到着するんだろう」「次のPAはまだか」と考えても仕方のないことを考えてしまい、焦ってしまいます。
焦りは判断力や注意力を鈍らせ、交通事故の原因にもなるので要注意です。
では、身体と精神面での疲労低減方法を考えてみましょう。
身体的疲労の低減方法
筆者はマッサージ師でもあるので、身体の疲労について少し詳しめにお話ししていきます。
ドライビングポジションを長時間取ることで疲労する筋肉は、腕回り・肩甲骨間・腰回りの筋肉です。
さらに長時間座っていることで、下半身への血流も腰や膝などの関節部で阻害され、疲労物質の回収に支障が出てきてしまいます。
そんな長距離運転での疲労を低減するには、腕回り・肩甲骨間・腰回りの筋肉をストレッチし、下半身を伸ばすこと。
その方法は2時間ごとの休憩で、ストレッチや体操を行うことがおススメです。
①肩回りの筋肉のストレッチ
肩回りのストレッチは、両腕をぐるぐる回すことが大切です。
前方向に10回、後ろ方向に10回を1セットとし、数セット行ってみましょう。
②肩甲骨間の筋肉のストレッチ
肩甲骨間の筋肉は、胸を張ったり狭めたりする、いわゆる「ゴリラポーズ」がおススメです。
これにより胸と反対側の背中が、左右方向に伸び縮みし、肩甲骨間の筋肉がストレッチされます。
③腰回りの筋肉のストレッチ
腰のストレッチは、まさにフラフープの動きの要領で、おへそを中心に腰を回します。
フラフープの腰の動きを上から見てみると円形になりますが、もし難しいようなら左右に腰を動かすだけでも十分です。
④下半身のストレッチ
休憩時にまずは車から降り、ドライビングポジションから解放されることも大切です。
立つだけで、ドライビングポジションで曲がっていた腰や膝が伸び、血流も回復します。
もし可能なら、横になってしまいましょう。
心臓と下半身が同じ高さにあると、血流もスムーズになり、疲労物質の運搬もスムーズになります。
血流の促進を狙うなら、湯舟に浸かるのも有効な手段です。
その場合、ぬるめのお湯に20分以上浸かると、血流が促進されます。
特に大事なのは20分間浸かることで、お湯の温度は暖かければ何度でも問題ありません。
⑤よく食べて、よく寝て、ゆっくり休む
ここまでは単なるクルマを長時間運転した時の疲労対策をご紹介しましたが、もう1点、夏の長時間運転が疲れる理由に、暑さがあります。
暑い気候の中で生活をすることは、他の季節よりも基礎代謝を必要とします。
基礎代謝とは、生活に何キロカロリーのエネルギーが必要かということ。
簡単にいえば、人間の夏の燃費は他の季節よりも悪いのです。
そこで、長距離運転の予定日が決まったら、前日はよく食べてエネルギーを補充し、よく寝て成長ホルモンで体の疲労を回復するなど、よく休むようにしましょう。
心理的疲労の低減方法
次に、心理的疲労の対処方法です。
夏の帰省時、実家の家族に「〇〇日の××時には着く」と約束をしていませんか?
約束を守れるだけの余裕を持ったスケジュールなら良いのですが、無理なスケジュールは考え物。
約束を果たせない焦りが精神をイライラさせて、余計に疲労が増してしまいます。
まずは無理のないスケジュールを、計画しましょう。
何らかの都合で、どうしても時間に余裕がない場合は、帰宅予定に大幅な枠を持たせることがおススメです。
そして、「食事や墓参りは、自分たちを待たなくていいよ」とも伝えておきましょう。
これなら無理な運転やイライラもなく、どうしても渋滞緩和が見込めなければ近隣のインターで降り、近くのホテルやスーパー銭湯で休むこともできます。
イライラせずに心に余裕をもって、夏の帰省の長距離運転に臨みましょう。
まとめ
年に数回の長期休暇はできれば出かけたいと思う方も多いと思います。また、車好きなら長距離運転も楽しみではないでしょうか。
そんな楽しい予定を渋滞の不快感で無駄にしないためにも、定期的な休憩とストレッチは大切です。
そして時間にゆとりを持たせたスケジュールを立案し、心に余裕をもって長距離運転に臨みましょう。
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