1985年に創業され、ランドクルーザーやジムニーなど本格クロカン向けのパーツを数多くリリースし、国内のクロカンブームを牽引してきた群馬県の老舗ショップ『JAOS』さん。今回は、現行型のランドクルーザープラド(150系)をベースにしたデモカーを、企画宣伝部長の内田さんにご紹介していただきます!また、Motorz編集部カネマツによる林道インプレッションもお届けします!
JAOSにとって、プラドはどんな車?
今回ご紹介するデモカーのベース車両は、2020年式 ランドクルーザープラド(後期型)の特別仕様車ブラックエディション」。
「ブラックエディション」は、ブラック塗装のグリルやピアノブラック塗装のフォグランプベゼルなど、シックなエクステリアが特徴の1台です。
多くのクロカンに適合するパーツをリリースしているJAOSさんですが、その中でも特にプラドは注力している旗艦車種。
2009年に第4世代目として登場した150系プラドは前期 / 中期 / 後期型に区分されますが、ビッグマイナーチェンジが行われる度にガラッと内外装の意匠が変更されたため、マイナーチェンジ前後で流用できないパーツも多いそうです。
しかし、JAOSさんではビッグマイナーチェンジが行われる度に適合の確認が行われているため、後期型には適合しなかった!という心配は不要。
ユーザーも安心して購入・装着できるのが、JAOS商品の一つのメリットといえるでしょう。
カスタムポイントをチェック!
JAOSさんのデモカーは全車共通のコンセプトとして「JAOSスタイル」が貫かれており、ノーマル+α程度のやり過ぎないカスタムが特徴。
クロカンを知り尽くしたJAOSさんだからこそできる、純正の雰囲気を崩さぬままオフロードテイストを加えた外観が魅力です。
まずJAOSデモカーのフロントセクションで特に目立つのは「フロントスキッドバー」。
バー部とプレート部は分かれた構造となっています。
プレート部にはJAOSお馴染みのカンガルーロゴが抜かれており、オシャレな仕上がり。
ちなみにこちらのロゴ、前進しかできないというカンガルーの特徴になぞらえて、「前進あるのみ」というJAOSさんに企業理念を表現しているそうです。
なお、今回のデモカーに装着されている商品については、バー部はブラック紛体塗装仕上げ、プレート部はショットブラスト仕上げとなります。
バー部はポリッシュ仕上げとブラック紛体塗装仕上げの2種、プレート部はショットブラススト仕上げとブラック紛体塗装仕上げの2種、計4種の組み合わせからお好みで選ぶことができます。
スキッドバーの下部には「スキッドプレート type-R」を装備。
先述した「スキッドバー」はややファッション志向が強いのに対し、こちらのスキッドプレートは、アジアクロスカントリーラリーに参戦するハイラックス向けに開発された製品を市販向けに改良した本格品。
肉厚な材質が採用されており、フロントボトムを思わぬダメージからしっかりガードします。
サイドに目を向けると目立つのは「フェンダーガーニッシュ type-X」。
片側10mm以内という薄型サイズながら、マットブラックとシボ塗装による緻密なデザインが存在感を演出しています。
なお、片側10mm以内という出幅はあくまでも目安となり、車両や商品の個体差によっては10mmを超えてしまう場合もあり得るため、予めご了承ください(両側で20mmを超える拡幅には構造変更が必要となるため)。
従来品はFRPが材質に用いられていたというフェンダーガーニッシュですが、現在ではABS樹脂製に変更。
寸法精度もFRFに比べて優れる上、美しい表面の仕上がりも魅力的な商品です。
また、ガーニッシュ本体に設けられたダミーボルトもポイント。
あくまでダミーのため、穴あけ加工は不要で比較的手軽な取り付けが可能ながら、ワイルド感の向上に一役買っています。
ボディサイドには「JAOS サイドステップ」も装備しています。
本体には、使い勝手と視覚的安定感を重視した76.2Φのチューブ材を採用。
ステップ部にも高品質なインジェクション整形樹脂が採用されており、スタイルと使い勝手の両立が図られています。
ホイールはJAOS製「BACCHUS CM-11」の20inch×8.5Jサイズを装着。
デモカーが装着しているのは「マットアッシュブロンズ」カラーですが、他に「スモークポリッシュブラック」も選ぶことができます。
足回りは「BATTLEZ リフトアップセット VFCA ver.A」を用いてリフトアップを実施。
ニッパツ製のチタン配合材が含まれたコイルスプリングと、ハーモフレック機構を搭載した減衰力調整機能付きのKYB製ダンパーがセットになったリフトアップキットです。
なお、フロント用には車高調性機能が設けられており、+10mm~+50mmの範囲でお好みで車高の調整が可能です。
他には、ドア開閉時に付きやすい傷を防止する「ドアインナープロテクター」を装備。
両面テープを用いて手軽な施工が可能な上、¥5,500(税込,1台分セット)という手頃な価格設定も魅力です。
リア周りでまず目に入るのは、JAOSの定番といっても過言ではないロングセラー商品「マッドガードⅢ」。
150プラド専用に予めカットされており、汎用タイプのマッドガードでは得られない抜群のフィッティングを得られます。
外部突起規制にも適合するよう設計されている点もポイントです。
他にも、リフトアップ時に見えやすくなってしまうスペアタイヤをスタイリッシュに隠す「リアスキッドプレート」や、主張し過ぎない程良いサウンドが特徴の「BATTLEZ マフラー ZS」など、あらゆるパーツを装備しています。
そして、JAOS内田さんがイチ押しするのがルーフに装備した「JAOS フラットラック」。
ルーフラックは海外製が多く拡張性や自由度に欠けがちですが、JAOS フラットラックは信頼の日本製。
フロアバーに設けたTスロットにオプションを装着することにより、用途に合わせたアレンジや自分好みのスタイルへ拡張することができます。
また、車両重量の増加を抑えつつハードユースが想定されたタフな仕様に仕上がっています。
オンロードをインプレッション!
まずは林道までの道のりも含め、市街地でJAOSランドクルーザープラドをMotorzカネマツがインプレッション!
元々車高が高いSUVである事に加えて比較的バネレートの低いBATTLZスプリングと、KYBさんのハーモフレック内蔵ショックアブソーバーが寄与して、一般道で20インチのオフロードタイヤを履いても快適な乗り心地を実現。
JAOSさんのデモカーでは、車高が保持できる最低限の硬さ(レート)のコイルと、伸び側を硬めに味付けしたダンパーが使用されていおり、ロール量自体は大きめながらゆっくりとロールするため、乗り心地に優れ不快感は感じさせません。
2トンオーバーという巨躯ですが、純正で対向4ポットのブレーキキャリパーが採用されている事もあり、ブレーキングも安心して踏むことができます。
また、世界最高レベルの悪路走行性能を持つランドクルーザープラドですが、大半のユーザーは街乗りでの使用がメイン。
あえて極限の環境下で走ることを想定しない商品づくりが行われており、普段の街乗りからちょっとした林道まで、幅広いシーンで快適なドライブを実現します。
いよいよ林道をドライブ!
ではいよいよ林道で、プラドの真価を発揮していただきます。
Motorzカネマツがプラドで林道を走行した第一印象は「良い意味で思った以上に普通」とのこと。
世界最高レベルの悪路走破性を持つプラドだけあって、不安は全く感じさせません。
JAOSさんのデモカーは前述の「BATTLEZサスペンション」によって約40mmのリフトアップが行われ、大きな凹みも路面に沿ってサスペンションが大きく動くため、スムーズに通過することが可能。
また、トランスファーを「4WD Lo」モードにすると、ギア比がより低くなると同時にセンターデフがロックし、悪路走破性が更にアップ。
行ったことない道や通れなさそうな道さえも「通りたい!」という気持ちにさせてくれるワクワク感こそ、プラド最大の魅力と言って過言ではないでしょう。
150系プラド、オススメです。
元々圧倒的な走行性能を誇るプラドですが、JAOSさんのパーツを用いればその性能を更に引き上げることが可能。
また、オリジナリティ溢れる外観にカスタムすれば、マイカーへの愛着はより深まることでしょう。
遠方の林道で思いっきり遊んで、帰りは高速道路でパパっと帰ってくる、という使い方もできるのがプラドの魅力。
プラドのみならず、SUV乗りの方であればJAOSさんのパーツは必見です。
気になる方はぜひ、JAOSさんのデモカーやパーツをチェックしてみてください!