1955年に登場したシトロエン DSは、デザインや乗り心地の良さから1975年まで生産され続けたベストセラーモデルです。このDSの名を冠したシトロエン DS3が販売されたことで、DSは高級ブランドとして確立。2014年に独立したブランド、DSオートモビルとして生まれ変わりました。今回はこのDSブランド発祥の歴史を辿っていきます。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/DS%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A2%E3%83%93%E3%83%AB%E3%82%BA#:~:text=DS%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A2%E3%83%93%E3%83%AB%E3%82%BA%20(DS,%E6%97%A5%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%EF%BC%89%E3%80%82

はじまりはシトロエン・DS

シトロエン・DS / 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:1974_Citroen_DS_(7764241268).jpg#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:1974_Citroen_DS_(7764241268).jpg

1955年、シトロエンから1台の高級車、DSが発売されました。

このシトロエン DSは空力性能を重視した宇宙船のような独特のデザインと、パワーステアリング、ブレーキ、エア・サスペンション機構などに油圧動力を採用するという、当時としては斬新なシステムが組み込まれています。

シトロエン DSはこれらの装備によって良質な乗り心地と安定性を実現し、1970年代まで生産され続けるほどの大ヒット車種となりました。

その乗り心地の良さや画期的なシステムは、1999年に全世界の自動車評論家等の意見を反映した「20世紀の名車ランキング」では、1位のフォードモデルT、2位のミニに続いて3位にランクインしたほどです。

まさにシトロエンの名車と言えるDSでしたが、生産終了から長らく「DS」の名を冠する高級車は販売されていませんでした。

しかし2009年にシトロエンから1台の車が発表されたことにより、DSの名は再び世界に広まることになるのです。

2009年、シトロエン・DS3発表

シトロエンds3スポーツChic

出典:http://www.dsautomobiles.jp/ds-models/ds3/specificaiton/

2009年の2月にジュネーブモーターショーで発表されたDS3は、初代DSに続くDSの名を冠した高級車として発表されました。

このDS3の特徴は、初代DSをモチーフとした「フローディングルーフ」と呼ばれるルーフとカラーカスタマイズ要素が取り入れられていたことにあります。

フローディングルーフは“ルーフが浮いているように見える”デザインであり、ボディやルーフなどのカラーを自由に組み合わせられることと併せて、ユーザーが世界で唯一のDS3を作ることを可能としました。

その後もDS4、DS5とDSの名を冠した車は次々と発表され、やがて2014年には「DSオートモビル」という独立したブランドとして成立したのです。

まとめ

シトロエン DSから始まったDSブランドは、現在も初代DSと同様に“最先端の技術を取り入れた高級車を製造するブランド”として存在しています。

独立したブランドとしての確立が2014年からなので、ユーザーにとっては非常に新しいメーカーだとも言えますが、実は長い歴史があったのです。