埼玉県にあるGOLDEX本庄モーターパーク(旧:本庄サーキット)へやって来たMotorz編集部カネマツ。到着すると、そこには何とも可愛らしいダイハツ エッセが。このエッセはSpiegel(シュピーゲル)さんの全長調整式サスペンションが装着された、紛れもないデモカー。今回はラリードライバーでもあるMotorzカネマツがエッセを実走インプレッションします!

エッセってどんな車?

ダイハツ エッセ(L235S)は、2005年から2011年にかけて製造・販売された5ドアハッチバック型の軽自動車。

当時のダイハツにおけるエントリーモデルであり、最廉価グレードの新車価格80万円未満というリーズナブルな価格設定が魅力の車両でした。

搭載するエンジンは658cc、直列3気筒、58馬力、自然吸気という至って平均的なスペックのKF-VE型ですが、特筆すべき点は約700kgという車両重量。

5速MTとの相性も良く、カスタム次第ではその可愛らしい外観や内装からは想像できないほどスポーティな車両へと仕上げることが可能で、まさに「羊の皮を被った狼」と言っても過言ではない車種です。

今回ご紹介するSpiegelさんのデモカーは、FFの5MT仕様をベースに車高調のほか、フルバケットシートやロールケージ、ディープコーンタイプのステアリング、内装軽量化など、サーキット走行には欠かせないカスタムが随所に行われたスパルタンな一台。

いわゆる「お買い物車」とはかけ離れた雰囲気を醸し出しているエッセですが、一体どんな走りを見せてくれるのでしょうか?

早速サーキットでインプレッション!

今回Motorzカネマツに走行してもらう「本庄モーターパーク」は、約1.1kmとコンパクトながらストップ&ゴーが多く、テクニカルなコースレイアウトが特徴。

本庄モーターパークは縁石が高いため、サスペンションの柔らかい車両だと姿勢変化が大きく、不安感を抱きがち。

しかし、車高調の恩恵により、縁石を超えた際もサスペンションが路面をしっかり追従し、気持ち良くコーナーを駆け抜けることができます。

また、軽自動車特有の「エンジンが頑張っている感」も魅力の一つ。

非力ゆえに気兼ねなくアクセルを踏みぬくことができ、大排気量車・大パワー車にありがちなドライバーがマシンに振り回されるような感覚も無く、人馬一体なフィーリングを味わえます。

また、NAならではの高回転までスムーズに吹けるエンジンフィールも魅力と言えるでしょう。

続いてはワインディング!

街乗りでの楽しさにも抜かりはありません。

純正サスペンションだとコーナリング時に車体が大きくロールするため不安を感じがちですが、Spiegel製の車高調であればそんな心配は不要。

アクセルを踏むと車が積極的に前へ進もうとし、少ないロール量でキビキビと走ります。

今回のデモカーは中間パイプが交換されている点もポイント。

控えめなテールエンドとは裏腹に、普段から積極的にアクセルを踏みたくなる快音を奏でます。

市街地の走行からワインディング、スポーツ走行まで幅広く使えるオールマイティな仕上がりです。

Spiegelが軽をオススメする理由とは?

国産ライトウェイトスポーツの代表格としてトヨタ スプリンタートレノ/カローラレビン(AE86型)や、ホンダ シビック(EF/EG/EK型)等が挙げられますが、いずれも近年軒並み中古車相場が高騰しており、購入のハードルが高い上にパーツを確保するにも苦労します。

そこでSpiegelさんが目を付けたのが、エッセを含む国産の軽自動車ハッチバック。

軽自動車ゆえに車両価格も安価で、車高調とタイヤを別途用意する程度で、軽量コーナリングマシンへと早変わりします。

エッセは元々5ナンバー(小型乗用車登録)ですが、Spiegelエッセは後部座席を取り払った4ナンバー(小型貨物車)仕様。

軽自動車税も5ナンバー車に比べると安く済むため、お財布にも優しい一台です。

なお、今回のデモカーが装着する「プロスペックライントレース車高調整キット」は、サーキットユースを前提としたモデル。

前後30段の減衰力調整機能も備わっており、シーンに応じてサスペンションの特性をお好みで調整いただけます。

バネレートもフロントは10kgf/mm、リアは8kgf/mmと、軽自動車としてはかなりハードな数値ですが、他にも用途に応じて様々なモデルを選べるのがSpiegel製車高調の特長です。

Spiegelの車高調、軽自動車乗りなら必見です!

サーキットを走ろうとするとスポーツカーに目が行きがちですが、近年は人気車種の中古車相場値上がりが激しく、購入・維持にかかるコストは決して安価ではありません。

軽自動車であれば車両価格も安価ながら燃費にも優れ、経済性は抜群。

今回ご紹介したエッセのデモカーも、格安で入手したベース車含め総額約50万円程度で製作されています。

コストパフォーマンスに優れながら、気兼ねなく使いつぶせる軽自動車はドライビングテクニックを磨くのにうってつけの車両と言えるでしょう。

Spiegelさんではエッセに限らず、様々な軽自動車に適合するパーツが多くリリースされています。

気になる方はぜひ、Spiegelさんのパーツをチェックしてみてください!

モタガレでSpiegel製パーツを覗いてみる