皆さんは、クルマのメンテナンスを欠かさずに行っていますか。日々の通勤やレジャーで使っていると、クルマ自体にかかる負担が徐々に蓄積していきます。特に、「エンジンオイル」は一定の期間や距離を走らせると次第に汚れていくので交換は必須です。今回は、そんなエンジンオイルの廃棄方法をご紹介します。

掲載日:2020/05/04

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廃棄のオイルは簡単に「ゴミ」として捨てられない!

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オイル交換をしたあとには、エンジンオイルやブレーキフルードなどの廃棄のオイルが残ります。

「さて、そのまま回収日にゴミへ…」と考えていませんか?

残念ながら、エンジンオイルは紙やプラスチックなどの一般的なゴミとは異なり、簡単に捨てられるものではありません。

加えて、皆さんの住んでいる各自治体(市町村区)によって、オイルの廃棄方法が場合も多々あります。

例えば、東京都の「新宿区」と「江東区」でも、以下のように対応が異なっています。

エンジンオイル:【出し方】収集できません。専門業者をご紹介します。

出典:https://www.city.shinjuku.lg.jp/seikatsu/seiso01_001025.html

エンジンオイル(自家用)

【ごみ種】燃やすごみ

【出し方と注意点】凝固剤で固めるか紙や布に染み込ませて出して下さい
出典:https://www.city.koto.lg.jp/388010/kurashi/gomi/kate/shigen/43451.html

廃オイルは自治体によって廃棄方法が異なるので、必ず住んでいる市町村のホームページに掲載されているごみの分別方法などを参考にしましょう。

オイルの正しい廃棄方法!

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オイルを廃棄するときの、正しい処理方法をご紹介します。

「廃油処理箱」を使って処理をする

オイルを廃棄するときは、「廃油処理箱」を利用しましょう。

ホームセンターやインターネットで手に入る商品なので、誰でも簡単に購入することができます。価格は1つあたり1000円程度です。

廃油処理箱にはオイルの処理方法が書かれており、「外箱」と同封されている「ビニール袋」で簡単に使用することができます。

走行直後はオイル交換をしない

廃油処理箱を利用してオイルを処理する際は、クルマを走行させた直後の作業は避けましょう。

走行直後はオイルが高温となっていて、やけどの危険があるからです。

駐車場などでクルマを停車し、エンジンを冷ました状態で、安全にオイルの交換をおこないましょう。

廃棄のオイルはどこで引き取ってもらえばいいの?

「廃油処理箱」を使って処理した後、廃棄オイルはどこへ捨てればいいのでしょうか。

廃棄オイルを回収してくれる場所をご紹介します。

購入したお店や回収業者で引き取ってもらう

オイルを廃棄回収してくれる場所として「購入したお店」や「回収業者」が挙げられます。

各自治体(市町村区)では「ゴミ」として廃棄オイルを回収できない代わりに、「回収業者」の紹介対応をおこなっているようです。

紹介された業者にオイルを引き取ってもらえれば、その時点で廃棄処理は完了。

加えて、インターネットで検索すると独自で「廃油の回収受け入れ」を受け付けている業者もあるようです。

また、近くのカー用品店やガソリンスタンドでも、場合によって廃油回収をおこなっている可能性があるので、問い合わせてみるといいでしょう。

自治体によっては「燃えるゴミ」で回収してもらえる

各自治体の中には、「オイルを凝固剤で固める」あるいは「紙や布に染み込ませる」処理をおこなえば、「燃えるゴミ」として回収してもらえる場合があります。

「廃油処理箱」を利用して処理したオイルを、「自治体で指定されているゴミ袋」の中に入れて捨てられるのです。

ただし、ゴミ処理のルールが異なる可能性があるので、必ず各自治体のホームページやゴミの情報が掲載された広報誌をチェックするようにしましょう。

まとめ

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オイルは正しく廃棄処理をすれば、環境保護や周囲の迷惑を防ぎ、「クルマを愛する人」のマナーを守ることができるでしょう。

皆さんも、ルールを守ってオイル交換をおこない、クルマを「気持ちよく」「長く」愛用しましょう!

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